航空機搭載火炎放射器(のようなもの)について少し

航空機のための投下焼夷機材といえば焼夷弾の類が一般的ですが、それとは少し毛色の違った物も検討されてた事があるようで、というお話
11

ソ連の航空用注出装置

えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ミサイル妨害用のフレアか何かでしょうか? いいえ、VAP(航空用注出装置くらいの意)です。これは焼夷・発煙剤をダイレクトに高度数十メートルの超低空から散布し、「炎の雨」と煙幕を敵部隊に浴びせかけるというもの pic.twitter.com/h3LTnPPbob

2014-09-24 21:48:02
拡大
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

VAPには幾つかの種類があったけども、重さ50kg程度の小型の物でも幅20m、長さ100mの範囲に炎を浴びせることができた。これは実験の結果、開けた場所あるいは天井のない塹壕にいる兵士に対してはとても効果があると判断された

2014-09-24 22:02:13
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

またVAP草原・麦畑等も非常に効率的に燃やすことができた。その一方で建物や橋に対してはほとんど効果がなかった。木造物にさえ着火できることは稀で、また濡れた布はVAPに対して高い防御効果があった

2014-09-24 22:07:13
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

つまりVAPは使い所がイマイチ限られるものであったわけですが、最大の問題はその投下高度の低さ。数十メートルの高度から投下するという事は、あらゆる小火器から射撃に晒されるという事を意味するのです。さりとて、投下高度を上げれば「炎の雨」は地上に降り注ぐ前に燃え尽きてしまう

2014-09-24 22:09:59
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

先の写真にもありましたがVAPはTB爆撃機でも試験されていたようで aviadejavu.ru/Images6/AK/AK2… aviadejavu.ru/Images6/AK/AK2… aviadejavu.ru/Images6/AK/AK2… この巨体が超低空で炎を振り撒いて飛び来るのは、ちょっと想像したくない

2014-09-24 22:12:56
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

かと思いきや、TB-3では高度500mまでの投下ができたなんて話もあり。こいつはVAP-500とか1000とかデカいのが積めるので、用量が大きければ高度上げても大丈夫なのかしら……?

2014-09-24 22:20:44
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

DB-3爆撃機にVAP-500を3基搭載して3000mから投下すると5ヘクタールほどを焼くとかいう話も。ほんまかいな

2014-09-24 22:23:23
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

いや待った。どうもVAPベースに、より焼夷に特化したZAPってのがあったみたいで。同違ったのかイマイチわからんですが、投下高度500mだの3000mだなんて言う以上、液体の噴射や小粒ではなく大きな塊の投下のような気がする

2014-09-24 22:25:37
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ZAPはVAPに黄燐と塩化カルシウムを混合した(?)粒だが塊だかを入れたものだそうで。塩化カルシウムは吸湿剤として黄燐の自然発火を防ぐものかしらね

2014-09-24 22:31:47
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

VAPはもともと化学戦も考えてた散布装置だったという面があって、一方でZAPは焼夷のためのものという位置付けみたい。考えてみりゃZって赤軍じゃ焼夷弾に使う頭文字ですね

2014-09-24 22:34:46
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

化学戦はちょっとコワイので、このへんでストップ

2014-09-24 22:38:16
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

しかして火炎放射戦車と化学戦車が半ば兼用だったりするのとか、VAPとZAPの関連を見るに、両者に必要な機材って似通ってるのかしらね

2014-09-24 22:40:10
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

あまり適当な事言ってるとWW2赤軍投下兵器おじさんに怒られてしまう

2014-09-24 22:50:20

一方ドイツは

てすら @Teslamk2t

ドイツ空軍は1939-1940年に「航空機用火炎放射器『Gero 11』」を開発している。これは航空機の下部に火炎放射器を取り付けるもので低高度で飛び回ることで地上の敵を燃やし尽くすことを目的としていた。

2014-10-19 00:33:00
てすら @Teslamk2t

実際の運用では装甲が強化されたFw190が低強度の的に対して超低空飛行でGero 11を用いて攻撃したという。敵の対空砲火に非常に脆弱なため、低強度のパルチザンなどに対してしか攻撃できなかった模様。おそらくあまり戦果は上げていないと思われる

2014-10-19 00:34:51
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

これと似て赤軍もVAP(航空用注出装置)なる対地攻撃用の航空火炎放射、というか焼夷剤噴射装置めいたものを実験してた、って話は以前しましたっけね。あっちもこっちも考える事は似てます

2014-10-19 01:01:10
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

あと独軍は他に、He111やJu88で防御用の火炎放射器を検討した事もあるようで weaponsman.com/wp-content/upl… pic.twitter.com/inoNz5wMx0

2014-10-19 01:02:25
拡大
てすら @Teslamk2t

@FHSWman ソ連も全く同じこと考えてたんですね。。。やはり同じ大陸国家同士似た思想を持つのか・・・

2014-10-19 01:06:10