代謝課題(解答例) 1.以下の酵素が触媒する反応を説明しなさい。 アミラーゼ:デンプンのGlcα1-4Glcを加水分解するエンドグリコシダーゼで、マルトース、限界デキストリンを生じる。
2014-10-20 02:25:56ラクターゼ:乳糖Galβ1-4Glcを加水分解し、ガラクトースとグルコースを生じる。 膵リパーゼ:胆汁酸により乳化したトリアシルグリセロールの脂肪酸エステルを加水分解し、2-モノアシルグリセロールと脂肪酸2分子を生じる。
2014-10-20 02:26:242.消化管における糖質の吸収について説明しなさい。 グルコース、ガラクトースはSGLT(ナトリウム依存性グルコース輸送体)によりナトリウムイオンと共輸送の形で能動輸送される。 フルクトースはGLUT5により促進拡散で吸収される。
2014-10-20 02:27:003.分子の構造式を書きなさい。 グリセルアルデヒド3-リン酸、 1,3-ビスホスホグリセリン酸、 ホスホエノールピルビン酸 まぁ、大丈夫だよね
2014-10-20 02:27:264.例にならって、以下の酵素反応を書きなさい。 アデニル酸キナーゼ: AMP + ATP <—> 2ADP ヌクレオシド二リン酸キナーゼ: NDP + ATP <—> NTP + ADP クレアチンキナーゼ: クレアチン + ATP <—> ホスホクレアチン + ADP
2014-10-20 02:27:352.解糖系の中間体で、高エネルギーリン酸化合物を全て選びなさい。 1,3-ビスホスホグリセリン酸、ホスホエノールピルビン酸
2014-10-21 01:21:153.解糖系で不可逆的な反応を触媒する酵素をすべて挙げなさい。 ヘキソキナーゼ ホスホフルクトキナーゼ ピルビン酸キナーゼ
2014-10-21 01:21:56酵素の名前だけ闇雲に覚えてもあまり意味が無いかも。それぞれ、 経路のどこにあるか。 何を基質に、 どういう反応で何を生じるか。 経路の中での意味づけは何か。
2014-10-21 01:23:044.解糖系の律速酵素を答えなさい。促進する因子と抑制する因子を答えなさい。 ホスホフルクトキナーゼ 促進:フルクトース2,6-ビスリン酸、AMP、フルクトース6-リン酸 抑制:ATP、クエン酸
2014-10-21 01:23:305.グルコース1分子を嫌気的解糖で代謝した際のATPの収支について説明しなさい。 ヘキソキナーゼ、ホスホフルクトキナーゼによるリン酸化でATPを各々1分子消費する。 (つづく)
2014-10-21 01:24:34アルドラーゼの反応で2分子の三炭糖となり、ホスホグリセリン酸キナーゼ、ピルビン酸キナーゼで各々2分子分のATPを獲得する。差し引き2ATPを得ることになる。
2014-10-21 01:24:43経路の反応中間体とそれらを生じる酵素反応は、知っていた方が理解が進む。中間体はリン酸化六炭糖(アルドヘキソースが異性化でケトースに変換される)アルドラーゼの反応後はリン酸化三炭糖、最初はグリセルアルデヒドだけれど、酸化されてグリセリン酸になって以下突き進む。
2014-10-21 01:27:48酵素の名前はEC分類と関連づけると大変覚えやすくなる。一般的には、基質の名前+反応のパターンだから。中には逆反応に名前が付いているものがある。可逆的な異性化反応はどっちつかずの名前のことがある。
2014-10-21 01:29:04