10周年のSPコンテンツ!
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氷泉白夢 @hakumu0906
甘酸っぱい思い出 バリタチ吹雪ちゃん 姫騎士 ダウナー僕っ娘 きれいな断末魔 茶会 全人類眼鏡っ子計画 スタンド使いの吸血鬼軍団と化した新撰組 実験体の少女 ライトニングウィザード 真面目に書きます
氷泉白夢 @hakumu0906
僕に名はない。 多くのコードが繋がれ、かろうじて自我だけが存在するだけだ。 僕に名はない。 この世界に生まれた意味すら、今は曖昧だ。 1
氷泉白夢 @hakumu0906
今、世界がどうなっているのかも僕は知らない。 僕には世界に対する役割すら与えられていない。 僕は今誰にも必要とされていない。僕は。 2
氷泉白夢 @hakumu0906
大きな音が響いた。 コードに繋がれた首をかろうじて横に向ける。 二人の少女……僕にとっては、初めての世界である二人だった。 異様な鎧を身に付けた縦ロールと、地味なセーラー服がそこにいた 3
氷泉白夢 @hakumu0906
「よかった……ここにはまだ無事な子がいたんですのね」 「OK、さあ、行きますわよ!」 言うが早いか、彼女らは僕のコードを次々と取り外していく。 若干の痛みが存在した。僕の世界に痛みが生まれた。 何故か不思議と不快感はなかった 4
氷泉白夢 @hakumu0906
「ウ……オオ……!!マコ……ト……!」 「くっ、もうここまで追ってきましたのね……ッ!」 誠の字の旗を背に掲げた顔色の悪い集団が僕の世界に乱入する。 先ほどまでと違い、明確な不快感を感じる。 「お願い!当たってください!!」 5
氷泉白夢 @hakumu0906
セーラー服が手に持った機械から何かを発射する。 それは旗とそれを掲げる者を次々と倒していった。 「ゆっくりしている時間はなさそうですわね……ッ!」 縦ロールは僕のコードを全て取り外すと次は僕の腕を持った 6
氷泉白夢 @hakumu0906
「さ、急いでここから逃げますわよ!」 次は腕を取り外されるのかもしれないと思っていたがどうやらそうではないらしい。 「ま、待ってくださいよー!」 7
氷泉白夢 @hakumu0906
僕の目の前には、今、お茶が出されている。 途中まで必死に逃げていたような気がするが、縦ロールが小部屋を発見した途端、急にこの状況だ。 「やはりどんな時でもお茶会は欠かせませんわ」 「もう!こんなことやってる場合なんですか!」 「あの子だってティータイムは大事だと……」 8
氷泉白夢 @hakumu0906
「……提督?"ティータイム"と私はどっちが大事なんですか?」 「はっ……?」 「どっちなんですか?」 「……」 僕は彼女達を止めた、そして聞く。今はどういう状況なのかと。 9
氷泉白夢 @hakumu0906
「え、ええ、そうでしたわね……今、この世界はある吸血鬼の脅威にさらされていますの」 「スタンド……そう呼ばれる異形の能力を操ります」 スタンド?吸血鬼?悪い夢だろうか。 10
氷泉白夢 @hakumu0906
「悪い夢だったらよかったのですけどね……奴はそのスタンドの能力により かつて最強の軍団と呼ばれた新撰組をゾンビとして蘇らせているのです」 「そしてその吸血鬼の目的は……全人類眼鏡っ子計画」 やはり悪い夢なのだろう。僕はまだコードに繋がれて部屋で寝ているのだ。 11
氷泉白夢 @hakumu0906
「本当に悪い夢だったらと何度思った事かわかりませんわ。 ですがその結果、今世界は眼鏡っ子が急激的に増え……それと同時に暴徒も大量に増えている状況です」 「このままでは危険だと、政府はある計画を思いつきました。 眼鏡を決して着用しない兵器「ライトニングウィザード」の建造です」 12
氷泉白夢 @hakumu0906
「しかし、わたくし達はそんな計画には反対です。眼鏡は悪ではありません。 全ての戦いが終わった後、いびつな計画によって改造され、元の名をなくしたライトニングウィザードは必ず行き場をなくすでしょう ですから、彼らが建造されてしまう前に、救出する事を試みました」 13
氷泉白夢 @hakumu0906
もしかしてだが……それが、僕だと? 「……そういうことです」 なるほど、通りで眼鏡という言葉にもあのゾンビと似た不快感を覚えるわけだ。 14
氷泉白夢 @hakumu0906
「そういうわけですので、わたくしは貴女を助けに……」 「ウオー……イケダヤー……」 「くっ!もう追ってきたんですの!?」 「だから言ったじゃないですかーもう!いっつもそうですよね提督は!」 「お、お黙りなさいっ」 15
氷泉白夢 @hakumu0906
言い争う二人だったが、その連携は素晴らしいものであった。 華麗なる剣さばき、そして兵器による攻撃により新撰組達は次々に散っていく。 傍から見れば醜悪だったのだろうが、僕には不思議と綺麗な断末魔に聞いた気がした。 ……彼女達が、強い想いで戦っていたからなのだと、僕は感じた。 16
氷泉白夢 @hakumu0906
「……さあ、この先に集落がありますわ。あなたはそこへ逃げなさい」 「そこは私達の仲間……妹達もいるんですけどね、あの子達が守っていますから安全ですよ」 ……僕はそれを断る。……ここは譲れない。 17
氷泉白夢 @hakumu0906
思い出が蘇る。 僕のかつての名が心に戻ってくる。 今となっては少し辛いが、大切な思い出だ。 彼女達の事を忘れていたなんて。 ……雨は、いつか止む。僕は今、実感していた 18
氷泉白夢 @hakumu0906
「……これから、よろしくね」 19

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