『機動戦士ガンダム(79`)』を支えたの誰か
- F4EJ2Phantom
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以前から疑問なんだけどガンプラマニアの中には、なにかと女性ファンを腐女子だと決めつけ、彼女たちの番組への貢献を否定する人がいるじゃん? 何でなのかな。ガンダムってただでさえマニア向けになっちゃっているんだから、女性ファンが増えるのは歓迎すべきことだと思うんだけどな。
2014-11-22 22:58:55togetterの某まとめに、男子向けアニメが好きな女子=かけ算を嗜む腐女子と決めつけて論を進めるガンプラ信者がいて辟易。少なくとも私の知っている限り、トリトン、ひびき洸にはかけ算を適用することなく、ストレートに二次元のアイドルとしてファンをしていた女子たちがいた。
2014-11-22 21:41:34直撃世代としての経験およびガンダム関係書籍の編集として、放映当時の当事者たちの様々な証言に触れた身からすると、ガンプラがブームになるまで初代ガンダムを支えたのは、高校大学生のアニメファンであり、劇場公開までに二度も再放送が行われた原動力は、女性たちのファンレターだった。
2014-11-22 21:48:50これは名古屋テレビの担当者などが言っていたことなので「いや、俺の周りには女性のガンダムファンなどいなかった」と反論しても意味はないよ。放映当時視聴率が取れないことを名古屋テレビが愚痴っていたが、打ち切りが噂になるとたくさんのファンレターが舞い込んだ。しかも番組の
2014-11-22 21:51:56視聴者として全く想定していなかった女子中学生や女子高生からの手紙が非常に多く「なんだこりゃ!?」と戸惑ったそうな。このため、一時は打ち切りの撤回も検討されたという。ちなみに確かに玩具は苦戦したが、年末商戦では満足の行く数字を獲得出来たという。クローバーのアレだって売れたのだ。
2014-11-22 21:55:08@F4EJ2Phantom クローバーのGアーマーは今の目で見るとアレですが、当時としては他のDX合金ロボに比べて価格帯が一回り安く、また合体パターンも多くプレイバリュー的に良好な商品でしたよぅ。
2014-11-22 21:59:26@tekidanhei ちょっと前までは「クローバーのガンダムは全く売れなかった」という“神話”が罷り通っていましたね。ちなみに私はザクが好きだったので買いませんでしたw
2014-11-22 22:01:131979年当時、製作サイドにとってのアニメ番組の人気のバロメーターは、玩具を中心とするグッズの売り上げと、局宛てに送られてくるファンレターしかなかった。あとは、まだまだ黎明期だったアニメ専門誌の編集から聞かされる、ファンダムの動向くらいだった。今は全く環境が異なっていたのだ。
2014-11-22 22:00:03つまりこれは、アニメ誌編集部や積極的に横の交流に努めていたファンダムメンバー以外には、ガンダムという作品が水面下でどれだけ支持を獲得していたのか、知る術がなかったことを意味する。当時のガンダムシーンを振り返るときには、このことに深く留意しなくてはならない。
2014-11-22 22:03:52@F4EJ2Phantom その神話は半分間違いで半分あたっているのです。 DXガンダム(Gアーマー)は売れたが、スタンダード仕様のガンダム(胸から円盤を発射)やホワイトベース、ガンタンクといった周辺商品は全くと言っていいほど売れなかった。
2014-11-22 22:04:50なにしろアニメ新世紀宣言に合わせた新宿松竹(現・新宿ピカデリー)での劇場版第一作の試写会が企画された際、満足の行く数のお客さんが来てくれるのか、松竹も上井草もみんな不安だったほど。つまりその目で見るまで、ガンダムブームの実態を製作側さえも把握出来ていなかったのである。
2014-11-22 22:11:11うちも姉がガンダムにはまっていて、自分もそれにつられてOUTなどのアニメ雑誌や再放送を見始め、ガンプラ少年に…という流れだったな。同じような家は多かったんじゃなかろうか。あの時代の子供は兄弟多いのよ
2014-11-22 22:11:55「アニメ作品としてのガンダムのブーム」と「ガンプラブーム」は別物だよね。こう言っちゃなんなのだが、ガンプラ人気の絶頂期の頃には大多数の腐女子の興味はガンダムから離れてゴッドマーズ、J9、バルディオスその他に移ってたから…
2014-11-22 22:19:14@misogram それが理解できない人が少なからずいるんですよね。ちなみに教授されても頑なに「いや、ガンダムブームを作ったのはガンプラだ!」と自説を曲げないw 困ったもんです。
2014-11-22 22:28:56さらにこれは、放映終了から半年後にリリースが開始されたガンプラによって生じたホビー方面における人気の高騰が、果たして劇場版の動員に繋がるとは見なされていなかった傍証ではないだろうか? ヤマトブームでテレビ漫画は“アニメ”となったが、ホビー方面の本格的な革新は
2014-11-22 22:20:01ガンダムブームによって引き起こされたので、製作サイドに「ガンプラ人気」と「アニメファンダムによる人気」を有機的に結びつけて考える経験が絶対的に不足していたのだと思う。「ハイティーンの若者がテレビ漫画に熱中する」という現象は、社会人にとって理解の範疇を越えていたのである。
2014-11-22 22:22:43頑なに「ガンダムブームはガンプラが作った!」という言説、全くの外れではないが命中でもない。当時の社会背景やアニメの歴史を無視した主張だと言える。そもそも「ガンダムブーム」って括りで完結することが多いのが間違いのもとだと思っている。
2014-11-22 22:38:48放映当時の『機動戦士ガンダム』という作品(に限らないが)は、視聴者の年齢によって支持するポイントが異なっているのだ。学生運動に間に合わなかった当時社会人になったばかりの青年層には人類の革新論、つまりニュータイプのドラマがツボに嵌ったらしい。大学生にはこれまでのアニメでは
2014-11-22 22:42:50見られなかった「SFの匂い」が、中高生のお兄さんお姉さんたちにはアムロたち同年代の少年たちの織りなすドラマが、そして小学生だった私の世代には、東映動画系ロボとは全く異なる、兵器をロボットに置き換えた『コンバット!』を想起させるメカニズムがツボだったのである。
2014-11-22 22:45:18@F4EJ2Phantom ガンプラブームはいわば多段式ロケットの二段目で、それを支えたのは小学校高学年だった私の世代と、スケールモデルの堅苦しさに息を詰まらせていた模型マニアのお兄さんたちだった。ガンプラがブームと言えるほど社会の注目を浴び始めたのは『哀戦士』が公開された
2014-11-22 22:49:3782年の夏辺りだった。私の世代が必死に模型屋の店頭でガンプラ争奪戦を繰り広げていた頃、お兄さんお姉さん方はファンジン作りに没頭していた。80年代前半のガンダムブームとは、このように多層構造なのであり、ガンプラの一言では片付かないのである。
2014-11-22 22:52:2380年代前期のガンダムブームを体験した人には、アニメコミックなどの講談社の出版物、特に『コミックボンボン』は忘れがたいものだろう。ただ注意すべきは『ボンボン』によってガンダムブームが生まれたのではなく、同誌の創刊は劇場版の公開と社会現象化にまで高まった人気を受けてのことという点。
2014-11-24 19:00:33