宮崎駿のアカデミー名誉賞によせて

http://togetter.com/li/743872 これの続きです。
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It happens sometimes @ElementaryGard

幻の「長くつ下のピッピ...amazon.co.jp/dp/4000248197/… なぜこの企画が始まったのか?日本製テレビアニメをヨーロッパに売るチャンネルがあったから。実はここが大事なんですが誰も気が付いていない。

2014-11-14 07:50:34
It happens sometimes @ElementaryGard

日本でテレビアニメがわっと増えたのはアメリカ輸出でドル稼ぎを夢見たから。忍者ものや戦記ものが果たしてアメリカに売れるかどうかろくに考えずに皆が走り出した。アメリカ輸出の窓は5年間で閉じてしまったのですが。

2014-11-14 07:52:36
It happens sometimes @ElementaryGard

ですがヨーロッパへの輸出チャンネルが模索された。その先駆けが『ムーミン』。結局台湾にしか売れなかった。原作者ができに激怒して「日本国内でしか放映してはならぬ」と迫ったからだそうです。台湾にはなぜ渡った?原作者のお達しが来る前に売っちゃったから…かどうかは不明。

2014-11-14 07:54:10
It happens sometimes @ElementaryGard

宮崎駿版『長くつ下のピッピ』がお蔵入り!?  途中まで作ったのに! lite-ra.com/2014/11/post-6… >『ピッピ』をアニメ化しようという話は、1971年に持ち上がる。東京ムービーの当時の社長・藤岡豊の企画で、

2014-11-14 07:58:12
It happens sometimes @ElementaryGard

>スタッフとして白羽の矢が立った高畑が、宮崎と小田部を説得し、3人で東京ムービーのメインスタッフ会社・Aプロダクションに移って制作に取り掛かった。

2014-11-14 07:58:22
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ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE… >1971年、高畑勲、小田部羊一と共に東映動画を退社、新企画「長靴下のピッピ」を制作するためにAプロダクションに移籍したが、版権の問題で立ち消えになってしまう。

2014-11-14 07:59:47
It happens sometimes @ElementaryGard

ああなるほど、東映動画を退社してすぐの企画なのですか。

2014-11-14 08:00:39
It happens sometimes @ElementaryGard

>その後、宮崎と高畑は大塚康生に誘われ、視聴率が低調だったTVアニメ、『ルパン三世』を途中から演出の仕事を引き受けることになった。

2014-11-14 08:00:48
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電通経由でヨーロッパへの輸出チャンネルがあった(というか期待された)上での企画。ふむ。

2014-11-14 08:01:37
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宮崎がテレコム移籍して『カリ城』を作ったのも、テレコムが(つまり東京ムービーが)アメリカ進出を目論んでいて、そのための新人育成用企画でもあった。

2014-11-14 08:03:19
It happens sometimes @ElementaryGard

『ナウシカ』も東京ムービーによるアメリカ進出の野心の落とし子だった。制作スタジオとなったトップクラフトはアメリカの下請けスタジオだったし。

2014-11-14 08:04:20
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こうやってみると、宮崎のキャリアが日本国外市場の動向に大きく影響されていることが浮かび上がってきます。

2014-11-14 08:08:05
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そもそも彼が東映動画に入社したときは、まさにテレビアニメ熱が始まる頃。『アトム』がドル稼ぎしてるとニュースになって、東映も後を追った。東映動画の資本金を一か月で16倍に増資し、強引にテレビアニメに乗り出した。先行投資。

2014-11-14 08:10:05
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その真っ只中にヤング・ハヤオミヤザキが飛び込んだわけです。

2014-11-14 08:11:00
It happens sometimes @ElementaryGard

アメリカの放送局や業者が日本製テレビアニメをあれこれ買い入れたのは、日本製が素晴らしかったからではありません。子ども番組のコンテンツ不足をポンニチ製で埋め合わせるためでした。

2014-11-14 08:13:10
It happens sometimes @ElementaryGard

テレビ普及とともに、おとなの番組を子どもに見せてはイカンと世論が盛り上がり、それで子ども向けは土曜朝枠に押しこまれた。コンビニでH雑誌は別棚にされるのと同じ感じで、おとな向けは大人向けの時間帯に、子ども向けは子ども向けの時間帯にゾーニングされた。

2014-11-14 08:15:59
It happens sometimes @ElementaryGard

土曜朝に子ども番組がぎっしり。おかしやおもちゃの会社がスポンサーにどっさりついた。何しろこの枠は視聴者が子どもに集中するからCMの効果が大きい。それで子ども番組の需要が拡大。

2014-11-14 08:17:09
It happens sometimes @ElementaryGard

そこで日本のテレビアニメが着目された。完成品を格安で買える。何しろ1ドル=360円の時代だったし、人件費も当時の日本は安かった。

2014-11-14 08:18:05
It happens sometimes @ElementaryGard

5年で終わったのですけどねアメリカ輸出は。下請けチャンネルは存続。手塚の虫プロもそういうのやってた記録が残っています。

2014-11-14 08:19:12
It happens sometimes @ElementaryGard

70年代にヨーロッパへの輸出が期待されたのは、おそらくテレビ普及が拡大したから。テレビについては日本の方がヨーロッパより先進国だった。なぜならアメリカがテレビ導入を日本で急がせたから。政治的理由で。

2014-11-14 08:20:33
It happens sometimes @ElementaryGard

ヨーロッパの児童文学をアニメにしてヨーロッパに売る…これの大成功作が『ハイジ』。もっとも一番人気を博したのは、輸出を想定していなかったはずの巨大ロボットものだったのですが。

2014-11-14 08:21:44
It happens sometimes @ElementaryGard

こういう風に世界現代史の枠で日本のアニメ史を語れないか、ずっと妄想中です。

2014-11-14 08:22:31
It happens sometimes @ElementaryGard

何しろその果てに輝いたのが、宮崎駿のアカデミー名誉賞なのだから。

2014-11-14 08:23:50
It happens sometimes @ElementaryGard

Reading:宮崎駿監督にアカデミー名誉賞 NHKニュース nhk.jp/N4GF5Twz

2014-11-14 08:23:59