感想;SASPLの官邸前ノンストップコールと身体性

14/10/10、SASPLの官邸前アクションに参加して感じたこと。社会運動における意図、行動手法、身体性。
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植松青児 @uematsuseiji

(1)SASPLのアクション格好いい!というリアクションがとても多くて、そういう意見に口を挟む気は毛頭ないし、実際グラフィックは秀逸だし格好いいとも思うけど、私個人は2時期近くノンストップコールがベストの手法とは思わないし、あのノンストップコールが格好いいのかはわからない。

2014-10-13 16:38:58
植松青児 @uematsuseiji

(2)というのは、人間の身体(とくに喉は)立ったまま2時間ぶっ通しで大声を出す、という風にはできていないから。例えば演劇や歌唱などのトレーニングで横隔膜を使える身体を作っている人以外は、30分でもけっこう辛いと思うんだよね。

2014-10-13 16:53:49
植松青児 @uematsuseiji

(3)こういう風に発言するとまた「足引っ張って」とか「若い人の運動に大人が…」「若い人を取り込もうとして…」とか言ってくる手合いが出てきそうだけど、若い人を子ども扱いする人のほうが気持ち悪いと思うよ。私はSASPLを優れた大人による運動だと思うから、敬意を持って自由に感想を言う。

2014-10-13 17:02:11
植松青児 @uematsuseiji

(4)話を戻すと、SASPL以前から(反原連、 TDCなど)官邸前で長時間コールを繰り返すスタイルは存在する。これは参加者全員を1つの「音声抗議装置」とする手法で、官邸に声を長時間届けるという機能においては最善の方法とも言える。ただ問題は、私たちの身体は機械でないということだ。

2014-10-13 17:10:17
植松青児 @uematsuseiji

(5)身体と行為の関係で、身体の力量を超えた動作(ノンストップコールなど)が要請された場合、行為は「修行」の様相を帯びてくる。(実際、地元に数回参加した後参加をやめた人がいて理由を聞くと「修行しているような気分だったので」とのこと)抗議の機能性を追求することの問題がここにある。

2014-10-13 18:15:03
植松青児 @uematsuseiji

(6)この、官邸前におけるノンストップコールという手法は、反原連から東京デモクラ、SASPLと益々強化(純化)されているように思うが、さて、私たちこのような「修行」的手法、身体に修行的負荷を強いる方法でしか政府に抗議できないのだろうか。

2014-10-13 18:37:28
植松青児 @uematsuseiji

(7)長時間ノンストップコールが「修行」的負荷を要請することで、官邸前抗議の参加ハードルを上げている可能性は小さくない(今年6/30のような決定的局面はむしろ例外と考えるべきである)。

2014-10-13 18:52:55
植松青児 @uematsuseiji

(8)例えばの話、10分コールを続けて5分休む、あるいは15分続けて5分休むというローテーションを繰り返すのも一案である。休みの間は誰かのスピーチでも、極端な話、参加者の雑談時間にするのも一案だ。(さらに極端な話、インターバルの時間に音楽をかけて踊っても良いのだ、官邸前でも)

2014-10-13 19:33:52
植松青児 @uematsuseiji

(9)たとえばSASPLのようなポテンシャルのあるグループなら、官邸前抗議でコールの時間のインターバルにダンスタイムを入れることだって不可能ではない、と私は思う。コンセプトをきちんと構築できれば、官邸前で踊ることにプロテストの意味を付与することは充分可能なのだから。

2014-10-13 19:47:59

※要は「喉を休めることができるインターバル」を置くことがキモで、別にダンスタイムであるべきといいたいわけではない。