古籏一浩氏の昔話【後篇】 ~ MZ-700版スペースハリアーの開発話

ソフトバンクの雑誌Oh!Xの1988年10月号に掲載された古籏一浩氏作のMZ-700版スペースハリアー(http://www.openspc2.org/mz700/SH.html)に関するツイートをまとめました。 ◆関連 ・古籏一浩氏の昔話【前篇】 ~ MZ-700版タイニーゼビウスの開発話 http://togetter.com/li/737185
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古籏一浩 @openspc

昔話:Z80には浮動小数演算を行う命令や乗算、除算命令もなし。でも、他機種ではちゃんとグラフィック画面には綺麗な線を描画することができています。乗算、除算を使わず直線描画は一体どうやっているのか。都合のよい事に直線描画の方法がOh!FMに掲載されていました。

2011-11-08 00:08:22
古籏一浩 @openspc

昔話:XEVIOUSは移植したものの、まだ技術力がなかったのでOh!mzで書いてあることは難しく理解できない事が多くありました。それに比べてOh!FMはかなり分かりやすい文章や記事が多くありました。でも後にソフトバンクに遊びに行ったとき編集部が隣同士だった気がします。

2011-11-08 00:09:57
古籏一浩 @openspc

昔話:PC88系のライン描画は横長の線の場合、縦にドットが重なってしまう事がありません。ところがFM-7系ではドットが縦(垂直に2ドット)に描画されます。このためFM-7系は線が太くなります。弾が飛んでくる時にスムーズに処理するならPC88系です。

2011-11-08 21:01:42
古籏一浩 @openspc

昔話:Z80には乗算、除算命令がないのでDDA(デジタル微分解析)を利用して直線を描画します。これを敵の弾が自機に向かって移動してくるのに利用するわけです。直線を描くというアルゴリズムは、なかなか面白く一時期いろいろ研究したりしてました。

2011-11-08 21:12:23
古籏一浩 @openspc

昔話:さらに直線の描画を研究すると短い線と長い線の2種類しかないことがわかりました。ですので、小数点以下の値を加算しキャリーアップ(桁上げ)した場合は長い直線、そうでない場合は短い直線を描くという事になります。速くはなりますが劇的な速度向上ではありませんでした。

2011-11-08 21:16:13
古籏一浩 @openspc

昔話:という事で早速Oh!FMを参考にしSBSGに敵弾発射のプログラムを組み込みました。当初はバグが発生し、うまくいきませんでした。何度か修正しているうちに確実に自機を狙ってくる弾の動きを実現することができました。

2011-11-08 21:17:31
古籏一浩 @openspc

昔話:SBSGの目的を達成できたので後は適当に敵を用意して何となくゲームに仕上げました。悪く言うと手抜きっぽいのですが、おかげでOh!mz編集部では「このゲームは作業だ」とまで言われる始末(笑)どうも4面ボスをクリアしたかったようですが、そこに行き着くまでが作業だ、と。

2011-11-08 21:21:20
古籏一浩 @openspc

昔話:SBSGには秘密があってファンクションキーを押すと私の住所が出る仕掛けになっていました。誰か気づくかと思っていましたが、やはり気づいた人がいました。一人だけ手紙を送ってきた人がいました。今思うと、この手紙が来ないとOpenSpace自体が存在していなかった事になります。

2011-11-08 21:24:35
古籏一浩 @openspc

昔話:手紙を送ってきたのは宮内さん。手紙の内容は特集ページの扉に薄く写っているゲームの写真についての質問でした。写真に薄く写っているゲームは存在しているのか、動いているのか?というものです。問題は、そのゲームがコナミのグラディウスだったからです。

2011-11-10 00:55:02
古籏一浩 @openspc

昔話:もしmz-700版グラディウスが完成したとしても、それはOh!mzでは掲載されなかった可能性があります。というか、99%以上の確率で駄目だったでしょう。これは、後にOh!Xで画面写真だけが掲載されたX1turbo版グラディウスも結局は誌上に掲載されることはありませんでした。

2011-11-10 01:05:24

Oh!X編集部で見た「X1turbo版グラディウス」

古籏一浩 @openspc

昔話:X1turbo版のグラディウスはOh!X編集部に行ったときに少し遊ばせてもらいました。結構よくできていました。といってもプレイしたのは1面だけで、他の面は実際のところ見てないのですが。グラディウスが掲載されなかった理由はコナミだから、という事です。

2011-11-10 02:00:29
古籏一浩 @openspc

昔話:mz-700にグラディウスがあって、動いていたら凄いのですが。実際の所、自機やオプション、そして地形の一部というか一面は一応動いていました。でも、そこまででした。何につまづいたかというとレーザー部分でした。納得いくレーザの処理を実現できずお蔵入り。

2011-11-10 00:58:01
古籏一浩 @openspc

昔話:このX1turbo版のグラディウスを作ったのが横内威至氏です。後にOh!X誌上で原稿を書いたりプログラムを作ったりしていました。世間的には横内威至氏はグランツーリスモのプログラマといった方がわかりやすいでしょう。凄い人は昔から凄いものです。

2011-11-10 02:14:59
古籏一浩 @openspc

昔話:そのX1turbo版グラディウスをプレイした時に入り口から左側に座っていたのが丹昭彦氏。こちらもグランツーリスモ絡みですが、行った時にはX68Kの画像処理のバグが取れずに画面とにらめっこしていました。〆切りが近かったというのもあったかもしれません。

2011-11-10 02:17:35
古籏一浩 @openspc

昔話:他にもOh!mz(X)編集部に行ったときに出会ったのがY氏。最初は違う名前(本名)で原稿を書いていたのですが、何か不都合があったのか分かりませんが途中から「荻窪圭」というペンネームになっていました。もらった名刺は本名の方でした。

2011-11-10 02:21:32
古籏一浩 @openspc

昔話:ソフトバンクのOh!mz/X編集部には何度か遊びに行きました。ソフトバンクは3年に1度の割合で引っ越ししてました。古いものを捨て去って行くには、よい方法かもしれません。最後に行った時には編集部にはAMIGAとかもあって触らせてもらったりしました。

2011-11-10 23:34:14
Dr.midi @Dr_midi

@openspc コナミ自身が移植したX1版と比較すると、横内氏のX1turbo版グラディウスは桁違いに完成度が高かったですね。私もOh!X編集部で見たときは感動しました^^ PSGの音楽はコナミ移植版も本家の貫禄を見せていましたが^^

2011-11-11 00:38:14
古籏一浩 @openspc

@Dr_midi 「これってバグですか?」のセリフは今でも覚えてます(笑) RT @Dr_midi コナミ自身が移植したX1版と比較すると、横内氏のX1turbo版グラディウスは桁違いに完成度が高かったですね。私もOh!X編集部で見たときは感動しました

2011-11-11 00:46:36
Dr.midi @Dr_midi

@openspc 平成3年11月14日の出来事のようです(笑)。20年前!!昔の原稿を確認しました(^^;; RT 「これってバグですか?」のセリフは今でも覚えてます(笑) RT @Dr_midi コナミ自身が移植したX1版と比較すると、横内氏のX1turbo版グラディウスは

2011-11-11 01:04:29

※関連

まとめ X1turbo版グラディウス(勝手移植) 四方山話 ソフトバンクの雑誌Oh!Xの1990年12月号に紹介記事が掲載された横内威至氏作のX1turbo版グラディウスに関するツイートをまとめました。 註)コナミ純正のX1版グラディウスとは別物です。 41201 pv 71 2 users 4
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