2014.10.30, 消費税増税の問題点を片岡剛士さんがnhk視点・論点で解説

4月の消費税引き上げで経済の先行きが不透明な中、11月4日から再増税のための点検会合を政府は予定している。この会合に呼ばれている一人である片岡さんが、現状と問題点を視点・論点でわかりやすく解説されたので、全文を起こしてまとめました。 (村田さんによる要約にあとで気づいたので、そちらを先にしています。全文もいずれnhkのページに出るとのことなので、欠けている図はそちらを参照下さい)
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片岡剛士(Kataoka Goushi) @goushikataoka

お知らせ。10月30日午前4時20分~30分(総合)、午後1時50分~2時(Eテレ)のNHK「視点・論点」に出演します。話題は消費増税。宜しければご覧ください。nhk-ondemand.jp/program/P20090…

2014-10-27 18:39:01
ITOK @ITOKtw

NHK視点・論点「消費増税(2)問題点は何か」は片岡剛士さんでした。そもそも目的と合致しないこと,低所得者層に厳しいことなど様々な問題点を丁寧に解説しておられました。総合では昨日の夜と今日の早朝の放映でしたが,Eテレでは今日の午後1:50~午後2:00に放映されるようです。

2014-10-30 07:32:18
ITOK @ITOKtw

NHK 解説アーカイブス:視点・論点 「消費増(2) 問題点は何か」三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員 片岡剛士 nhk.or.jp/kaisetsu-blog/… 片岡さん @goushikataoka の先日の放送の本家図入り文字起こし。分かり易いので広く読まれて欲しい

2014-10-31 17:17:29
リンク www.nhk.or.jp 視点・論点 「消費増(2) 問題点は何か」 | 視点・論点 | 解説委員室:NHK 三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員 片岡剛士 安倍総理大...
村田幸真 @muratayukizane

片岡剛士氏による解説は整理されていて、とても分かり易い。数日後、NHKの番組ページにもテキストがUPされるのでその際も改めてリンクをツイートしたいが、一部の書き起こしを試みたい。/《視点・論点》「“消費増税”② 問題点は何か」 pic.twitter.com/RLmrNXAG4m

2014-10-30 06:19:05
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村田幸真 @muratayukizane

一つめのポイントは「消費税は社会保障制度を維持するための安定財源ではないということ」、二つめのポイントは「消費税は低所得者に対して特に厳しい税であるということ」、それぞれ丁寧に解説されている(詳細は数日後のテキストで確認してください!)。

2014-10-30 06:25:39
村田幸真 @muratayukizane

一つめに関しての要約。社会保障制度を維持するために消費税を活用するのならば毎年のように消費税率を引き上げる必要があるが、5%から8%へと引き上げるのに17年もの歳月がかかったことからみても非現実的であり、消費税は拡大する社会保障給付に自動的に対応する安定財源ではないと云える。

2014-10-30 06:28:30
村田幸真 @muratayukizane

二つめに関しての要約。高所得者程、消費額が高いために消費税増税による負担額は大きくなるが、どんな人でも一定量の消費をしなければ生きていくことができず、所得に対する【負担率】で見ると、低所得者程、負担が高くなる。 pic.twitter.com/YuKDzMWhtu

2014-10-30 06:36:54
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村田幸真 @muratayukizane

片岡剛士氏:「社会保障の目的の一つは低所得者を始めとする弱者を支援することです。しかし、現実は社会保障の財源を確保するため消費税を増税することで、増税の負担が強者ではなく弱者により向かってしまっているという矛盾なのです」

2014-10-30 06:40:13
村田幸真 @muratayukizane

軽減税率に関しては、片岡剛士氏:「たとえば、食品に軽減税率を適用した場合を考えると、同じ食品でも低所得者よりも高所得者が値段の高い品物を購入するため、軽減税率は逆に高所得者の優遇につながってしまうのです」

2014-10-30 06:41:06
村田幸真 @muratayukizane

片岡剛士氏:「むしろ、低所得者への負担を軽減するためには、所得をきちんと把握した上で、低所得者への現金給付を行なうことが必要です」

2014-10-30 06:43:01
村田幸真 @muratayukizane

三つめのポイントは「消費税増税は経済への悪影響が大きく、法人税や所得税の税収減少を通じて、税収全体を減らすことにつながるということ」、この図は2014年4-6月期の実質GDP成長率の落ち込みと、過去に落ち込みが大きかった時期との比較。 pic.twitter.com/irkrCS9sfk

