ドボク鎮守府　提督VS大潮　嫁多しで国土繁栄

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

大潮「司令官！司令官！どういう事なんですか！？摩耶さんのベルトコンベアに司令官が『載った』って、人工衛星のランドサット5号ちゃんが言ってましたよ！」 提督「あれま、見られていたか」 大潮「現代の神の眼は欺けないんですよ！どういうことか説明をしてください」 #ドボク鎮守府

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司令官は石炭タバコをふかしながらこう言った。 提督「私には10隻の曳船娘の妻がいて、今も3隻いるのだけれど、言ってなかった？」 大潮　( ﾟдﾟ ) #ドボク鎮守府

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提督「大潮～、前にも言ったじゃんか！お前とはケッコンカッコカリの契約だけじゃなくて【永年曳船契約】も結んでるからって」 大潮「あっ…いやでも…そんな…」 提督「あっ～、悪かったよ！説明不足だった。起重機船連中ちゅうのはな？早い話がみんな一夫多妻制なの」 #ドボク鎮守府

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【永年曳船契約】とは 自力で航行できない艀や作業船が曳船、つまりタグボートの恋フネとガチケッコンする事。国際港湾曳船協会に申請し、協会から書類と銀色の曳航索を受け取って契約を結ぶ。 大型起重機船は大抵数隻と契約を結ぶ。 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/h5ETehus9V

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大潮「マジで！！？」 提督「本気と書いてマジ。というか作業船の世界じゃ常識なんだけど？」 大潮「大潮は軍艦です！」 提督「悪いな大潮。この提督、嫁が200余隻までなら精神面的にイケるって呉工廠母ちゃんに言われてるんだ」 大潮「この作業船やっぱバケモンだぁああ！」 #ドボク鎮守府

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提督「因みに起重機船武蔵のやついるだろ？あいつ何隻の嫁がいると思う？」 大潮「知らんです！」 提督「曳航兼海難救助船10隻に揚錨船4席、他にも各地の港に側室の曳船が20…」 大潮「ちょっと待て！？理解するのに時間が…」 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/UNoR3TSAjF

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提督「おれ、てっきり【永年曳船契約】の事、大潮は理解してるのかと思ったよ。しかも前に言ったでしょ？全艦とケッコン（仮設）するのが我の目標なりって」 大潮「あああああああ！！これだから作業船は魑魅魍魎だらけなんですよ！」 提督「よせやい、褒めるなって」 #ドボク鎮守府

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大潮「褒めてない！このクソ起重機船！」 ゲシッゲシッ！ 提督「足を蹴るな！でも魑魅魍魎は褒め言葉です！もっと言って！」 大潮「この変態起重機！」 提督「あぁ～」 ※作業船に「変態・魑魅魍魎」等の言葉を掛けると喜びます。だって特殊な性癖の特殊船だらけだし。 #ドボク鎮守府

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ﾊｧﾊｧ… 提督の台船“足”を執拗に蹴り続けた大潮は呆れながらこう言った。 大潮「なんでもっと早く言ってくれなかったんですか！妻が3隻もいる！？聞いとらんですよ！」 提督「いや…ほんまスマンのぉ…」 大潮「その妻とやらに会わせてください！」 #ドボク鎮守府

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司令官は参ったという顔で写真を大潮に見せた。 提督「これがまず第一号妻のホウコウ丸ちゃん」 大潮「…本当だ、タグボートだ」 提督「この娘、船娘の体だと女給の服装でさぁ～ｷｬﾜﾜ！なの…」 ｹﾞｼｯｨ！ 提督「足痛い！」 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/R6D2oh5z0K

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提督「そいでね？次の第二号妻が…」 ﾌﾟﾙﾙｯ　ﾌﾟﾙﾙｯ 提督「あっ、ごめん。船舶電話に着信だ、ちょっと待って」 ｶﾞﾁｬ ＜＜このクソクレーン船！！一ヶ月も連絡を寄越さないとか一体どういう了見なんだい！！＞＞ #ドボク鎮守府

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提督「ひぃいい！ごめんよぅ…、航ちゃん。ちょっとイベントで忙しくて…」 ＜＜夏のイベントの事ぉ！？バカかい！アンタもう11月なんだよ！＞＞ 提督「ごめんねごめんね、今度会いに行きますから許してつかぁさい…」 ＜＜いいかい！曳船に二言はないんだよ！＞＞ ｶﾞﾁｬｯ #ドボク鎮守府

