高野聖について

神戸新聞の高村薫さんの 「21世紀の空海」という記事から カテゴリーを「宗教」にしようと思ったのだけど、そういうカテゴリーはないんですね・・・
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kingstone @king1234stone

今朝の神戸新聞には第一・三日曜に掲載される高村薫の「21世紀の空海」という記事が出てます。今回は「聖」について。 私は「乞食(こつじき)」(托鉢)とかにも興味ありますが、これは基本的には自分が生きていくため、みたいな感じですよね。

2014-12-07 14:14:30
kingstone @king1234stone

しかし聖は「勧進」をし、寄付をつのり、その中の幾許か(?ほとんどだったり、全部だったりした場合もあるだろうけど)を自分の食いぶち(いわば手数料)とし、それ以外でいろいろな事業を支えたわけで。今で言えばユニセフとか、様々な寄付を募る団体も同じような系統と言える。

2014-12-07 14:19:26
kingstone @king1234stone

確かに、人って、何か「理念」とか「よきこと」について、寄付することに喜びを感じたりはするわな。記事を少し引用。

2014-12-07 14:20:10
kingstone @king1234stone

「「聖」の誕生は奈良時代にまで遡る。山林に起居して種々の苦行を重ね、なにがしかの験力を得て、民衆の求めに応じて呪術や祈祷を行った半僧半俗の優娑塞がそれである。」

2014-12-07 14:23:53
kingstone @king1234stone

「有名なところでは役小角や、東大寺の大仏造営の勧進をした行基がおり、無名の若き空海や『三教指帰』に登場する仮名乞児も、徒衆(弟子)を持ってはいなかったものの聖の系譜に連なる。」

2014-12-07 14:25:41
kingstone @king1234stone

「彼ら聖とその徒衆は、寺や橋などの造営や社会事業のための勧進を行う専門集団として存在し、機能していた。」

2014-12-07 14:27:05
kingstone @king1234stone

「勧進は作善(仏縁を結ぶための善事を行うこと)であり、修行ではあったが、多くは妻帯をし、肉食や女犯(女性と性的関係を結ぶこと)も少なくはなかった。かの西行も聖だが、女性たちとの浮名は有名である」

2014-12-07 14:29:42
kingstone @king1234stone

(う〜〜ん、西行は聖とは言えないんじゃないかなあ・・・もうちょっと正規っぽくない?)

2014-12-07 14:32:37
kingstone @king1234stone

「また、なかには悪事を働く輩もおり、集団で都市や村を徘徊しては、しばしば民衆をたぶらかしていたことが『続日本紀』や『日本後記』に記されている。」

2014-12-07 14:35:39
kingstone @king1234stone

で、資金調達係として、高野山の中で聖はだんだんと大きな勢力になり、しかし身分は低く、正式の法会には招かれなかったりしたそう。

2014-12-07 14:38:27
kingstone @king1234stone

しかし浄土信仰の普及とともに、高野山内でも高野浄土として、より勢力は大きくなっていったそうな。なお、記事の横に高野山の僧侶の分類表が出てる。

2014-12-07 14:40:24
kingstone @king1234stone

高野山の僧侶の集団(1869年に解体されるまで) 学侶:純粋な真言密教の教義の研究や、高野山で営まれる様々な法会を執り行う 行人:寺院の雑事をこなし、学侶による法会を裏方でサポート。山林修行も 聖:全国に出向き、弘法大師との縁を結ぶよう、勧進や納骨を勧めた

2014-12-07 14:44:08
kingstone @king1234stone

「高野山では、もともと学侶は金剛峰寺、聖は奥の院の御廟の管理という棲み分けが早くに成立していたが、そこに別所聖の勢力を利用して両者の統合を画策した覚鑁(かくばん)のような異端も登場する。」

2014-12-07 14:51:08
kingstone @king1234stone

(覚鑁の試みは成功せず、武力衝突にまで発展し、覚鑁は宗徒700人を引き連れて根来に去ったそう)

2014-12-07 14:52:37
kingstone @king1234stone

そういや、真言宗のお坊さんに「覚鑁も再評価が必要」と教えてもらったことがあったな。Wikipedia「覚鑁」 bit.ly/1s0a2Cx

2014-12-07 14:57:31
kingstone @king1234stone

この中に、念仏聖の話も出てきます。こないだ私が行った加古川の教信寺のことも。「法然と親鸞 武田鏡村著」 kingstone3.seesaa.net/article/362808…

2014-12-23 14:55:16
kingstone @king1234stone

教信上人の教信寺に行った時のエントリはこちら。でもって、教信さん、「遺骸は鳥獣に食べさせて」と遺言して亡くなりはったのだけど、首(から上の頭部)だけがしっかり残ってた、というのだが・・・それってホラーじゃね?「教信寺(加古川)」 kingstonep.exblog.jp/23809027/

2014-12-23 19:19:38