2014-10-30 06:50:21
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村田幸真 @muratayukizane

片岡剛士氏:「実質GDPの落ち込みが何によって生じたのかを見ますと、リーマン・ショック直後のように海外経済が悪化して輸出が大きく落ち込んだのではなく、家計消費、住宅投資、設備投資といった国内需要の落ち込みが原因であり、実質GDPに対する国内需要の落ち込みの影響は (続」

2014-10-30 06:52:35
村田幸真 @muratayukizane

「続) この図で比較した時期にとどまらず、統計で比較可能な94年以降で最悪となってます。そして、実質GDPにプラスの影響をもたらしたのは、この図の通り、在庫の増加と輸入の減少です。在庫の増加の多くは売れ残りによるものですので、 (続」 pic.twitter.com/vOYeHTIzyz

2014-10-30 06:54:05
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村田幸真 @muratayukizane

「続) 7月以降、企業は生産や投資、さらに雇用を削減することが予想されます。輸入の減少は国内需要の低下を反映していますので、これも良い兆候とは云えないのです」、以上の三つのポイントの解説の後、〆のコメントへ。

2014-10-30 06:56:56
村田幸真 @muratayukizane

片岡剛士氏:「消費税法には“景気条項”が設けられており、経済の動きに配慮しながら、予定通り増税すべきか否かを判断することが明記されています。今年7月以降の日本経済の動向を見ますと、家計消費や住宅投資はほとんど改善しておらず、期待された設備投資や輸出も日本経済をカバーするに (続」

2014-10-30 06:58:01
村田幸真 @muratayukizane

片岡剛士氏:「続) 至っていません。消費税増税に合わせて行なわれた経済対策も充分機能しておらず、予定通りに消費税増税を進める環境には至ってないのが現状です。このように考えますと、まずは2015年10月に予定されている増税を延期することが必要です。具体的には、 (続」

2014-10-30 06:59:33
村田幸真 @muratayukizane

片岡剛士氏:「続) 安倍政権が目指している消費税増税に伴う物価の上昇分をのぞいたベースで、2%のインフレ率を達成維持することでデフレからの完全脱却を達成し、そのことで得られる経済成長を維持しながら、税収を確保することが望まれます。政府は2020年度までに財政赤字を黒字化 (続」

2014-10-30 07:01:00
村田幸真 @muratayukizane

片岡剛士氏:「続) することを目標としてますが、この目標達成は困難なのが現状です。達成可能な財政再建の道筋を再度設定し直すとともに、これまで申し上げた社会保障制度と消費税にある制度上の矛盾を解消していくことがいま求められているのではないでしょうか」 /《視点・論点》・10月30日

2014-10-30 07:03:43
村田幸真 @muratayukizane

一部の書き起こしは以上です。少しでも、消費税にまつわる問題の理解が広まればよいなと思います。世の中にはたくさんの、大事な大事な問題がありますが、それら全てに関わってくるのが景気であり、経済成長です。その点を飛ばして諸問題の解決を図るのは、自ら狭き道に入り込むだけだと私は思います。

2014-10-30 07:16:06
村田幸真 @muratayukizane

@goushikataoka 勉強になりました! これからも良質な情報発信、よろしくお願いします。

2014-10-30 12:59:55

以下全文。

koji hasegawa @myfavoritescene

視点・論点「消費増税2・問題点は何か」片岡さんの録画より 安倍総理大臣は、2014年7月から9月までのGDP統計を勘案しながら、2015年10月から消費税を10%に引き上げるか否かの判断を行うとしております。 消費税を増税するのは、社会保障制度を維持充実させ、更に財政健全化に(続

2014-10-30 18:59:31
koji hasegawa @myfavoritescene

2)結びつけることが目的と言われますが、本当にそうでしょうか。いくつか、ポイントを上げながら考えてみましょう。 まず一つ目のポイントは、消費税は、社会保障制度を安定させるための安定財源ではないということです。2013年度の社会保障給付費は、総額で110兆円ですが、(続

2014-10-30 19:03:57