《科学者の発言は、善意に基づくものであっても歪曲して利用される》

自己ツイートをまとめました。 科学者にして平和活動家であり、善意の人でもある安斎育郎氏が、 長瀧重信氏が座長である会議で2012年に発表した内容について、 2014年末の現時点から考えてみました。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「第5回原子力被災者等との健康についてのコミュニケーションにかかる有識者懇談会」(2012年10月18日)の安斎育郎氏の発表から 「『福島』と聞いたら買わないという消費行動は、『がんばろう福島』というのとは相容れないから、おかしい」youtube.com/watch?v=0AMKkq…

2014-11-29 23:00:10
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環境省HP
原子力発電所事故による放射性物質対策
http://www.env.go.jp/jishin/rmp.html
ずっと、下までスクロールしていくと
「原子力被災者等との健康についてのコミュニケーションにかかる有識者懇談会」に関する情報がある。
この懇談会は、最近何かと話題の「環境省 東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」と同じ、長瀧重信氏が座長だ。
長瀧重信氏は
内閣官房設置の「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」
http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/info/news_111110.html
でも「共同主査」(会議のまとめ役)をしている。

第5回議事次第
http://www.env.go.jp/jishin/rmp/conf-health/b05-mat01.pdf
この回の発表者は、
「長瀧会議」でも長瀧氏の重要な援助者である
大阪大学大学院医学系研究科 環境医学教授
祖父江 友孝氏と、
立命館大学名誉教授  安斎科学・平和事務所 所長
安斎育郎氏。

宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

再度掲げる。これは科学者安斎育郎氏の発言だ。 「『福島』と聞いたら買わないという消費行動は、『がんばろう福島』というのとは『相容れないから、おかしい』」 相容れないよ、それは。でもなぜ、それが相容れるものでないとおかしいの? スローガンの妥当性は? @karitoshi2011

2014-11-29 23:02:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

本来「がんばろう福島」というスローガン自体は、そのスローガンに沿ってどのような行動を採るかを決めてあるものではないよ。けれど、そのスローガンを繰り返してきた人たちが「被曝防護よりも産業保護や居住継続を優先させてきた」という経過があるんだ。 @karitoshi2011

2014-11-29 23:06:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「がんばろう福島」のスローガンに基づいた行動の一部として、「食べて応援」という運動が発生し、これまで続いている。 その「食べて応援」という運動は「『福島』と聞いたら買わないという消費行動」に対抗して出てきた動きだよね。 @karitoshi2011

2014-11-29 23:10:41
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

だから安斎育郎氏が言う事は、因果関係が逆なんだ。 「『福島』と聞いたら買わないという消費行動」に反発するために、「がんばろう福島」の一部として「食べて応援」という動きが出てきた。だから、消費行動の方が先。相容れないものを安斎氏達が後で持ち出してきた @karitoshi2011

2014-11-29 23:13:23
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

じゃあ、「『福島』と聞いたら買わないという消費行動」がなぜ現れ、今も続いている部分があるのかという理由は、この会議の第3回で影浦峡氏が説明しているよ。env.go.jp/jishin/rmp/con… 政府と省庁の発表が信頼を失ったから、だよね。 @karitoshi2011

2014-11-29 23:16:43
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

空間線量や、飲食物の中の放射性物質の量の「基準」を決めてるのは、日本政府と日本の省庁。検査の結果を発表してるのも日本の政府と日本の省庁。 そして「食べて応援」を推進してるのも、日本の政府と日本の省庁。 消費者は、信頼できない情報には従わない。 @karitoshi2011

2014-11-29 23:19:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「原子力被災者等との健康についてのコミュニケーションにかかる有識者懇談会」でも、座長の発言や、政府寄りの発言者と思われる人が「100mSv/年まで愛嬌は出ない」などと繰り返すから、さらに信頼をなくしていく。多様な意見を取り入れるポーズさえもしない。 @karitoshi2011

2014-11-29 23:23:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

安斎育郎氏のこの発表 env.go.jp/jishin/rmp/con… でも「過小評価も過大評価もいけない」と言いながら、過小評価を戒める具体的な内容が出てこない。すべて「過大評価はいけない」という話だけ。中立的な外見と裏腹に、一方だけを批判している。 @karitoshi2011

2014-11-29 23:27:00
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

被害者の一人として言わせてもらえば、「あれも大丈夫、これも大丈夫」という話ばかりで「あれは危ない」という情報が出てこないと、不安は増えるよ。なのに「危険性に関する情報」を安斎育郎氏は1つも出してこない。「これは危険だからやめよう」という話をしない。 @karitoshi2011

2014-11-29 23:31:53
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

安斎育郎氏の話に「危ない」が含まれるのは「危ないけれど、こうすれば可能」という話。「危ないからやめよう」とか「これは無理」とかいう話はない。 別の表現をすれば、「希望がない話はしない」という一貫した姿勢がある。 「無理なことはない」は科学的な姿勢? @karitoshi2011

2014-11-29 23:35:11
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

実は私は一貫して、安斎育郎氏の「善意」を疑ったことはない。私が問題にしているのは、安斎育郎氏の「善意」の「独善性」だから。 「できないものは、工夫してもできない。」という当たり前の「科学的」な話をしない事を、私は問題視しているんだ。 @karitoshi2011

2014-11-29 23:38:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

安斎育郎氏は、科学者であると同時に、平和運動を行ってきた人でもある事は、私は(原発事故の発生はるか前から)知っている。原発事故発生後の被害者に関わる安斎氏の姿勢は、科学者としての立場ではなく、住民の不安を取り除こうという良識からの行動だと感じるよ。 @karitoshi2011

2014-11-29 23:43:50
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

結果として、安斎育郎氏の良識は、どのような結果を生じさせているか、ということは、平和運動家としても、科学者としても、見つめ直して欲しいんだ。 「原発事故が起きても、立地地元は大丈夫」という間違ったメッセージに変換されて利用されているよ。 @karitoshi2011

2014-11-29 23:46:29
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発の再稼動とか、原発の国外輸出とか、安斎育郎氏は望んでいないよね? だけど「第5回原子力被災者等との健康についてのコミュニケーションにかかる有識者懇談会」での安斎育郎氏の発表は、原発再稼動や原発の国外輸出に利用されてしまう。 被害の過小評価として @karitoshi2011

2014-11-29 23:49:11