秋田禎信新刊『機械の仮病』感想post集
人の身体の一部が「機械化」してしまうナゾの病気が蔓延する――。別冊連載、秋田禎信さんの『機械の仮病』が刊行されました!機械化から見える人の精神の奥底。機械化とはいったい何なのか?後頭部からのぞく緻密な機械の表紙を目印に、ぜひともお手にとってくださいませ。
2010-11-26 17:23:06秋田禎信さん『機械の仮病』(文藝春秋)をチラリを読む。体の1部がなぜか機械に置き換わってしまう病気が発生。けれども外からは機械と分からず生活健康体力に一切の影響もなし。なのに人はそれを不安がるという前提があるんだけれどどうして心理的に影響を受けるのかを咀嚼するのに難渋中。
2010-11-24 02:51:24そうなることでうける差別か人を追い込むという理解も成りたつけれど、影響のないじたいにどうして差別が起こるのかというメカニズムを考えるとまた難渋。あるいは人はとことん異質なものを排除したがつろいう性向を訴えたかったのか秋田禎信『機械の仮病』。オートメイルとかもダメなのかなあ。
2010-11-24 02:52:53それとも未知に対する恐怖が人間を不安がらせるのか秋田禎信『機械の仮病』。ともあれこういう設定の小説が別冊文藝春秋で連載されていたということに文藝春秋の取り込むにどん欲で先を見るに敏なスタンスをミサカはミサカは感じてみたり。
2010-11-24 02:54:27秋田先生の機械の仮病読了。いつのまにか体の一部が機械に変わる奇病、機械化病の蔓延する日本。自覚症状も害もなく、むしろ機械化した部分が健康になるくらいだったので、人々はそれを騒ぐこともなくなっていった。そんな日本で起こる事件に絡んだ、社会オムニバス。不思議な物語だった
2010-11-24 20:48:21ほんとなんなんだこれ。面白かったとも感動したとも言えないが、なんか妙な気分が残る。俺は好き、なのかな。きっと。ああ、不思議と動悸がしたから感動はしたのか。あるいは俺は今体のどこかが機械化したのかもしれない
2010-11-24 20:54:33『機械の仮病』読了。やはし2話目の奥さんがふつーエロ可愛い。オーフェン第3、4部がああなったのって、秋田が人妻萌えに目覚めたからじゃねーかな、という疑いを持った。
2010-11-24 23:57:25kzeさんはこういったことを仰っていたけど、なんかね、それ含めて魅力的だと思った。ここら辺は男女ともに秋田クラスタの皆さんの忌憚のない意見をお聞きしたいところ。 http://d.hatena.ne.jp/KZE/20090714/p1
2010-11-25 00:07:45@nor_nf 「機械の仮病/秋田禎信」読了。しちゃってたてへ。土曜日まで待てるかぁぁと。淡々とした雰囲気が好きです。何かこう、白い。「終端サークル」はいろいろ刺さるものがあって痛い。また雑誌連載とかしないのかなー。なー。
2010-11-26 08:23:59機械の仮病、うきうきしつつ読む。死んだ女の肌の感触を反芻して違和感を覚え、よくわからない恐怖も湧き上がるという経験はある。苦しい。
2010-11-26 15:06:51死体を焼くのは本当に悲しい作業だが、必要な行為だ。僕は焼かれる先輩を前に取り乱し、うろたえ、止めなくていいのかと周囲を見回した。出てきた骨を見たら、なんか落ち着いて。お菓子を食いながらハッピーターンやばうまいと感動した
2010-11-26 15:21:41朝の光の中、機械の仮病読了。連載は最初の一話しか読んでいなかったので勘違いしていたが、短編集だった。「仮病」が一番好きで、次に女性主人公の「サークル」と「白甘柔」が好き。ラストの「犯人」は各短編に一つの読み方を与えてくれる。この病気にはもっと語られるべきものがあるんだろうと思う。
2010-11-27 06:44:12仮病読了。エンハウと同じく理解出来ない領域を無理矢理覗き込むとどうなるかを語った話だと思った。世の中算数だけで理解しようとすると自滅するよ、という話。
2010-11-27 01:44:24エンハウはいろんなテーマを一気に詰め込んだけど、ベティや仮病ではある程度絞って話にからませてきたなー、というのが印象。
2010-11-27 09:28:25『機械の仮病』読んだ。著者はラノベ畑出身だし多分この本を買う人間の8割くらいはラノベ作家としての著者のファンなんじゃねーかと思うが。でもこの本はラノベじゃないしラノベコーナーに置いとくもんでもないなぁ。秋田作品で初めてだぞ、読み終わった後にダルさでいっぱいになったのは。
2010-11-27 15:36:27自分は本当に生物(なまもの)か。頭蓋の中身がチップセットでプログラミングに従って自分が動いているとしても違和感は感じない。自分が非生物であるなんてことは不自然であると、理屈では理解できる。が、それでも違和感は感じない。感じないのは、今ここだからなのか。いつでもどこでも同じなのか。
2010-11-27 15:50:27そんな問いを過去に何度か思い浮かべたことがあった。秋田さんも似たような何かを感じたことがあったのかもしれない。真に人間らしいとはどういうことなのか、人の在り様として正しいものなんてどこかにあったのか、そんな問いが偏在しているように思えるのは今ここだからか? 昔からそうだったのか?
2010-11-27 15:52:55一番印象に残ったのはこんな話。「みんな質問されるのを恐れてる。一番肝心なことを問われて答えることを嫌ってる。」ふとした疑問は疑問のままにしておきたい。答えることは、あるいは答えられることは恐ろしい。恐怖の克服は進歩か。あるいは変質か。変質は死か。
2010-11-27 15:56:20機械の仮病を読み終わった。とりあえず、文藝春秋で紹介されているあらすじは、あれ嘘だろう。読み始めは、設定として一つ現代に奇異なもの(臓器が知らず気づかず歯車に)を導入し、その上で「普通の」物語が展開するのかなと思った。しかし、短編連作の後半はより、普通の物語になる。
2010-11-28 00:19:25あれ?これはあの設定がいったいどのあたりに効くのだろうと。いや、効いてないわけじゃないんだ。ただ、機械という点はすごく薄く感じる。なんか、普通に、微妙な物語じゃね?って。しかし一転、最終で機械という設定の濃度が跳ね上がる。
2010-11-28 00:22:01たぶん、もう2度は読み返さないと自身のなかで納得がいかない。頭のなかにできている解釈を整理しきれない。捉えられない。しかし、正しいもの、正しい行為によって切り捨てられるなにか。まったく同じであるならば、同じ機能を果たすのなら、それは何でもいいのか?
2010-11-28 00:28:11懐古や損得といった言葉に、しかし、正しさへの感情を想起させられる。正しいことを行って何が悪いのか?まったく害がなく同じ機能を果たすのならば臓器がネジになっていてなんの問題があるのか?損得で言ってどうなのか?正しいと思う。しかし、胸に突っかかてよどむ何かが発生する。
2010-11-28 00:32:29ベティ・ザ・キッドを読んでいた時もなのだが、物語の先を知りたいとは似ているけれど少し違う欲求を覚えた。なぜ?を知りたくて先に進む。なにかが少し不思議。なんでこんな行動なんだろう、なんでこの状況なんだろう。話がおもしろいとずれているような感覚。何かおかしい。
2010-11-28 00:39:19