第19回水産試験場参観デー:yajifun さんのレポート

いわき市小名浜にある福島県水産試験場の第19回参観デー(2014年11月15日)に参加された@yajifun さんのツイートをまとめました。 あわせてその前の週に開催されたいわきさかな祭り(2014年11月9日)http://bit.ly/1sSTs1f のレポートも収録しました。
科学 水産試験場 水産物 漁業 海洋 試験操業 いわき市 放射線計測
13

第1部:漁業調査船いわき丸公開

yajifun @yajifun
第19回水産試験場参観デー いわき丸公開 pic.twitter.com/5kYMqmn5V8
拡大

(↑今回公開された漁業調査船いわき丸は2014年10月17日に就航したばかりですhttp://bit.ly/1sSRCNH ↓)

ばにら咖啡 @niconiconikon
今日は会社の昼休み時に、調査船いわき丸の一般公開がありまして見学に行ってきました。設備も機器類もかなり充実している印象です。船内、甲板上ともに綺麗で、職場としてみたら羨ましい限りの環境です⚓ #いわき市 pic.twitter.com/NsQ63fzbZn
拡大
ばにら咖啡 @niconiconikon
@niconiconikon 小名浜港では漁船各種(ほぼ網羅)や調査船、実習船、コンテナ船、タンカーなどあらゆるタイプの船/舟が見れますな⚓フェリーと「嫁入り舟」があれば完璧だ⚓ #いわき市
yajifun @yajifun
多筒採水器(2.5L×12本)装備のCTD(電気伝導度、水温、水深、溶存酸素、海底高度、蛍光光度を海面から海底までリアルタイムに測定する)と、放射線連続観測装置(曳航式ガンマ線計測装置) pic.twitter.com/LC4bBqWl5m
拡大
yajifun @yajifun
操舵室の…航海日誌と…神棚(御札は諏訪大明神だった) pic.twitter.com/s4IoSo4IgT
拡大
yajifun @yajifun
…ココ降りて良いんだろうか…下にいたおじさん「ココ入っていいのかねぇ…歩いてたら来ちゃったんだけど…」 pic.twitter.com/lMunp6MNYA
拡大
yajifun @yajifun
食堂、風呂、トイレ…廊下で会ったおじさん「ココ入っていいの(略」 pic.twitter.com/ds6KdFOnq1
拡大
yajifun @yajifun
いわき丸の見学が面白すぎて、水産試験場に着いた時には漁協さんと海星高校の販売コーナーはとっくに終了。サンマのつみれ汁だけ残っていて頂戴する。美味。試験場入口に、いわき丸の模型。歴代のいわき丸の模型も飾ってありました。 pic.twitter.com/t3HdJswcCh
拡大

第2部:講演会

yajifun @yajifun
講演会 → 「水産物の環境放射線モニタリング結果概要」水産試験場漁場環境部 神山氏、「東電福島第一原発事故による水産物汚染」水産総合研究センター中央水産研究所 森田氏、「福島沖沿岸生態系の放射能汚染状況」東京海洋大学 石丸氏 pic.twitter.com/kmz8tyRoeE
拡大
yajifun @yajifun
137Csの環境への放出量(PBq=10^15Bq) 大気核実験で948PBq、チェルノブイリで70PBq、セラフィールドで42PBq、第一原発で17PBq。このうち4が海洋への直接放出で13が大気からの沈着。 pic.twitter.com/Q8YBCQPJoJ
拡大
yajifun @yajifun
@yajifun 大気に放出された13のうち7が海洋に沈着。直接放出+大気からの沈着で海洋に出たのが11。海洋に出た11のうち海底堆積物と結びついたのは0.2。残りの10.8は海水中にあり拡散希釈された。0.2の海底堆積物のうち0.19が沿岸域にあり、一部は沖合に移動しつつある。
yajifun @yajifun
@yajifun つまり137Csで、陸上にあって我々を困らせているのは大気放出13PBqのうちの6PBqであり、現在沿岸域に堆積していて困らせているのは海洋に直接放出あるいは降下した11PBqのうちの0.19PBqだという説明図。
yajifun @yajifun
@yajifun この沿岸域に海底堆積物として存在する0.19PBqの多くが、2011年3月末から4月6日までの海洋への直接放出に由来している。で、海底堆積物も8割は海底の粘土に吸着されている(だからあまり魚介類に影響しない)。残り2割が有機物に吸着している。

(↑粘土に結合した放射性セシウムを水に溶ける形で引きはがすのは生物体内の条件=37℃、中性pHでは至難の業です。希釈しない酸の原液に直接入れて加熱しても100%はずしてくることはなかなかできません。従って粘土に結合した状態の放射性セシウムが生物体内で粘土から離れたあと消化管で吸収されて血液に回り、さらには組織の細胞中に取り込まれる可能性はきわめて小さく、たいていは粘土に結合したまま消化管の出口側の端まで移動して体外に排泄されることになります)

yajifun @yajifun
@yajifun ところが海底土中の有機物含量は約1~5%しかないので、有機物中のセシウム濃度は非常に高いものになる。海底土全体:100~1900Bq/kg-dry のとき、有機物:900~9200Bq/kg-dry。
yajifun @yajifun
@yajifun この海底の有機物が沿岸性・定着性魚類(メバル類、沿岸性カレイ類、ヒラメ類、アイナメ、コモンカスベ)のセシウム濃度の減少を遅らせているのではないか、カスベの検査結果の海域による違いなどにそれが現れている?という話。 pic.twitter.com/5nOf0jNsiC
拡大

