「あなたの愛する相手が奇病にかかりました。大丈夫、この薬一粒で1日生き延びることができる。これがある限りその人は死ぬことはありません。しかしこれを一粒使うごとに1つ、あなたのことを忘れていきます。 っていうの思いついたのでどうにかしてください
2014-12-03 00:55:55薬を飲ませることを決めた鎌先はその時が来るまで二口と一緒に暮らすことにする。二口は真実を知らないから「薬飲んでりゃ治るのに心配性だな」と思いつつも同棲生活に少なからずわくわくしていた。最初は些細な事から忘れて行った。鎌先の出身中学や、得意な科目のこととか、ほんの些細な事から。
2014-12-03 14:27:02段々、近い記憶や、大切な思い出を忘れるようになる。昨日交わした会話、今日はどっちがごはん当番だったか。去年二口が鎌先の誕生日プレゼントに送ったシャツを洗濯機から取り出しながら「鎌先さんこんなの持ってましたっけ」とか言う。
2014-12-03 14:30:24それでも鎌先は毎晩寝る前に二口に薬を飲ませた。言った言わないで喧嘩することが多くなった。ある晩二口は薬を飲んだ後、泣きながら言った。「最近鎌先さんのことを毎日ひとつずつ忘れていってる気がする。何で忘れちゃうのか分からない。怖いんです。」
2014-12-03 14:34:55鎌先は泣く二口を抱き締めながら「大丈夫、薬は効くから。毎日欠かさず飲んでればそのうちちゃんと楽になるから、不安になるな。」と言った。最近喧嘩続きだった二人はその晩久しぶりに体を重ねた。
2014-12-03 14:38:33次の日の朝。二口はまだぐっすり眠っていたので先に起きて朝飯を用意して服を着替えた頃、二口が目を覚ましてリビングへ来た。熟睡だったな、と声をかけようとした瞬間二口は訝しげに言った。「……アンタ誰?何で俺の家にいんの?」
2014-12-03 14:40:42@kicoQ どうなんだろ…やすし自体のことは忘れたけどすごく大事な恋人がいて誰だったのか思い出せないんだけど思い出だけは残ってる、っていうのもつらいな
2014-12-03 14:55:22@Alata_cs アンタ誰って言われた後やすしは「部員多いからあんまり話したことなかったけど、俺はお前の高校のときの部活の先輩。昨日は久しぶりに集まって飲んでたら俺が酔いつぶれてお前の家に上げてもらったんだよ。ありがとな帰るわ。」って言い訳してその場を去るんだけど(続
2014-12-03 15:05:09@Alata_cs 恋人との思い出を忘れてモヤモヤしてるけんじがやすし呼び出して「アンタ俺のこと前から知ってるんだろ?茂庭さんは何も教えてくれないんだ。俺って部内で誰かと付き合ってなかった?」って聞く。
2014-12-03 15:07:48@Alata_cs やすしは言葉に詰まった後「お前つまんねー男と付き合ってたよ。そいつは今年死んだんだ。」ってうそをつく。ってとこまで考えた
2014-12-03 15:08:49@kicoQ どんな人だったんですか、何年生、俺はどこがすきだったんだろう、鎌先さん知ってたら教えてくださいお願いしますって聞くの?なんで薬なんか飲ませたんや……うう
2014-12-03 15:41:13@Alata_cs 自分も辛いけど、けんじが悲しそうなの見てられなくて「お前の恋人はすげーバカでお前とよく喧嘩してたよ」みたいに色々思い出話を話してくれるやすし。あまりにも詳しく知ってるから「もしかして、鎌先さんって……俺の恋人の事好きだったんですか?」って言われて苦笑いする。
2014-12-03 15:52:33@Alata_cs ふと記憶が全部蘇るのがきっと真のハッピーエンドだけど新しく1から関係を構築していくのに「なんか前もこういうやり取りしたことあるような懐かしい気持ちになった。変ですね、俺たち最近出会ったばかりなのに。」って笑うけんじやばいからそれで。
2014-12-03 16:00:27@kicoQ 二人で暮らしてた部屋を靖志が出て行ってしばらくして堅治は薬飲むのやめちゃって、あらためて好きになった鎌先さんのことを覚えていられるけど結局死んじゃうじゃん!困った
2014-12-03 16:01:10