アイゼンの爪先立ちができるかは「足首の固さ」による

アイゼンの前爪で雪山の斜面に立てるかは、足首の固さで違ってくるという話。現代の若年層は足首が固いので、爪先立ちよりハの字で足内側の爪で立つのが楽な場合が多いらしい
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@_kuda

前八ヶ岳行った時に、都岳連の人らが雪山実地講習で赤岳来てて、「アイゼンの前爪を斜面に立ててー!」と引率の人言ってた。で真似したら全然無理。どんだけ爪先ふくらはぎの筋肉鍛えりゃできんのこれ、と思ったら、冬用のソール固い靴はいたら余裕でできた。道具ないと無理な事もあるのなと

2010-12-01 22:50:07
山田淳 @atsushi58

足首の固さによって違います。現代人には難しくなってきた前爪で立つ技術。次からのつぶやきで解説します。 @_kuda 前八ヶ岳行った時に、都岳連の人らが雪山実地講習で赤岳来てて、「アイゼンの前爪を斜面に立ててー!」と引率の人言ってた。で真似したら全然無理。

2010-12-01 22:59:02
山田淳 @atsushi58

足首の固さによって斜面が急になった時の対処法が異なります。斜面が緩いときはみんな一緒なんですが、斜面が急になると、足首の固い人は足首を90度に保ったままつま先立ちのようにして対処、柔らかい人は足を全面斜面に着けることで対処します。

2010-12-01 23:00:39
山田淳 @atsushi58

で、日本人は柔らかい人が多かったので前爪で立つことによって対処、つまり、かかと部分が完全にうかないまでも斜面に着けながら前爪で立つ、ということができるわけです。これは欧米人にはできないので欧米人はハの字に足を開いて斜面を登って行きます。

2010-12-01 23:02:32
山田淳 @atsushi58

奴らは足首固めないとすぐに疲労して登れないはず @Makibee なるほどなー、欧米の靴は山靴に限らず足首固めすぎだと思うこと多々あるし納得。うんこ座りをアジアンスクワットと言うわけですな。

2010-12-01 23:42:12
山田淳 @atsushi58

例えば、靴ひもは登りは緩め、下りはきつめと言いますが、私のような足首の固い人は、登りからしっかり締めないと足首が固定されないので余計に疲労がたまることになります。一方で柔らかい人は登りでは足首をある程度解放してあげないとつったり披露したりしやすくなります。

2010-12-01 23:07:09
山田淳 @atsushi58

推論ですが、和式トイレだと、日常的にヤンキー座りをして、足首が柔らかくなるのではないかと。そして、そのためか中高年の方が足首の柔らかい方が多く、若い人の方が固い人が多いです。そして、今の”日本の”山の常識(靴ひもの結び方、アイゼンでの立ち方)は柔らかい人用にできています。

2010-12-01 23:05:28
山田淳 @atsushi58

なので、岩稜ならば別ですが、雪稜では足首の固さによって足の置き方は全く異なります。これは夏山も冬山も同じ。これを自分で理解していない限り、靴がサイズがあっていようとフィットしていようと使いこなしていることにはなりません。

2010-12-01 23:09:07
山田淳 @atsushi58

私のガイド登山ではみんなでどこまで深くヤンキー座りができるか自覚して、それによって靴ひもの結び方を変えるところから必ず始めます。大体私が一番固い。 @Lynn_Kato 同意。あと、正座で足首を反対側に伸ばすので畳生活の長かった年配の方のほうが足首が柔らかいように思います。

2010-12-01 23:12:45
山田淳 @atsushi58

こんな情報私以外に言っているガイドもあんまり聞いたことがありません。オリジナルだよん @mirei 足首の固さなんて、山道具屋さんではアドバイスしてくれないよなぁ……せいぜい足の形と、一般的な歩き方くらい。本でもあまり見かけないし、そんな情報は何処で仕入れればいいんだろう。

2010-12-01 23:13:38
@_kuda

@atsushi58 為になりすぎる……歩いてて前爪だけよりも、足首曲がる内は足裏の爪全部で歩いたほうがいいんじゃね(フリクション効いてて安心する)と感じたのはそういうことだったのか……

2010-12-01 23:16:59
山田淳 @atsushi58

欧米人だと前爪では足首の固さで立てないので、八の字に開いて足の内側側面の歯を使うことが多いです。若い人は欧米人方式の方が歩きやすいはず @_kuda 為になりすぎる……歩いてて前爪だけよりも、足首曲がる内は足裏の爪全部で歩いたほうがいいんじゃねと感じたのはそういうことだったのか

2010-12-01 23:20:03
ぐりーん @green2net

目からウロコとかコンタクトとか落ちました。僕は独学でハの字に落ち着いたんですが、たまに他の人と登ると「ウケルー。なにそれ」みたいな空気になってたんですよ。だけど、別に間違いじゃなかったんだと分かってなんかおごりたい気分です(灰皿酒) RT @atsushi58: 足首(超略)

2010-12-01 23:19:38
山田淳 @atsushi58

今の日本の山の教科書?的な話は柔らかい人用なので、固い人はアレンジしないとふくらはぎツリます。昔なんで基本に忠実にやってるのにうまくいかないんだろう、と思ったらコレでした。 @michiko0224 私は体が固く特に足首が固くて…悩みなのです。柔らかい人とは歩き方違って当たり前

2010-12-01 23:18:04
山田淳 @atsushi58

あ、そうです、逆八の字。八の字って書いていたのはそれを意味しています。間違ってないです。 @michiko0224 斜面に靴底全体をつけられない時あるから、足を逆八の字に開いたりしてるのですが、間違ってないですか?

2010-12-01 23:24:19
山田淳 @atsushi58

例えば、クライミングでも同じでスタンスが小さくなってきたときに、足首の固い人は小さなスタンスに立って足首を90度に保ってバランスさせ、柔らかい人はスラブ的にヌメッとスタンスをとる方が楽なのです。そうすると靴の選び方から変わってきます。

2010-12-01 23:23:23
山田淳 @atsushi58

さっきのクライミング理論で、実は足首の可動域を広げることはフリークライミングの能力を落としかねないので、やめておこう、というのが新井・山田会談で8年前に決定しました。 @yanmer009 @Perseidcross

2010-12-01 23:25:44
山田淳 @atsushi58

ワタクシ、山スキーやらないので、全くそっちは素人なんですが、足首の可動域ってバインディングで調整するから問題ないんじゃないんですか?

2010-12-01 23:27:01
山田淳 @atsushi58

だから、足首柔らかい人はモカシムとか買わなきゃいけないし、固い人はミウラーとかになるはず。あ、おいらなんちゃってイレブンぐらいで理屈こねるのが好きなだけなのでクライミングの話はこれぐらいにしておこうw

2010-12-01 23:31:11
ぐりーん @green2net

これで僕らが若者側の人間ということが証明されてホッとしましたね。 RT @michiko0224: @green2net 私も八の字派。仲間だ(^^)

2010-12-01 23:32:41
山田淳 @atsushi58

こういうネタを聞くと、普段自己流で登っている人も、たまにはガイドさんと一緒に登っていろいろ教えてもらうのもいいかも、って思うでしょ?(と最後にCM。w)ツイッター見てれば教えてもらえるからいいやとか言わないでね~

2010-12-01 23:44:21