(↑一方有機物と放射性セシウムイオンとの結合は粘土との結合に比べたらはるかに弱く、水が存在するところではちょっとした環境条件の変化、中でもpHの変化で簡単にはずれて水中に溶け出してしまいます。これが粘土分が少なく、有機物が多い酸性の泥炭土で作物への放射性セシウムの移行が起こりやすい理由です。もし海底土の中の有機物をエサにしている生物がいれば、食べた後体内で有機物に結合していた放射性セシウムが周囲の水に溶け出して消化管から吸収され、血液に移行して組織の細胞に取り込まれます。細胞に取り込まれたと言っても基本的には水に溶けた状態なので、時間とともに細胞を出て血液中に移行し、魚の場合なら最終的にはえらまたは腎臓を通って体外に排泄されていくことになります)

yajifun @yajifun
試験操業対象の水揚げ物の年齢構成。ヤナギムシガレイは1~3歳魚、ミギガレイ(ニクモチ)は1~4歳魚(2歳魚が最も多い)、マガレイは県北2~3歳・県南1~2歳が中心。よほど大きくなければ事故後生まれ。 pic.twitter.com/KuDZz3znM8
拡大

補足

(この図の話です↓)

yajifun @yajifun
137Csの環境への放出量(PBq=10^15Bq) 大気核実験で948PBq、チェルノブイリで70PBq、セラフィールドで42PBq、第一原発で17PBq。このうち4が海洋への直接放出で13が大気からの沈着。 pic.twitter.com/Q8YBCQPJoJ
拡大
yajifun @yajifun
@Butayama3 どもども。これを図示してくれたのは森田さんの方でした。この数字の説明の仕方は研究者の方には自明のことなのかもしれませんが、自分には非常に新鮮でした。わかりやすかった。
残りを読む(29)

コメント

nao @parasite2006 2014年11月16日
@niconiconikon さんのツイートを2件追加収録させていただきました。有難うございました。
yajifun @yajifun 2014年11月16日
nao さん、まとめてくださってありがとうございます。せっかくですので講演内容について心覚えとして少し書き足させてください。最初に水産試験場の神山氏の講演内容から。
yajifun @yajifun 2014年11月16日
福島県沖で漁獲された海産魚介類に関する出荷制限等指示は最も多い時で42種あったが、2014年11月15日現在35種まで減少している。 → 海産魚介類に関する出荷制限等の措置一覧(2014年10月15日現在) http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/88064.pdf
yajifun @yajifun 2014年11月16日
試験操業の対象魚種は2013年10月時点で27種だったが、2014年11月15日現在、2倍の55種まで拡大している。 → 試験操業対象魚種(2014年10月現在) http://www.fsgyoren.jf-net.ne.jp/siso/buhin/taisyousyu20141105.pdf
yajifun @yajifun 2014年11月16日
海域による傾向として「原発の南側、本県沖水深50m以浅で放射性物質の濃度が高い」という説明があり、これを裏付ける情報として実際の測定データのほか【電力中央研究所によるCs-137海洋拡散シミュレーション】が示された。 → http://criepi.denken.or.jp/jp/kenkikaku/report/leaflet/V11002.pdf
yajifun @yajifun 2014年11月16日
水産試験場による水産物の環境放射線モニタリングは毎週150~200検体(海産魚介類)。試験場にて魚体の測定・切り身処理が行われた後、県農業総合センター(郡山)で検査される。
yajifun @yajifun 2014年11月16日
中央水産研究所の森田氏の講演内容から。(先にまとめていただいた内容は、ほとんどが森田氏の講演内容です)
yajifun @yajifun 2014年11月16日
福島県の試験操業がタコと貝類から始まったのは、科学的根拠がある。無脊椎動物は海水とほぼ同じ浸透圧を持つため、海水の濃度が低下すると直に濃度が低下する。※海産魚の浸透圧:環境水>血液=筋肉、無脊椎動物の浸透圧:環境水≒血液≧筋肉
yajifun @yajifun 2014年11月16日
東京海洋大学の石丸氏の講演内容から。
yajifun @yajifun 2014年11月16日
沿岸性・定着性の魚類への放射性セシウム供給源として浅海域のプランクトンが疑われたが、堆積物粒子(有機物粒子を含む複雑な混合物)が混入している可能性もある。現在も高い濃度を示す定着性のメバル類が研究対象に適しており、同一岩礁で、粒子やエサ生物、メバル類を採集して測定することが必要。
yajifun @yajifun 2014年11月16日
以上 m(_ _)m どうもありがとうございました。
yajifun @yajifun 2015年3月27日
2014年7月15日「第二回 放射線計測フォーラム福島」 http://fukushima.jaea.go.jp/initiatives/cat01/index03.html における、東京海洋大学の石丸氏の発表内容「放射性セシウムによる海洋生態系の汚染」(pdf) http://fukushima.jaea.go.jp/initiatives/cat01/pdf1407/data_05.pdf
yajifun @yajifun 2015年3月27日
カレイの食性についての研究報告が掲載されているページ → 福島県水産試験場研究報告 - 福島県ホームページ https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/37380a/kenpo.html ミギガレイ、ヤナギムシガレイ、ババガレイ、メイタガレイとナガレメイタガレイ、ホシガレイ。
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする