《原発事故被害に関する「情報」と「賠償」は待っているだけでは届かない》

自己ツイートをまとめました。 原発事故の「収束見通し」や「住民生活の完全復旧の見通し」の情報の伝達と、被害者の生活再建ができるだけの賠償は、進んでいません。 それは「進んでいない」のではなく、日本政府や東京電力には、実行する意思がないから、です。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

避難者や被災者へのアンケートの自由解答で目立つのは 「他の地域(または、避難先)の人たちには情報や賠償が入っているのに、 私の地域(または、避難先)の人には情報や賠償は入っていない」という記述。 例えば、「隣の町から避難した人には賠償が進んでいるのに、私の町の住民には進まない」

2014-11-20 18:49:52
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

言いたいことは「私にもちゃんと届けて」なのだけど、 「既にどこかに届いているのに」と書いてしまう。 私の知る範囲では、日本政府も東京電力も福島県庁も 「どこにも平等に、届けていない」が現実である可能性が高い。 だけど、情報を公開しないのでわからない @karitoshi2011

2014-11-20 18:53:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

被害者としては 「こんなひどいことが起きているのだから、 どこにも情報や賠償が届いていないはずはない」と考える。 日本は先進国で民主主義国のはずなので、 被害者を救済しないはずがない、と考える。 (支援者の一定の割合の人も考えるかもしれない) @karitoshi2011

2014-11-20 19:00:33
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

マスコミでは 「全力で対応する」とか 「真摯・親身に賠償に取り組む」とか 賠償や情報伝達に取り組んでいるはずの 国の政治家や東京電力「重役」など、 「責任者」の言葉が繰り返される。 その言葉が事実ならば、 情報も届くし賠償も進むはずなのだ。 @karitoshi2011

2014-11-20 19:04:29
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

現実はどうか? 情報公開は進んでいない。 どこにも等しく、届いていない。 例えば、県内の避難元にできるだけ近いところにいたとしても、 将来に関する見通しの情報は届かない。 それは、ある意味当然なのだ。 そんな情報は、存在しないのだから。 @karitoshi2011

2014-11-20 19:08:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

様々な情報の中でも、原発事故被害者が最も欲しい情報が、 今後の事故収束の見通し、事故前の生活に完全に戻れるまでの時間はどれだけか、という情報だ。 そういう情報があるなら、私もほしい。 そんな情報はない。 見通しなど立たないのだから。 @karitoshi2011

2014-11-20 19:12:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発事故による健康被害の予想が食い違う人たちの間でも、 「完全に事故発生前の生活に戻れる時期が数十年以内に訪れる」という人は、 まともに考える人の中には見当たらない。 高田純氏や田母神俊雄氏レベルの人でなければ、汚染を完全に消せるとは言えない。 @karitoshi2011

2014-11-20 19:19:44
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

しかし「原状復帰できない事故が起きる可能性があるのが原発だ」という事実を、原発事故発生前に住民に、電力会社や中央政府地方政府がちゃんと説明して立地した原発が日本にあるとは、聞いた事もないし、存在するとも思えない。 それを知っていたら、住民は認めない @karitoshi2011

2014-11-20 19:23:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

東京電力福島原発では、住民に説明していない「原状復帰できない事故」が発生してしまった。 原状復帰できないのだから、原状復帰の見通しを具体的に語ることはできない。かといって「原状復帰は無理」と事実を伝えることもできない。 @karitoshi2011

2014-11-20 19:28:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「原状復帰できない」という事実に基づく情報を被害住民に伝えたら、現在原発が立地しているほかの地域の住民からも、反発が増えてくる「心配」もある。 「心配」が「現実」になった場合の責任を取るのは・・・・・・誰なのか、決めていない。謝罪担当者さえもいない @karitoshi2011

2014-11-20 19:37:02
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「原状復帰」できる現実的な見通しなど、存在しない。 存在しないものを「責任を持って」伝達できる人も部署も組織もない。 だから被害者には、どこにも情報が届かない。 「そんなバカなことがあるはずがない」と被害者の多数が思っても、 ない情報は伝達できない @karitoshi2011

2014-11-20 19:39:39
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「事故が終わり、現実に戻れるかどうか、いつ戻れるのか」を定めなければ、 賠償の総額も決められない。決められない賠償の計画など、立てられない。 明治以来の近代日本政府の慣例では、公害被害者に政府が賠償を支払わない。 天災の被害者にも小額を支給するだけ @karitoshi2011

