インキュベーターと少女の差異

インキュベーターと少女の間に横たわる差異は激しすぎて,片方が他方を制圧するという形でしか接触を持てません。今回たまたま,暁美ほむらがインキュベーターを制圧することに成功したのです。どちらが善でどちらが悪ということはありません。「そうなった」という,ただそれだけの話です。
3
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

インキュベーターは少女の感情を理解できないし,一方で少女はインキュベーターの大義など知ったことではない。インキュベーターは契約に価値を置き,一方で少女は誠実さ(納得尽くの同意)に価値を置く。水と油のように端から相容れない相手同士だった,というそれだけの話なのでしょうねぇ。

2014-12-01 19:38:34
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

考え方がかけ離れた両者が対峙するとどうなるのか。その答えは佐倉杏子が述べています。「言って聞かせて分からねえ,殴っても分からねえバカとなりゃあ…後は殺しちゃうしかないよね」と。そう,対峙の末路は純粋な力比べ。

2014-12-01 19:50:51
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

インキュベーターにしてみれば,いくら言葉を尽くして説明したところで,少女は自身にとって都合の悪いことは忘れるし,勝手に誤解はするし,その自業自得の結果被った損害の責任をインキュベーターに転嫁してくるし。そりゃ,少女にとって都合の悪いことを言葉を尽くして説明するのを止めますよ。

2014-12-01 19:55:29
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

言葉を尽くして説明するのを止めることが,インキュベーターが選択した力比べの方法だったのです。

2014-12-01 19:57:07
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

少女たちにしてみれば,インキュベーターは問わなければ話してくれないし,話してくれるとしてもその内容は「嘘ではないが真相でもない」事柄だし,誠実に尽くしてもインキュベーターは誠実さを返してくれるどころか裏切るし。そりゃ暁美ほむらでなくとも撃ち抜きたくなりますよ。

2014-12-01 20:08:27
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

鹿目まどかは,自身が宇宙の新たな法則になることで,インキュベーターと魔法少女を取り巻く環境を改変しました。それによって両者が純粋な力比べをする状態に陥らない状態を実現しようとしたのです。そして半ば成功しかけていたのです。暁美ほむらが,魔女のことをインキュベーターに話すまでは。

2014-12-01 20:14:59
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

暁美ほむらが魔女のことをインキュベーターに話したことで,インキュベーターは魔女を生み出すために動き始め,結果として鹿目まどかのお膳立てはひっくり返されてしまいました。

2014-12-01 20:17:57
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

結局のところ,インキュベーターと少女の間に横たわる差異はあまりにも激しすぎて,インキュベーターと少女を取り巻く環境を変えたくらいでは緩和できないものだったのです。両者は再び,純粋な力比べをする状況に陥りました。

2014-12-01 20:20:52
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

叛逆した暁美ほむらが,インキュベーターを支配下に置かざるを得なかった理由。それはインキュベーターと少女の隔たりは大きすぎて,片方が他方を制圧するという形でしか両者は接触を持てない,という事実が明らかになったからなのです。

2014-12-01 20:28:53
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

制圧し続けるのは結構な厄介事で,多大な労力を割かなければなりません。でもその労力は,制圧せずにいて逆に制圧されることに比べたら,遥かにまし。ほむらはこの機会に,そんな懸案事項を片付けることを決めたのでしょう。

2014-12-01 20:32:41
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

まとめると,インキュベーターと少女の間に横たわる差異は激しすぎて,片方が他方を制圧するという形でしか接触を持てません。今回たまたま,暁美ほむらがインキュベーターを制圧することに成功したのです。どちらが善でどちらが悪ということはありません。「そうなった」という,ただそれだけの話。

2014-12-01 20:39:14
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

twitter.com/CrushedNumbers… ほむら「インキュベーター。どちらかが制することになると,あなたたちには分かっていたのね。だから《円環の理》の支配を目論んだ。でも仕掛けた以上,仕返されても文句は言えないわね。私はまどかほど甘くないわ。逃げられるなんて思わないことね」

2014-12-01 21:17:35
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

…と,ほむらは言いそうです。口調はあくまで淡々と。その裏にある感情は「別に何とも思っていない」。なぜなら「もう決着したこと」ですし「インキュベーターを二度と逃がすつもりはないから」です。

2014-12-01 21:22:39
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

キュゥべえ「君たちの言うところの『憎い』から,支配した僕たちをボロボロにするのかい?」 ほむら「何を言っているのか分からないわ。私は冷静な人の味方で,無駄な争いをする馬鹿の敵。あなたたちが無駄な争いを挑んできて,だから私は降りかかる火の粉を払った。それだけよ」

2014-12-01 21:29:11
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

「私は冷静な人の味方で,無駄な争いをする馬鹿の敵」。ほむらがこの戦略を採用したのは,独りで出来ることには限りがあること,そして自身の魔力自体がそれほど強力なものでないことを自覚していたからだと思います。争いは,時間も魔力も身体能力も消費する,厄介事でしかないからです。

2014-12-01 21:50:06
篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

人が悪魔と呼ぶ存在になってからも,眼鏡を掛けていた頃と同じく,ほむらはチーターのような存在。魔力の瞬発力は飛躍的に向上したが,魔力の保有総量は眼鏡を掛けていた頃と変わらないから。従ってほむらの戦略は今まで通り「私は冷静な人の味方で,無駄な争いをする馬鹿の敵」。 #だといいな

2014-12-01 22:24:11