エアミス研同人誌『非実在探偵小説研究会捌号』感想まとめ
エアミス研『非実在探偵小説研究会 8号』読了。競作「ホラーミステリ」が目玉。まず表紙がとてもよい。よく見れば、収録内容に沿ったイラスト。電車内、親子連れの前で堂々と読めました(逆に今までの美少女イラストはちょっと隠しながら読んでた)以下駆け足で連ツイ。
2014-11-25 01:29:46気を取り直して、ホラーミステリ競作。敬称略で失礼。紫藤はるか「赤い糸」。ホラーな伝承を下敷きにした殺人。謎解きはあっさりも、その直後の狂いっぷりがなんとも想像したくない。アレがアレされたアレに警察は気づかないものか、という疑問はあるけど、やはり狂気はよい。冒頭に相応しい作品。
2014-11-25 01:32:32佐倉丸春「人形どもがやってくる…」。人形は怖い。人形はこたつで推理するくらいがちょうどいい。そんな恐怖の人形が、途中から、アレ?バカミス?…隠された悪意とその構図はなるほどよく出来てる。麻里邑圭人「檻の中の少女たち」。シチュエーションに既視感あり動機も弱い(狂気とはいえ)と
2014-11-25 01:33:46思うけど、とにかくグロいし、なにより最後の「アー」感はかなりつらくてよい。無駄な努力。犬死。とてもよい。光田寿「クトゥルフ陰陽捕物帳」。タイトルまま。苦祟不(くたたるふ)に無有法螺土(ないあるうほらふふ)である。しかも密室殺人(人じゃないが)。密室の真相自体は先行に近い作品が
2014-11-25 01:34:26あるが、そこから先が「呪われしなんとか」には出来ない芸当でよい。普通にクトゥルフアンソロに混じっててもおかしくない作品。岡村美樹男「けふをかぎりの」。ホラー要素はミリ単位で存在しないが、これは傑作。そのまま新人賞出してもいけるのでは?すごいすごい言いながら読みました。
2014-11-25 01:36:17根倉野蜜柑「痕跡」。企画の掉尾を飾るに相応しい、これまた傑作。かつ、とてもホラー。とにかく色々気持ち悪いし血なまぐさい。次。ショートショート。前回のショートショート企画が個人的大ヒット。印象的なのは「紫屋敷の殺人(最終回・ラスト十枚)」。ひどい(ほめてる)
2014-11-25 01:38:06次。読み切り短編、田中大牙「円盤五十枚の謎」。地下アイドルミステリ。分からない世界なので主人公視点で楽しめた。元ネタはディアステージ(西島大介イラストの)と、変な被り物したオカマ二人組のほにゃらら?いや、読みながらステージで踊るそれしか浮かばなかったんだけど…
2014-11-25 01:39:59次。松井和翠「短編ミステリATB完全版」&鼎談。全投票作のリストアップ、ご苦労様です。いつか一冊まるまる単独でやって欲しいところ。次。ないとー「富士見ミステリー文庫ガイド」。未知の世界なのでとても参考になる。連載らしいので今後も期待。勝谷栖三栖「この解説がすごい!」。
2014-11-25 01:40:50ダメな解説はいくつか浮かぶしよくネタにもなるけど、案外触れられないのが確かに「いい解説」。ネタバレ恐れず(怒るけど)今日も解説から読むし、漫画ならまずカバーをめくるのだ。
2014-11-25 01:42:28ご飯食べながらエアミス研8号読んでるけどわたし以外みんなちゃんとホラーホラーしてるじゃないですかー、やだー!
2014-11-25 12:55:42そうそう、昨日文フリで買ったのは、エアミス研のエアミス8号、埼玉大ミス研の「MysPhilia vol.15&16」、明治大ミス研の「一方通行」、ワセミスの「Phoenix 133号」、東洋大ミス研の「東洋迷理vol.3」、探小研の「CRITICA vol.9」、で全部かな?
2014-11-25 22:02:03昨日の同人誌をざざざと読んでた。『一方通行』の相撲対決なんかではしゃいだあとにしみじみ「私立探偵小説ベスト20」てのが渋くて良い。『月猫通り 2144』のブックオフ特集も楽しく読みました。エアミスの座談会はなんかあたりさわりない内容ですいません。かまぼこはかまぼこでした。
2014-11-26 00:23:18競作「ホラーミステリ」 「赤い糸」(紫藤はるか)目を縫われた巫女の伝承になぞらえた殺人事件。一部の真相は予想できるとはいえ、ある部分のとんでもない意味合いと犯人特定の「決め手」にはニヤリ。ぞくりとしました。 「人形どもがやってくる…」(佐倉丸春)人形と和ホラーの雰囲気で→
2014-11-26 20:12:37(エアミス8号)押してくる。やはり道尾とかの影響があるんだろうか。解決シーンが狂ってて好き。 「檻の中の少女たち」(麻里邑圭人)救いのなさと乾いた世界観がいい。半分くらいは分かってしまうとはいえ、ホワイダニットはラストの余韻と相まってグッときます。やっぱり麻里邑さん綾辻感ある。
2014-11-26 20:16:20(エアミス8号) 「クトゥルフ陰陽捕物帳」(光田寿) タイトルと編集後記が内容のすべてを物語る怪作。密室の中で「殺される」無有法螺土(ないあるうほらふふ)である。ノリが楽しくて好き。 「けふをかぎりの」(岡村美樹男) シーン力が物凄く高い。冒頭の遺骨のシーンとか二人で酒を飲む→
2014-11-26 20:19:50(エアミス8号) シーンとかすごく好き。ロジックの進め方と幻想感、シーン一つ一つを読ませる描写力に打たれた。 「痕跡」(根倉野蜜柑)ホラーミステリという点でかなり突き抜けた印象がある作品。冒頭からしてパンチが利いてるが、主人公と彼女の間で数々の虚実が(作者からあらかじめ提示→
2014-11-26 20:23:24(エアミス8号) されるルールの下に)くるくる変わっていく構成が面白かった。 「短編ミステリオールタイムベストアンケート」(松井和翠) 紙の形でこれがとっておけるのがまず嬉しい。松井さんのアツいベスト10レビューと、座談会もまた嬉しいではないですか。
2014-11-26 20:25:31(エアミス8号) 「円盤50枚の謎」(田中大牙)さすがに爆笑したw 犯人の心理にちょっと頷ききれないところもあるが、アイドルの「現場」を取り入れた日常の謎ということで色んな意味で楽しめた。 「運命の人の見つけ方」(勝谷栖三栖) わるいインターネットだ……(こなみ感)語りが面白い
2014-11-26 20:29:45(エアミス8号) 「殉教Sacrament」(紫藤はるか)雰囲気がいいのでもっとゆっくり味わっていたかった。ラストがよい。 「紫屋敷の殺人」(麻里邑圭人) 楽しんでらっしゃる……w 「Floral gifts」(船橋浩司) ムズがゆくなるタイプのイチャイチャだ。いいなあ(遠い目)
2014-11-26 20:32:59