【長編冒険小説】『ロコ貝はパエリアの夢を見るか』※エア
- k_tsukudani
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ムール貝は死んだ。180度のオーブンで火葬にされた彼を前に、ロコ貝は思う。「いつか、僕もパエリアに...!」しかし彼の手には、生前ムール貝から託された大型冷凍船のチケットが。「海の向こうで…銀シャリがお前を待っている…」迷うロコ貝の決断は。/『ロコ貝はパエリアの夢を見るか』
2014-10-24 23:58:11「どうせ僕は代替品...アワビにはなれないんだ...」悩むロコ貝は、ムール貝の墓標に別れを告げ、単身、大型冷凍船に乗り込む。一方、海の向こうでは、養殖された牡蠣たちが、静かに旅立ちのときを待っていた。彼らの出会いが新たなドラマの幕開けとなる。/『ロコ貝はパエリアの夢を見るか』
2014-10-25 00:11:13やばい、すげえ壮大なドラマが生まれつつある。とりあえずパエリア食べたいけど、そこまで辿り着ける気はしないし、猛烈に眠いことは文面からお察しいただけるかと。
2014-10-25 00:12:13ロコ貝がアワビの代替品ていうアレにものすごく萌えを感じるんだけど、それはそれとして夕べの自分はほんとに眠かったらしいですね...
2014-10-25 11:49:48「結局、君は何ものにもなれないんだよ」フライに、シチューに、グラタンに、あらゆる可能性を秘めた牡蠣たちを前に、ロコ貝はあまりにも無力だった。なすすべもなく蹂躙されるロコ貝。だがその時、彼に手をさしのべる存在が現れる。/『ロコ貝はパエリアの夢を見るか』
2014-10-25 12:08:01ロコ貝のこの先を考えてたら胸が苦しくなって涙が出そうなレベルまできたんだけど、誰か...誰か本文を...書いてください...
2014-10-25 13:08:31ロコ貝を絶望から救ったのは、小さなシジミたちだった。「誰が何と言おうとも、君は、君にできることをすればいい。僕らも、僕らにできることをするだけだから」そう言って、躊躇なく味噌汁の鍋に身を投げてゆくシジミたち。その姿に、ロコ貝は何を思うのか。/『ロコ貝はパエリアの夢を見るか』
2014-10-25 21:03:03君にできることを――シジミの言葉を胸に再び旅に出たロコ貝を、新たな出会いが待っていた。「あなたは…アワビさん!」迷えるロコ貝を、アワビは穏やかな笑顔で迎え入れる。天上の存在と思っていたアワビとの出会いは、ロコ貝に何をもたらすのか。/『ロコ貝はパエリアの夢を見るか』
2014-10-25 21:08:24いつだって、あなたの代わりだった―――泣き崩れるロコ貝を、アワビはそっと抱きしめる。「あなたたちはいつだって、私どものために尽くしてくれた。ですが...」アワビの口から語られた真実は、あまりに悲しく、切ないものだった。/『ロコ貝はパエリアの夢を見るか』
2014-10-25 21:39:13「私は亡霊のようなもの」アワビが真実を語る。「みな私自身ではなくその名前に価値を見いだし求める――その罪が、あなたがた代用品を生んだのです」その時、彼らの間に声が響く。「待ちやがれ!」果たしてその正体は。番外編『壷焼きサザエの夜想曲』も収録。/『ロコ貝はパエリアの夢を見るか』
2014-10-25 23:43:15砂にまみれたカラス貝が、アワビに掴みかかる。「お前なんか、お前なんか...!」引き剥がそうとするロコ貝。しかしアワビは静かに首を振り、ロコ貝に立ち去るよう促す。アワビとカラス貝の間にある深い溝。それが、のちにロコ貝の運命すら左右することとなる。/『ロコ貝はパエリアの夢を見るか』
2014-10-25 23:54:19「あなたは私の代用品ではない。一匹の貝として、最も美味しく食べられる道を探すのです」アワビからの手紙にロコ貝は思う。「僕は...そうだ、パエリアになりたかったんだ」しかし彼の行く手には、カラス貝が最後の敵として立ちはだかる。物語はクライマックスへ/『ロコ貝はパエリアの夢を見るか』
2014-10-26 00:01:39よし、とりあえず最終巻まで出たみたいなのでこれで終わりにしよう。カラス貝って、広くはムール貝も含んじゃうけど、今回は潮干狩りで間違って取ってきても泥臭くて食えないあれで...違う名前があるのかもしれないけど...
2014-10-26 00:03:48親友ムール貝に似ているカラス貝を相手に「ダメだ…僕にはできない…」みたいな展開もあったんですが文字数の都合で入らなかった。
2014-10-26 09:34:17