企業における新規事業に関する雑感

ブログのためのメモ。 既存事業をもつ企業において新規事業がうまくいかない理由など。
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Yoshihito Kuranuki / 倉貫義人 @kuranuki

既存事業が危なくなりそうだから、体力のあるうちに新規事業といって取り組むケースは多いが、その程度でうまくいくなら、世の中は新規事業だらけだろう。まして既存事業を超えるものを、既存の余力程度で、そう簡単には興せない。かつ創業には体力だけではなく、圧倒的な情熱をもった創業者が必要だ。

2014-11-08 08:51:11
Yoshihito Kuranuki / 倉貫義人 @kuranuki

社内で新規事業を興すのが困難な要因の一つは計画主導であることだ。先の読めない新規事業であるにも関わらず予算を求める。予算の確保のためには計画が必要となる。計画すること自体は悪くないが、計画書が承認されたら、次はその計画を満たすことが目的になりがちだ。誰の為、何の為の事業か見失う。

2014-11-08 09:19:10
Yoshihito Kuranuki / 倉貫義人 @kuranuki

カッコよく新規事業といっても、その基本は商売なのだから、顧客は誰か、誰のどんな問題を解決しようとしているのか、からスタートしないとうまくいかない。既存事業の縮小傾向を打破するために始めると言うのは、自社のための事業なので、すぐに儲からないとわかるとストップがかかってしまうだろう。

2014-11-08 09:30:24
Yoshihito Kuranuki / 倉貫義人 @kuranuki

もし新規事業で、この世界にないものを作ろうとするなら、その目的とビジョンは、世の中のためになるものがいい。シードの段階からファンや顧客や応援してくれる人たちがいるのは、世のため人のための活動だからだ。自社や利己の利益のためなら協力などない。企業での新規事業が難しいのもここにある。

2014-11-08 09:41:21
Yoshihito Kuranuki / 倉貫義人 @kuranuki

新規事業の手段など、アプローチは幾らでもあるはずだが、新規事業=アイデアだと思っているうちは、手段の選択肢は格段に減る。持つべきなのは、誰の問題、社会のどんな問題を解決したいのか、という一点に尽きる。問題を捉えていれば、手段など無限に考えられる。優れた創業者は、問題を見つけてる。

2014-11-08 09:53:44
Yoshihito Kuranuki / 倉貫義人 @kuranuki

新規事業で誰の問題を解決しようとしているのか、とても重要。正解はないが、失敗は幾つか見てきた。エンジニアにありがちなのが、自分の問題を選ぶこと。救えるのが自分だけなら、最も楽な手段で満足して妥協してしまう。営業にありがちなのが、今、目の前にいる顧客だけの問題を選ぶ。それは受託だ。

2014-11-08 10:18:18
Yoshihito Kuranuki / 倉貫義人 @kuranuki

新規事業で地球を救いたい、なんて突飛なことを言う人がいても良いけど、なぜあなたがするのか、なぜあなたが出来るのか、という意味付けがとても大事だ。根拠がなければ、居酒屋での妄想と変わらない。そのために何をしてきたのか、これから何をするのか。解決したい問題は自分の人生に近い方が良い。

2014-11-08 10:27:26