青舎祭トークライブまとめ

2014/10/19(日) 14:00~15:56 帝京大学八王子キャンパス トークライブ「なぜ救われるのか?「水曜どうでしょう」を宗教学する」 藤村忠寿/嬉野雅道/筒井史緒
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りっつ @ritz_am

だいぶ時間が経ってしまいましたが、先週のどうでしょうトークライブの要約レポートをお送りします。文脈が違っていたり、ムリに短くしたため意味を掬い切れてなかったりするかもしれません。 あくまで聞きたかったけど聞けなかった方向けの、一般参加者のレポであることをご理解の上ご参照のほど。

2014-10-28 05:46:49
りっつ @ritz_am

2014/10/19(日) 14:00~15:56 帝京大学八王子キャンパス トークライブ「なぜ救われるのか?「水曜どうでしょう」を宗教学する」 藤村忠寿/嬉野雅道/筒井史緒 pic.twitter.com/J65teHt9Pl

2014-10-28 05:47:37
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青舎祭トークライブレポ①:「なぜ宗教学で?」 宗教学の対象は目に見えないもの全般。筒井先生担当の宗教哲学では、どうして人は何かを信じることによって力を得るのか、目に見えない何かがこんなにも必要とされるのか、それが人間を生かす時にはどういうことが起こっているのか、等を考えている。

2014-10-28 05:48:51
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青舎祭トークライブレポ②:「なぜ宗教学で?」(続) 水曜どうでしょうというバラエティ番組は、人々に何らかの力や影響を与えている。ただ笑っているだけではなく、どこか無意識に、失われていたものが満たされる、楽になる、自分が変われる、ホッとする。そういう救われる感じを持つ方が多い。

2014-10-28 05:49:24
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青舎祭トークライブレポ③:「濃密なコミュニケーション」 番組では狭い車内に4人押し込められて、コミュニケーションを取らざるを得ない。普通の社会では遠慮する、言っちゃいけないような、「お前がデブだから狭いんだよ!」みたいなことを、あの空間の中では言え、誰も傷つかない。

2014-10-28 05:50:10
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青舎祭トークライブレポ④:「濃密なコミュニケーション」(続) いつもすごく濃密な人間関係の中に埋没している。人間と人間の存在の応酬みたいな小宇宙にずっといる。人間のコミュニケーションの本来の姿を目撃し、肌感覚で人と触れ合うとか、腹の底から語り合うとか、そういう体験をする。

2014-10-28 05:50:40
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青舎祭トークライブレポ⑤:「濃密なコミュニケーション」(続2) それをずっと見ている視聴者も、あの4人の関係性というのを良く分かって、その空間を全員が共有している。罵詈雑言を言ってもいい集団、コミュニケーションが確立された集団の中にいると、非常に安心感が得られる。

2014-10-28 05:52:31
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青舎祭トークライブレポ⑥:「心を許している」 散々罵倒し合ってても笑っていられるのは、お互い完全に心を許し合ってるから。気を遣わない関係は現実社会ではほぼ見られなくなった。現実社会ではできない罵り合いをやってみたいと、望まれているのだろう。だからファンは口調が似てくる。

2014-10-28 05:53:10
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青舎祭トークライブレポ⑦:「心を許している」(補) ただし、藤村Dの口の悪さは、素である。面白くしようとしてるわけではない。 藤村Dの押し出しの強さは、常道から外れている。いつでもどこ行っても同じ。人を慰めたことがない。悪気なく余計な一言を付け加える。

2014-10-28 05:53:19
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青舎祭トークライブレポ⑧:「行くべき方向を見る」 今の日本は、先回りして不必要な心配をしすぎ。程度の低い人間にレベルを合わせていてもったいない。センターライン(一番良い状態のところ)を見るべきで、そうして少なくとも道さえ外さなければ未来は続いていく。

2014-10-28 05:54:06
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青舎祭トークライブレポ⑨:「今の日本の苦しさと救済」 昔は食料不足や身分の差に苦しんでいたかもしれないが、今はその救いは必要ない。今の苦しさは、ホッとする会話や家族団欒といった、生活の内実を浸して人を喜びを与えてきたものが、意味のないもの、要らないものとされているところにある。

2014-10-28 05:55:53
りっつ @ritz_am

青舎祭トークライブレポ⑩:「今の日本の苦しさと救済」(続) 人はすごく人のことが好き。人は人と触れ合うため、人と分かち合うためにいて、決して人は孤独には作られていない。人が人といることを楽しむだけで人はすごく満足し、エネルギーが湧き上がってくる地平がある。それは宗教的な次元。

2014-10-28 05:56:52
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青舎祭トークライブレポ⑪:「深さの次元」 それを得られている時には満たされているから、それほど意識していない。なくなって初めて「自分はそれに生かされていたんだ」と気付く。深いところにある何かと断ち切られ、空っぽの状態で生きていかなければいけないのはすごく苦しいこと。

