マンガのセリフセンス ~削りと重ね~

まとめました。
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芝村裕吏 @siva_yuri

次。おはようございます^^!質問させてください、セリフのセンスを磨くためにはなにをしたらよいでしょうか。あるいはセリフを考えるときのコツみたいなのはあるのでしょうか? ですか。 漫画家さんからなのでマンガについてお答えします。

2014-11-05 10:09:01
芝村裕吏 @siva_yuri

マンガのセリフセンスとはよく練られたセリフと言い換えられます。 よく練られたマンガのセリフ設計は削りの作業と重ねの作業です。 この二つでセリフを可能な限り削ります。 削らないとセンスの良さが消えます。

2014-11-05 10:12:49
芝村裕吏 @siva_yuri

削りとは、絵や動作で表現できるセリフは絵や動作で表現してセリフを削減することを言います。 古い家だなというセリフはコマの絵がしっかりしているなら削れますよね。 そこで嫌そうな顔をしてると、 言っておくがこの家は新築だぞとか、別キャラに語らせる事が出来るわけです。

2014-11-05 10:15:37
芝村裕吏 @siva_yuri

削りを入れて初めて戯曲はマンガになるんですよ。 でつぎ、重ねです。 重ねとは一つのセリフで複数の作劇上での意味を持たせることを言います。 この重ねが増えると一個のセリフが重くなってセンスが光りますが、やりすぎると読者が疲れます。 でも序盤では必須の工作ですね。

2014-11-05 10:18:54
芝村裕吏 @siva_yuri

例をあげると、人間関係とその後の展開と季節を重ねて おはよう、今日も寒いね。 と、言おうとして言えなかった女の子とかですね。ここはなるべく重ね入れてコマを削りたいところ。 次のコマは勇気が欲しい。春が来るまでに。 とか続けます。

2014-11-05 10:25:23
芝村裕吏 @siva_yuri

重ねと削りは重要な工程なんで一度ネーム切った後にこれやって切り直すとかなりいい感じになりますね。いや、暇ないので中々出来ませんけども。

2014-11-05 10:27:06
芝村裕吏 @siva_yuri

ともあれ時間内の話でも心掛けでやるのとやらんのでは大いに違います。はい。

2014-11-05 10:27:51