- mackerel_can
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「Non Solo」 ノンさんのソロ名義のアルバムとしては、2002年、OZディスクからリリースされた「ie」以来、12年ぶりということになるのだろう。 pic.twitter.com/3OOa59WCaX
2014-11-04 05:49:41(承前)ただ、「ie」がノン・バンドのメンバー全員が集合したバンドサウンドが基本にあり、その後のノン・バンドの復活に繋がったことを考えると、基本ベースの弾き語りで構成された本作はよりパーソナルな作品という意味でソロ・アルバムというにふさわしい作品だろう。
2014-11-04 05:50:13(承前)聞く前は正直言って「ベースの弾き語りって、地味で聞き通すのが辛いんじゃないのか?」と危惧していたところも在った。しかし、実際に聞いてみると実に多彩な、バラエティに富んだ曲で構成されており、そんな杞憂は吹き飛んだ。
2014-11-04 05:50:41(承前)。まずは楽器編成。基本ベースの弾き語りだが、M1とM14の2曲はコーラスとパーカッションのアンサンブルをバックに歌われている。そして異色なのがM15。波の音のようなエレクトロ・ノイズ?をバックにノンさんが朗々と歌い上げる。ノイズと歌唱の幸福な結婚だ。
2014-11-04 05:51:29(承前)マスタリングも素晴らしい。ベースの艶やかな音色と丸みを帯びた歌唱の音色が耳に優しく響く。ヘッドフォンで聞いても疲れない。一転、コーラスの入る曲ではくすんだ音色で臨場感を感じる仕上がりになっている。
2014-11-04 05:52:14(承前)そして何より、曲自体の饒舌さが素晴らしい。力強く前に前進する曲、ファンクのようにうねる曲、ちょっともの悲しい曲、そして大地の底から湧き上がってくるような歌唱の曲。ベースと歌だけなのに、様々な歌の世界にぐいぐいと引き込まれる。
2014-11-04 05:53:05(承前)本に記載された歌詞は47曲。欧米ロックの無理やり直訳でも、象徴主義や高踏主義の詩のパクリでもない。死だの狂気だのの情念の安売りでもない、ましてや善意の押し付けとは無縁の真正な意味でのポジティヴな言葉の祝祭。
2014-11-04 05:53:29(承前)「夜明けだよ、Home Home/こごえた手で窓をあけて/射さない陽を待つ」(M2”Home”)絶望的な状況を引き受けながら、なおかつ前へ進もうという意思。それこそが「翼広げて」式の虚無に覆われた全肯定ではない、真正な意味でのポジティヴ。
2014-11-04 05:53:49(承前)日本の女性ヴォーカルというと、どうも「悲しさ」「儚さ」を軸に評価される傾向がある気がする。その評価基準は聞く側の男性の女性への期待像みたいなものが織り込まれていないか?そうでなければ、いきなり「男勝り」へと飛躍してしまう。
2014-11-04 05:54:09(承前)ノンさんの歌詞は男性の期待する女性の「儚さ」でも、それの裏返しの「男勝り」でもない、自身の中にある自然な情動を等身大の言葉で表出させていると思う。そして、そのことの重要さはもっと認識されていいと思う。
2014-11-04 05:54:32(承前)1曲目の冒頭のざわめきを聞いたとたん、1979年、ノン・バンドを初めて見た時の吉祥寺マイナーの匂いが聞こえてきた。彼女の表現の軸がぶれていない証、と感じた。彼女の“デビュー”が新宿ロフトでの「ドライブ・トウ80」での飛び入りベース弾き語りだったことを思い出した。
2014-11-04 05:54:59(承前)音もよし、本をちらちら見るだけでも楽しい、という2度おいしい作品です!ぜひ、皆さんもお手にとって見てください!以上、ノンさんのソロアルバムのレビューでした。 pic.twitter.com/zeCTECGfSd
2014-11-04 05:56:45ノンさんのソロ、あまりに内容がよくて、まとめるのに日にちがかかってしまいました。もっと多くの人に届くといいな、と願っています。
2014-11-04 06:12:38わ。感謝しつつ、こちらも連続RTさせていただきます☆ RT @pukka_white14: ノンさんのソロ、あまりに内容がよくて、まとめるのに日にちがかかってしまいました。もっと多くの人に届くといいな、と願っています。
2014-11-04 08:00:36恥ずかしながら、サインとかご希望の方はDMかNON BAND BLOGの非公開コメントでご注文ください。直送します。送料は有料です、すみません。くじのようにおまけがつくこともないではないです(⌒-⌒; )
2014-11-04 08:20:49