高校野球にタイブレーク制導入（NEWS23視聴者の反応も混ぜて)

まずはニュースから。

高校野球にタイブレーク 来春から実施(nhkニュース、11月27日、22時01分)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141127/t10013546041000.html

高野連＝日本高校野球連盟は、選手の健康管理対策などとして、試合が延長戦に入ったあと決着をつけやすくするタイブレークを、都道府県の代表で争う来年春の地区大会から全国一斉に実施することを決めました。

野球のタイブレークは試合が延長に入ったあと、ランナーを置いた状態から攻撃を始める制度です。高野連は、猛暑の中で長引く試合などを考慮した、選手の健康管理と日程を順調に進めるための対策の一つとして、春と夏の甲子園で将来的な導入を目指しています。そして、２７日、大阪で開かれた理事会で、都道府県の代表が出場する来年春の東北大会や近畿大会など全国９つの地区大会で一斉に実施する案を提案し、全会一致で承認されました。
今後は延長の何回からタイブレークを始めるかや、ランナーを何人置くかなどルールの詳細を来年の１月中に決めることになります。また、春と夏の甲子園での導入は、春の地区大会が終わったあと、高野連に設けられた委員会や地域の意見を踏まえて改めて検討するとしています。
高野連の竹中雅彦事務局長は、「甲子園の大会で将来、導入するためのステップという考え方は変わっていない。大きな改革なので、これからもいろいろな方の意見を聞きながら一歩一歩進めていきたい」と話しています。

news23での報道内容は、大方以下の通りです。

○(球児の投げ過ぎ問題を受けて)タイブレーク制度が来春に、高校野球地方大会で先行して導入されますよ。(つまり来年のセンバツの地方大会がタイブレークでの試合)

○高校野球の監督さんはどう反応しているでしょう？(確か横浜高校と帝京高校の順)大体このような主旨

横浜「選手たちの力で決着をつけて欲しいので、タイブレークでは勝負の醍醐味が無くなってしまう」
帝京「選手たちには怪我をさせたくないので、そこを気を付けたい。」

○保護者の意見は・・・
「タイブレークには賛成です。やはり我が子には怪我をして欲しくない。」

○福岡ソフトバンクホークスのコーチ、吉井理人さんからは

「そもそも、選手たちがなるべく故障しないような指導方法を確立し、取り入れた方が良い。」
「(タイブレーク制度について)ランナーを置かない状態とランナーを置く状態とでは、ピッチングの感覚が違う。もしかしたら、タイブレーク制を導入した方が選手の負担が大きいかもしれない。」(おそらく精神的な負担)

○横浜DeNAベイスターズの三浦大輔投手は

「高校球児たちには、無理なく投げられるフォーム、故障しにくいフォームを心掛けて欲しい」

○スタジオに戻り・・・球児たちにアンケート、なんとタイブレーク制度に反対との声が多かったが・・・

「タイブレークより、日程調整(中3日、4日開けるとか)」
「日程の調整、投球間隔をあける」

○岸井のいつもの早口コメント。やっぱ球児の心情が大事とか、そんな感じ

報道内容に対するコメント

コメントで指摘があって調べた結果、タイブレークは別に最近になって日本の野球に導入されたルールという訳ではないようです。社会人野球では2003年から、大学野球で2011年から、ソフトボールでは元々からタイブレークのルールがあります。
詳しくは、http://ja.wikipedia.org/wiki/タイブレーク

但し、タイブレーク制度にはこのような指摘も。

しかし、野球評論家の江本孟紀氏はこう斬言する。

「そもそも、タイブレークは、日本の社会人野球が発祥で、時間も資金も余裕がないから、決められた期間で大会日程をこなすために作られた制度です。延長が減れば、故障が減ると考えるのは非科学的。個人差もあるし、一夏にムチャな球数を投げる球児なんて、何人もいない。そんなに体をいたわりたいなら、野球をやめればいいんです」
(http://www.asagei.com/25277より)

その他、高野連の決定に対する反応