2014-11-20 19:48:22
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

これまでの「公害」も相当程度に日本政府の関与があったのだが、 今回の原発事故に関しては「他の発電方法よりも原発」という国家方針と 関連産業と関連施設に関する政府の強いバックアップがあったことは隠しようもないが、 政府責任での賠償を政府は拒否したまま @karitoshi2011

2014-11-20 19:59:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「原状復帰」の見通しの話とは別に、 損害賠償の話についても、明確な見通しも見積もりもない。 東京電力単体には支払い能力は残っていない。 電気事業連合会全体でも、被害者が納得できる額の賠償は無理だ。 日本政府は被害住民には、補償や賠償はしない方針だ。 @karitoshi2011

2014-11-20 20:05:13
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

最初の話に戻る。 被害住民が「私達だけに情報も賠償も届かない」と考え、待っていること自体が、実現可能性が著しく低い希望なのだ。 被害者本人たちが請求し、要求していく場を作らない限り、情報も賠償も届かない。 あえて言うなら、それが民主主義ではないのか @karitoshi2011

2014-11-20 20:09:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発事故の損害賠償に関しては、 損害賠償紛争審査会、略称ADRという、通常の損害賠償請求よりは手続きが簡便な制度がある。 最低でも、その制度を被害者が使っていかなければ、賠償は前に進まない。 @karitoshi2011

2014-11-20 20:18:02
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県庁や自治体役場に、 妥当な額の賠償を支払わせる助力を期待するのは、無理だ。 それは「原状復帰」を諦めるのと同じ程度につらいことかもしれないが、 認めるしかない現実だ。 日本政府の立場に逆らう役目を、福島県庁や自治体役場は行わない。 @karitoshi2011

2014-11-20 20:26:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

何より、福島県民の比較多数、自治体住民の比較多数が、 政府の立場に逆らわない首長を選挙で選んでいる。 原発事故発生から間も無く4年。 殆どの首長が選挙を通過している。 その中で「原状復帰」は不可能だと現実を認めて選挙を戦い、 首長になった者はいない @karitoshi2011

2014-11-20 20:34:37
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

首長選挙に「原状復帰は不可能だ」と言った候補、またはそれに近いことを言った候補がいなかったわけではない。 しかし、そういう候補は首長選挙では殆ど対抗馬にさえならなかった。 「政府や東京電力が認める枠内でどうやって譲歩を得るか」という首長だけがいる。 @karitoshi2011

2014-11-20 20:39:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

政府や東京電力には、情報公開を行う意志も、被害住民が納得する額の補償や賠償を行う意志がない。いや、行わないという断固たる意志がある。 政府や東京電力との条件闘争が限界の自治体首長では、 「原状復帰」の見通しに関する情報も、賠償も、獲得できない。 @karitoshi2011

2014-11-20 20:44:42
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

自治体経由の請求や要求では、 被害者が求める情報も、賠償も来ない。 それどころか、被害実態の把握さえも、行われていないではないか? 被害者なら皆、心当たりがあるはずだ。 公的には、原発事故の被害を全体的に把握するための調査など、行われてはいない。 @karitoshi2011

2014-11-20 20:47:10
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発事故被害実態の調査が行われていないのに、 実態に基づく損害賠償など、行われるはずがない。 被害者が自分で、自分達で、主張したり請求したりするしかないのだ。 もちろん、支援者の善意はありがたいが、 被害者が自己の意思を示さなければ、支援もできない @karitoshi2011

2014-11-20 20:50:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私は「闘おう」とか「勝ち取ろう」とかいう言葉を選んで使うことはしない。 過酷事故の発生を防ぐことができなかった段階と時点で、 私は負けたと思っている。「原状復帰」ができたとして、引き分けだと思っている。 「原状復帰」ができないのなら、負けだ。 @karitoshi2011

2014-11-20 20:52:52
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

裁判では、国や東京電力と「争う」ことは行う。 しかし、国や東京電力に責任を認めさせたとしても、 「原状復帰」はできない。 失ったものを取り戻す事はできない。 できるのは「負け」を最小限に収めることだけだ。 「争う」こともしなければ、全面敗北しかない @karitoshi2011

2014-11-20 20:55:30
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私には、少しでも「負け」を減らして、 一緒に生きて生きたい人たちがいる。 未来を手渡したい人たちがいる。 その人たちのためにも、自己を納得させるためにも、 私の言い分を示して「争う」。 待っていても、欲しい情報は来ないし、賠償も実現しないから。 @karitoshi2011

2014-11-20 21:00:54