2014-10-28 05:57:16
りっつ @ritz_am

青舎祭トークライブレポ⑫:「どうでしょうによる救いとは」 どうでしょうは、人を満たすものがとても身近にあることを端的に見せてくれる。それは自分の足元から汲み上げるもの。実は「人と腹を割って話した」時とかに、人は渇きを満たされて、深さの次元に到達する。

2014-10-28 05:57:54
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青舎祭トークライブレポ⑬:「どうでしょうによる救いとは」(続) 深さの次元への到達を、気軽に全然敷居が高くないと見せてくれる。渇きを満たすものは、昔の宗教の「聖なるもの」でなくて、カジュアルな形でこんなんでいいんだ、というものを投げ掛けてくれている。

2014-10-28 05:59:03
りっつ @ritz_am

青舎祭トークライブレポ⑭:「開き直る」 落語の「胴斬り」は、現実から深刻さを抜くとこんなに滑稽かと感心する。他人から非難されることを怖がると、自分自身でいられなくなる。自分でいればいいんだと開き直れば居心地良い。開き直って「藤村がバカだ」と言い放って丸く収めるというやり方もあり。

2014-10-28 05:59:50
りっつ @ritz_am

青舎祭トークライブレポ⑮:「全体ひっくるめて笑っちゃう」 人が何か傷ついたり、怒ったりした時、状況に直接反応してしまっている。一歩引いて外側から見ると、すごく余裕が出来る。こんなしょうもないことでイラっとしたりしてと、可笑しくなりふかふかしたおかしみに吸収されて気が楽になる。

2014-10-28 06:00:55
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青舎祭トークライブレポ⑯:「全体ひっくるめて笑っちゃう」(続) どうでしょうは、外側から全体を見る、ということを番組がやってくれている。小芝居してる大泉も、興味なくて寝てるミスターも、笑ってる藤村Dをも、嬉野Dのカメラが愛情を込めて見つめているから、どうでしょうの世界が存在する。

2014-10-28 06:01:23
りっつ @ritz_am

青舎祭トークライブレポ⑰:「外側から全体を見る」 カメラの視点で、一つ層(レイヤー)を付け加えて客観視することは、神の視点で地球を見ているような立場になる。ここからここまで行くのにすごく苦労している、一生懸命日々を生きている姿を見て、人が小さくて愛おしく可愛い存在と思う。

2014-10-28 06:01:32
りっつ @ritz_am

青舎祭トークライブレポ⑱:「ミスタさんの役割は宇宙的なもの」 宇宙は一人の認識では全体を把握できない。複数のアプローチが合って真理の姿がまた一つ分かるようになる。ミスタさんはよく分からない存在。未知の存在を受け入れることは、人の教養、情操、寛容を深めることを象徴的に見せてくれる。

2014-10-28 06:02:51
りっつ @ritz_am

青舎祭トークライブレポ⑲:嬉野先生の新説「おっさんの愛の三角関係」 大泉洋とは年齢が違い過ぎて、大泉に対して他の3人は愛情しかない。藤村Dとミスターが大泉に対して「なあ俺を見ろ」と綱引きしている。おっさんの愛の三角関係。たいていミスターが敗れて去っていくその哀しい背中が愛しくて。

2014-10-28 06:03:24
りっつ @ritz_am

青舎祭トークライブレポ⑳:嬉野先生のおススメ「高鈴『愛してる』のPV」 高鈴というデュオの「愛してる」という曲のPVを見てほしい。古い8ミリで撮られた家庭の映像があり、この映像を撮った人になら、どうでしょうのカメラを譲ってもいいと思った。登場する子供たちの幸せを支える世界が伝わる

2014-10-28 06:04:11
りっつ @ritz_am

青舎祭トークライブレポ21:「視聴者との空間の共有」 東北キャラバン2014にて、集まってるだけですごく幸せな感じがあった。設営や撤収を手伝ってるうちに楽しくなっている。強い口調で絡んでも許してる。その許してる自分たちも集団のコミュニケーションの中に入れてる感じがして気持ち良い。

2014-10-28 06:04:50
りっつ @ritz_am

青舎祭トークライブレポ22:「知性」 人を肩書きで決めつけないでただコミュニケーションを楽しむ、人を愛するといった目に見えないものを体感する力は「知性」。本質的に大事なものを見抜いて、それを大事にできる力。それを肌感覚で追体験している視聴者は、すごく知的な高みに昇っている。

2014-10-28 06:05:02
りっつ @ritz_am

青舎祭トークライブレポ23:「人間偏差値が高い」 西田二朗いわくどうでしょうのファンは人間偏差値が高い。皆でやろうということには協力する。「待つ」ということも、理由さえはっきりさせれば、待ってくれる。場を汚さない。知らない人も知り合いのように思えて、一緒にいることを楽しむ。

2014-10-28 06:05:36