キッシンジャーが語るウクライナ問題(ロシア大使館より)
(1)キッシンジャー元米国務長官がドイツのデア・シュピーゲル誌のインタビューでウクライナ危機における西側の過ちを認めた。「クリミアは特別なケースだ。もし西側が誠実であろうとするのであれば、過ちを犯したことを認めるべきだろう。」 spiegel.de/international/…
2014-11-19 20:09:04(2)「クリミア編入は世界制覇に向けた動きではなかったし、ヒトラーのチェコスロバキア侵攻と比較することはできない」とキッシンジャー氏は述べた。
2014-11-19 20:11:55(3)キッシンジャー氏によれば、プーチンは「ソチ五輪に数百億ドルをつぎ込んだ。そうすることで、ロシアが西側とその文化に対して開かれた先進国であり、そして自国を西側の一部だと考えていることを示そうとした。」
2014-11-19 20:15:18(4)「(このイベントの)わずか1週間後にクリミアを占拠し、ウクライナと戦争を始めることはプーチンにとっては得策ではなかった。」「では、なぜ彼はそんなことをしたのだろうか?」とキッシンジャー氏は強調する。
2014-11-19 20:16:11(5)欧米は「ウクライナとEUの経済関係に関する交渉に始まり、後にキエフのデモに発展した出来事の重要性を理解していなかった。これはロシアと対話すべき問題だった」とキッシンジャー氏は確信する。
2014-11-19 20:17:12(6)「ウクライナはロシアにとって常に特別な意味を持つ国だった。それを理解していなかったことが致命的な過ちだった」とキッシンジャー氏は断言する。
2014-11-19 20:17:59(7)また、キッシンジャー氏はロシアと西側の新たな冷戦の危険性についても警告した。「こうした危険性は存在しており、私たちはそれを無視するわけにはいかない。そんなことをすれば悲劇を生むことになる」とキッシンジャー氏は強調した。
2014-11-19 20:18:35(8)このほか、キッシンジャー氏は対ロ制裁の発動について批判した。氏によれば、制裁措置は「将来的に大国が防御手段を講じようとし、自国市場をより厳しく規制する危険性をはらんでいる」という。キッシンジャー氏は個人に対する制裁についても同様の考えを持っている。
2014-11-19 20:19:38(9)「私たちは銀行口座凍結と入国禁止の対象者リストを公表している。しかし、それが何をもたらすだろうか?」とキッシンジャー氏は問う。何かを始めるときは、常にそれがどのような結末をもたらすのかを考えなくてはならない。
2014-11-19 20:20:18(10)シリア危機やイラン核問題のようなその他の危機を解決していくためには、私たちにはロシアが必要であることを忘れてはならない、とキッシンジャー氏は考える。「こうした問題にはロシアとの関係悪化よりも高次の優先順位が与えられるべきである。」
2014-11-19 20:21:53(11)また、ウクライナはどの経済ブロックに加盟するかを自分で決定できるような独立国家であり続けなくてはならない。「しかし、NATO加盟などは問題にもなり得ない。この問題についてはNATO内で意見の一致が得られないことは私たちの誰もが知っていることだ。」
2014-11-19 20:23:10