指南役さんの文章推敲論

プランナーであり、数々の書籍も出版している指南役さん。何でもないような内容も興味を引きつける文章作成能力は是非見習いたい。 企画提案の際に必要なプレゼンのテクニックのツボを伝授して貰おうと思うのです。
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指南役 @cynanyc

文章推敲論① ボクはよく文章が読みやすいと言われる。でも、別にボクは文才があるワケじゃない。素の文章は平均以下。それでも読みやすい文章に仕上げられるのは、推敲のコツを知っているから。これから、そのコツを指南します。

2010-10-25 04:58:37
指南役 @cynanyc

文章推敲論②「推敲はあと」。まず言っておきたいのは、「なかなか文章が書けない」と言う人は、最初から完璧な文章を狙っているから。そんな天才はいません。まず「推敲はあと」を頭に置きましょう。あの村上春樹サンも第一稿は粗いといいます。

2010-10-25 04:59:20
指南役 @cynanyc

文章推敲論③「とりあえず書く」。次にやることは、四の五の悩むより、まず書き始めること。文章を書く一番の大敵が、この「書く」というハードル。あれこれ悩む前に、とりあえず書き始めること。なぜなら、書くことが一番「書ける」クスリだから。

2010-10-25 05:00:11
指南役 @cynanyc

文章推敲論④「ザーッとでいい」。書き始めたら、とにかくザーッと書いていきましょう。書き進めるには「書く」ことが一番のクスリ。このとき、頭の中でまとまってなくても大丈夫。書きたい要素がボンヤリあるくらいで十分。とにかく、先へ書き進めることが大事。

2010-10-25 05:01:33
指南役 @cynanyc

文章推敲論⑤「全部書くと、見える」。そうして、とにかく全部書くと、文章全体の骨格や構成が、霧が晴れるように見えてきます。ココとココは入れ替えたらいいとか、ココは省いてココを加えようとか、不思議に見える。それには、全部書くことが必須。

2010-10-25 05:02:30
指南役 @cynanyc

文章推敲論⑥「縮小で見る」。そうやって文章が一応まとまったら、いよいよ推敲作業に入ります。このとき、文章を「縮小」して眺めること。印刷して見るもよし、印刷イメージで縮小するもよし、例えばTwitbirdなら下書きに保存して見るもよし…。

2010-10-25 05:03:51
指南役 @cynanyc

文章推敲論⑦「縮小は俯瞰」。なぜ縮小して眺めるのがいいかと言うと、物理的に「俯瞰」で見られるから。不思議なもので、文章を作っている画面では見えなかったアラが、縮小して俯瞰で眺めることで、色々と見えてくる。

2010-10-25 05:04:46
指南役 @cynanyc

文章推敲論⑧「ナレーターに読ませる」。俯瞰で文章を眺めるとき、誰かナレーターを想像し、その人に読ませるといい。例えばボクは「情熱大陸」のナレーターの窪田等サンを想像し、彼に読ませる。すると、文章をスラスラ読むための改善点が見えてくる。

2010-10-25 05:05:35
指南役 @cynanyc

文章推敲論⑨「日本語リズム」。ナレーターに読ませると、自然に文章がリズミカルに推敲されていく。七五調に代表される日本語独特のリズム。効果的に句点を入れ、流れるような文体に。修正したら、また縮小して、またナレーターに…この作業をひたすら繰り返す。

2010-10-25 05:06:35
指南役 @cynanyc

文章推敲論10「ビジュアル推敲」。推敲作業は、流れるような文体に仕上げるのともう1つ、見て、美しい文章に仕上げる「ビジュアル推敲」も重要。適度に余白を入れ、改行する。モーツァルトの譜面は、曲同様、見た目も美しかったと言う。それと同じ。

2010-10-25 05:07:30
指南役 @cynanyc

文章推敲論11「繰り返す」。~以上の推敲作業をひたすら繰り返します。割合的には、3~5の文章作りを1割とすると、6~10の推敲作業は9割。それくらい、ひたすら推敲を繰り返す。どんなに素の文章が下手でも、そこまですれば読みやすくなる。

2010-10-25 05:08:35
指南役 @cynanyc

文章推敲論12「汗に比例」。指南役の「文章推敲論」は以上です。文章はセンスじゃありません。推敲あるのみ。ボクは胸を張って「誰よりも推敲してる」と言えます。汗をかいた分だけ報われる…それが「推敲」。それでは皆さん、ステキな文章ライフを!

2010-10-25 05:09:24