コンピューター・アルゴリズムと人間の独創性のお話

興味深いお話です。 なんとなく『ゴッドタン』の「スナック角ちゃん」を思い出しました。
テクノロジー AI コンピューター アルゴリズム アート
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中島 智 @nakashima001
ゴッホの絵をコンピュータに描かせるとどうなるか? - GIGAZINE gigazine.net/news/20141204-…  「拡張」はふつうの鑑賞でもなされているが、コンピュータが「拡張」した画像を見ることによって、そのアルゴリズムが鑑賞における「拡張」を規定してしまう可能性もある。
ゴッホの絵をコンピュータに描かせるとどうなるか?

知的な行動の中でも「芸術」分野についてはコンピュータは人間の足下にも及ばない、と考えられてきましたが、進化を続けるコンピュータアルゴリズムはゴッホやピカソなどの芸術性を理解しつつあるようです。[Gigazine]

中島 智 @nakashima001
絵画を鑑賞するとき、そこに描かれた画題や形態、選ばれた顔料とその質量や筆致をとおして、そこに描かれず、選ばれず、避けられた実在がその作品の周囲に揺動しはじめる。すなわちそれらは一対にある。こうした鑑賞による「拡張」をコンピューター・アルゴリズムは理解できない。
Murderous Ink @MurderousInk
↓RT デビッド・コープという音楽家がいる。彼は80年代からコンピューターを使って著名な音楽家の曲を分析し、そのスタイルで、コンピューターに作曲させてるということを続けてきた。例えば、バッハの曲を大量にデータベース化し、そこからバッハのルールに沿った新曲を作らせるのだ。

デビッド·コープ
(サンフランシスコ、カリフォルニア、米国、1941年5月17日生)アメリカの作家、作曲家、科学者、およびカリフォルニア大学サンタクルーズ校の元教授。人工知能と音楽を研究。既存の音楽を分析し、オリジナルのスタイルで新しい曲を作成することができるアルゴリズムとプログラムを作成した。
[Wikipedia:David Cope]

Murderous Ink @MurderousInk
これを聞くと、「いやあバッハと全然違うよ」としたり顔で言う人達がいて、実際、彼の研究はいわゆる音楽研究家達の間では無視されている。
Murderous Ink @MurderousInk
彼がこれを発表した時、バッハ研究の専門家達のいる場で本当のバッハ作品とプログラムが生成した作品をブラインドテストで聞かせたところ、半分近い専門家はプログラムの作品を本物だと答えた。恐らく、そういう事がきっかけで、学会が、コープの研究を冷笑し、無視するようになったのかもしれない。
Murderous Ink @MurderousInk
確かに、違和感はある。けれど、バッハにも凡作はあり、こういう作品があってもおかしくないかもしれないとも思う。むしろ、バッハのスタイルでフーガを書けと言われて、ここまで到達するにはどうすればいいのだろう、とも思う。
Murderous Ink @MurderousInk
彼は、バッハだけでなく、様々な楽曲のデータをもとに、プログラムを試行している。アメリカ先住民の音楽も試している。しかし、理解が得られず、彼はこのEmmyというプログラムを封印してしまった。 psmag.com/culture/triump…
Murderous Ink @MurderousInk
彼が提示したのは「独創性」とか「個性」とか呼ばれているものが、簡単に語れるものなのか、という問いだと思う。もともと、彼がこのプログラムを開発し始めたのは、自身作曲家である彼が、創作に行き詰まってしまい、「自分のスタイルでコンピューターに作曲させる」ということを考えたからだそうだ。
Murderous Ink @MurderousInk
「最先端の世界では独創性が大事だ」とか「コンピューター・アルゴリズムには理解できないものがある」とか言う人もいるが、「独創性」とか「理解できないもの」を、私達ははっきりと理解できているのだろうか。そういうポエムで分かった気分になっているだけじゃないのか。
Murderous Ink @MurderousInk
「ゲーデル・エッシャー・バッハ」を書いたホフスタッターは、コープの仕事を知って、「あの本の結論を撤回したい」とも言っている。
Murderous Ink @MurderousInk
ホーキング博士がAIの進化が人類を超えることを危惧しているが、「人間の知能には何か秘密があって、コンピューターには無理」という反論は、秘密を縦横無尽に使いこなせない人は言っちゃいけないだろうね。私なんか、そんな知能の秘密なんか全然役に立たなくて、いつもコンピューターに頼ってる。
Murderous Ink @MurderousInk
デビッド・コープのサイトを久しぶりに覗いたら、Emmyプログラムで作曲されたバッハ・スタイルのコラールが5000曲アップされてた… artsites.ucsc.edu/faculty/cope/5…

コメント

きゃっつ(Kats)⊿5/5乃木坂大阪個別? @grayengineer 2014年12月8日
はっきりとした根拠があるわけではないんだけど、経験的に、コンピュータと人間の思考の一番大きな違いは、人間の場合にだけ見られる不確定性かな、と思う。もっとも、擬似的にそれに似たものをコンピュータで再現することは不可能ではないはずだけれども、どこまでいっても厳密には法則性に従っているので完全に不確定性といえるものにはならず、あくまで擬似的なものに留まる。それが創作性にどの程度影響するかはやってみないとわからないかも知れない
きゃっつ(Kats)⊿5/5乃木坂大阪個別? @grayengineer 2014年12月9日
たとえば人間は勘違いや思い違いをする。実際に体験した事実とは違う記憶を、本当に体験したかのように持っていたりする。それをコンピュータで擬似的に再現することは可能だろうけど、それはあくまで「それに似たもの」でしかなく、結局は数式の計算の結果によって必然的に導かれた結果であることは変わらない。まあ、そういうことかな
時計じかけのミカン @mkn_inv 2014年12月9日
既にある元ネタを拡張・修正することと、その元ネタ自体をゼロから生み出す事は全く違う。芸術家の創造パターンも既存の芸術家のサンプリングとしては出来るだろうが、全くのオリジナルをゼロから生み出す事が可能なのかな?
nekosencho @Neko_Sencho 2014年12月9日
将棋とかチェスでは新たな手を考え付いてるんじゃないかなあコンピュータも。それに一流の人間の作る音楽に小説、漫画でも「まったく新しいもの」なんてのはほとんどないわけで
紺碧 @Konpekin 2014年12月11日
絵の方も音楽の方も、本物がこれを造ったなら+α何かあるだろうな、これは既存からのコピーなんだな、と分かる節はある。でもどちらも、なるほど素人にも「っぽい」のがなんとなく分かる。この「っぽい」って人間の情緒にあたる部分、それこそ個性の一部だろうから、「〇〇っぽいを機械がトレースする」っていうのは純粋に凄い。
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