2014年 テリー・ライリー来日公演についての感想・反響まとめ
基本、モーダルな即興なのだけど展開は非常にシステマティック。インドのラーガのよう。後半のシンセの演奏では「In C」ならぬ「In B♭」とも言えるような、変ロ音からどんどん展開する場面があった。これは往年のファンへのサービスかもしれない。
2014-11-22 21:41:45純正調に調律したピアノをさらにプリペアドすると、あんなに美しい音が出るとは予想だにせず。もちろん、ライリーさんの演奏の手腕にもよるのだろうけど、あれは何時間でも聴いて浸っていたかった。最初にモードが提示されて、それがゆらめきながら有機的に発展していく様子を追うのは飽きない。
2014-11-23 09:10:17今日のような上演スタイルならスーパーデラックスか、それかオペラシティのリサイタルホールみたいな場所でやる方がよかったんじゃないかな。
2014-11-22 23:13:04スタッフの中に演奏会に行き慣れている人が1人でもいたら、今日のような過酷な聴取環境にはならなかったんじゃないかな。これはアートマネージメント案件かもしれないけど、口頭伝承の範囲内のような気もする。
2014-11-22 23:39:39主催も企画の趣旨も違うのは充分に承知の上だけど、前回(2005年)はフランク・ロイド・ライト設計による自由学園明日館でゆったりとライリーの音楽を聴いたなあ。あれはよかった。1977年のユネスコ村は野外だったんだっけ?これについては本か雑誌をあたれば見つかるだろう。
2014-11-23 12:31:5860-70年代は倉庫を改装したロフトが前衛の爆心地だったわけだけど、東雲のあの会場は倉庫すぎる。倉庫としての現役感が高いため、騒音問題は当然のようにあるだろうな。想定内だと思うけど。
2014-11-23 20:35:06ビバ!テリー・ライリー。 25分押しでスタート。 老哲学者かインド聖人のような風情のライリーが登場。美しい自然の映像の寒川作品とコラボでピアノを弾く。 続いてシンセサイザーへ。映像は軍事のWebアーカイブ映像のパッチワーク。 pic.twitter.com/Wq8BCeB9VE
2014-11-22 21:32:14テリー・ライリー② このシンセサイザーの曲はリズムカルなミニマルのもと、チェンバロ風のサウンドがトランスしていき、まさにライリー節。 演奏が終わると、ライリーは暫し沈黙し、会釈もなく立ち去っていく。 これは今年の中で、記憶に残るライブ pic.twitter.com/Twu3861C7w
2014-11-22 21:34:56テリー・ライリー③ 寒川の福島とカンボジアを映した映像作品は素晴らしかった。 また、約2時間。休憩せずにパフォーマンスをした、ライリーの老人力には脱帽。それにしても疲れた。 同じ姿勢で立ち続けることが、こんなにも疲れるとは。
2014-11-22 21:38:30テリー・ライリー④ また、関係者のみ椅子席で、自分は椅子席のすぐ後ろに陣取り良く見えたが、中座から後方は見えなかったと思う。 これは、今後、改善の余地があるのでは。
2014-11-22 21:41:05テリー・ライリー⑤ そのような不満はあったものの音楽は良かった。東洋的旋律がすこし耳についたが、ミニマルなトランスはライリーならでは。 20世紀音楽史に間違いなく名を残す生スティーブ・ライヒに続いて、生ライリーも見れ満足した。
2014-11-22 21:44:24テリー・ライリー⑥ ライリーの作品をもっと聴いてみたくなった。 自分的には、グラスより好きだな。 ライヒ>ライリー=アダムズ>グラス。 こんな図式かな。 そういえば、ライリーは伊福部宅を表敬訪問したとか。
2014-11-22 21:47:0811/22:Terry Riley・寒川裕人@Tolot/heuristicSHINONOME:19:26〜21:12。グランドピアノ(40分)とシンセサイザー(60分)の2部構成。長いスパンで流れていく独特の時間感覚が興味深い。良かったです。これは2日続けて行くべき公演ですね。
2014-11-22 21:43:25プログラムは、寒川裕人による映像作品『from the future』と『AFTER THE WAR』を背景にテリー・ライリーが演奏をその場で生成していくというもの。前者はグランドピアノ(プリペアド操作込み)、後者はシンセサイザーのみで演奏されました。
2014-11-22 21:46:26今回の会場は、倉庫に大ブロック(天井まで届く位の高さ)が4個ずつ2列に並べられ、その谷間に観客が位置するという配置。人が入ると後ろからはステージ上がほぼ見えないため、テリー・ライリー本人の姿よりも、ブロックとステージ後方に映される映像の方に自然と注意が向くようになっていました。
2014-11-22 21:58:49テリー・ライリー、音響機器は、ステージ両側の縦に細長いスピーカー(ホームシアターにある感じ)に加え、大ブロックの間の通路(片側3つ)の上小型スピーカーが吊り下げてあるというもので、グランドピアノ演奏時は吊り下げも使用、シンセ演奏時はほぼ前方スピーカーのみ。意外と音は良かったです。
2014-11-22 22:07:30from the future(19:26〜20:06):福島とプノンペンの映像(人がほぼ登場しない、不在感に貫かれるもの)を背景にした、テリー・ライリーのグランドピアノ独奏。プリペアド(ピアノ弦の上に物を置き、オルゴールのように澄んだ接触音を生む)あり→なしのミニマルスタイル。
2014-11-22 22:19:26AFTER THE WAR(20:08〜21:12):11.22から始まる日付が高速で進んでいき、それぞれの日付に起きた出来事(主に戦争関係)が順次流れていくという映像を背景にした、テリー・ライリーのシンセサイザー独奏。3セットほどありました。(2年経過後の3.20辺りで終了)
2014-11-22 22:24:18個人的には、後半のシンセ独奏が良かったです。管楽器を模したアナログ音色や、チェンバロ〜プリペアドピアノ的な音色まで、鳴りはどれも素晴らしい。初期SOFT MACHINEを連想させる欧州ジャズ的なスタイルから、ハンマービートの鳴り響くインダストリアルまで、終始味わい深く聴けました。
2014-11-22 22:33:04テリー・ライリー、自分は明日行くことはできませんが、やはり2日続けて行くべき公演なのだと思います。初日の今日は、約2時間かけて特有の時間感覚に慣らされ、その勘所をつかむための回路を形成される機会なわけです。そうした状態で再び体験すれば、納得できる度合が大きく増すに違いありません。
2014-11-22 22:41:07さて、テリー・ライリー初日、音楽は良かったのですが、個人的には、残念な事があり集中しきれませんでした。 それは、既に「音楽を聴く場所としては最悪に近い」と言われている会場の件ではなく(自分は良くも悪くも慣れてます)、もっと人為的な問題です。少し考えた上で、やはり書くことにします。
2014-11-22 22:55:41本日のテリー・ライリー、私は前から3〜4番目のブロックの間にいたのですが、その辺りに、毎分1回以上の頻度でよく響く咳払い(生理的に止められない咳ではない)を続ける方がいましたね。クラシックのコンサートなら即退場モノな酷さ。集中し始める度に邪魔される感じで、勘弁してほしかったです。
2014-11-22 23:07:43不幸中の幸いというか、テリー・ライリーの音楽は、そういう咳払いなどの雑音も取り込み機能してしまう類のものなので、苛ついて仕方ないという事はありませんでした。しかし、万全な状態で楽しめなかったのは否定できません。 該当する方。もし明日行かれるなら、ぜひ自制して頂きたいものです。
2014-11-22 23:14:40