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大潮「…まさか今の…」 提督「ウン、第二号妻の航洋丸…すっごい怖いの…」 大潮「曳船に尻を敷かれる起重機船って…、どうなんですか」 提督「それがあの娘、曳船でも日本最大級でさ…。外洋にドンドン出かけていく救難タグなんだよ」 #ドボク鎮守府

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提督と『永年曳船契約』を結んでいる曳船の第二号妻。 【航洋丸】 2000ｔ級・15500マイルもの航海距離なスペックだが、れっきとしたオーシャン「タグボート」。アジアでも最強の曳船であり提督を尻に敷くほどの豪傑曳船。 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/47lKc9goRt

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大潮「次の第三号妻を紹介してもらいましょうか…さぁ！」 提督「わかったよ…」 司令官は執務机の上の内線電話を取ると何処かに電話をかけた。 ＜＜あっ、立神ちゃん？今、暇かい？ちょっと執務室まで来てくれ…話があるんだ＞＞ ｶﾁｬﾘ… 提督「呼んだよ。今来るってさぁ」 #ドボク鎮守府

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やや間を置いて、執務室のドアがノックされて曳船娘が入ってきた。 大潮よりやや、小ぶりだが大人びている艦娘である。 立神「やぁ、サッシー。曳航でもするのかい？任せてくれ」 提督「あぁ、立神ちゃん…。実はね？大潮に永年曳船契約の事話して欲しいんだ」 #ドボク鎮守府

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立神 「立神型救難船兼曳船の立神だ。曳航もサルベージもできるぞ。戦後も生き残って色んな船達を救ったんだ」 播磨日立造船産まれの帝国海軍のタグボート娘。立神型の長女。1968年に民間サルベージ会社で引退するまで活躍した。 【おくりぶね艦隊】副司令である。 #艦娘紹介 #ドボク鎮守府

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海軍の縁の下の力持ち救難曳船 立神の船歴 geocities.jp/tokusetsukanse… Tategami-class salvage tugboat - Wikipedia, the free encyclopedia en.wikipedia.org/wiki/Tategami-… #ドボク鎮守府

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大潮「…」 立神「えっ、もしかして大潮ちゃんに言ってなかったの！？」 提督「てっきり理解してるのだと思ってだ…」 立神は「あたぁ…」と呟いて艦首に手を当てた。 立神「作業船と軍艦はそもそも違う世界の生き物に近いんだから、ちゃんと説明しないと作業に支障がでるでしょ」 #ドボク鎮守府

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大潮「立神さんは司令官の妻で宜しいので？」 立神「うん、もう結婚して70年よ。」 提督「1960年代に民間サルベージ会社を引退してから、ドボク鎮守府の前進の作業船部隊でずうっと一緒だったの」 #ドボク鎮守府

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立神「いいサッシー？ケッコンカッコカリと永年曳船契約はそもそも違うのよ。軍艦と起重機船が結ばれる事なんて、海軍省でも想定してないわよ。まぁ、この三人とも海軍ゆかりのフネだから…繋がりはあるけどね」 #ドボク鎮守府

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提督「それでも大潮も立神も、艦隊の皆もアタシの可愛い嫁で子供なんだよ」 立神「駄目だ、この起重機船…艦娘の価値観と根本的に違う…」 大潮「司令官、どちらかハッキリさせましょう…」 そう言うと朝潮型駆逐艦は魚雷を構えた。 バイブロハンマーで撃ち込むつもりである。 #ドボク鎮守府

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大潮「司令官！困った時こそ、大潮を呼んでくださいね。必ずお守りしますから！」 提督「酸素魚雷を船尾に撃ち込むつもりでいう台詞じゃないよね、それ」 大潮「まるで作業船ハーレムじゃないですか、これ！？」 提督「どうだ！ドボクだろぅ」 #ドボク鎮守府

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流石に頭の煙突にきた大潮が衝動的に魚雷を手で提督に投げ込んだ。 大潮「それ！どーん！」 提督は起重機を旋回させ魚雷を弾き飛ばした。 立神が慌てて魚雷を空中キャッチ。流石、曳船の機動力。 提督「大潮！不安全行動はいけないよ！」 #ドボク鎮守府