異世界内政ネタは中世で実現できるか?
異世界内政ネタで、「家格にとらわれない抜擢人事」をやろうとする。中世~近世の政治って経費が担当者持ち出しで、軽輩を抜擢すると経費の財源がない。不足はよく贈り物で埋められる。たとえば田沼意次のように。さらに贈答は恨みのタネになりやすい。田沼息子が刺されたように。これではダメだ。
2014-12-10 09:38:00政権の側で財源を補完してる(徳川幕府なら足高制)とか、実入りのいい役職を兼務あるいは前後につけてやるとか、個別対応は小細工でできるんだけれど、役職全部を実力人事にするなら、経費持ち出しの請負制をやめるしかない。とすると、公会計制度と徴税制度を全部いじる必要が出てくる。
2014-12-10 09:38:17嫌だーっ、税制のドラスティックな改正だけは絶対嫌だー。私はかなり過激で急進的な改革を支持する側の人だけど。前近代の社会で租税制度におもいっきり手を入れるなんて内乱待ったなしのネタは怖くてできない。他の理由で貴族の叛乱とかが起きて、片付けた後のどさくさ紛れとかならともかく。
2014-12-10 09:39:26個別具体的な制度は国や地域ごとに全然違うにしても、「公の経費と担当者の財布が分離してない請負的な会計制度」というのは中世~近世の政権に広く見られる特徴といっていいはず。いちおー日本と中国とフランスについては軽く検討した。異世界も中世~近世レベルならそうなってると考えるのが自然。
2014-12-10 10:06:34異世界内政ネタ、技術チートは別にいいんだけど、主要人物の個人的技芸に依存した展開が続くと萎える。技術チートは描きようだけど、技芸チートって普遍性が必要な政治とは相容れない概念でしょ。
2014-12-10 10:48:53いわゆるやるお系異世界NAISEIチートスレって、プレイ開始時点で中央集権体制&租税完全支配になってるんだよね( ’ω’) だから「会計や徴税などの財務システムが最初から完備・掌握」されてるという特殊な体制を組める。本来これを組もうとするだけで国が傾きかねない大改革なんだけど
2014-12-10 10:25:18そもそも中世社会の情報処理能力で中央集権体制での租税完全掌握を実現する官僚団を育成しようというだけでチートっすよ( ’ω’)
2014-12-10 10:31:47封建盟主を描こうとしてる作品だと「やるおは青い血を引いていたようです」があるけど、アレも中世封建社会の貴族社会と制度を追っかけるのが限界で、中世の経済とか利権の描写は出来てないよね そもそも物語形式で描ききれるようなもんじゃないだろうけど( ’ω’)
2014-12-10 10:36:27中世の経済見てると、普通に領主権力より金融権力のほうが強い気すらすることがあるんだけども、もう同じ「国」という言葉が現すものが概念レベルで違うのよね( ’ω’)
2014-12-10 10:48:04そういえばちょっと前に「アメリカ(のたぶん特定の州)は捜査をする警官に、捜査対象の財産を管理処分する権限があるので、財産横領を目的としてでっち上げ捜査をすることがある」みたいな話を見たんだけど、これって鎌倉幕府初期の反乱勢力を処理する時のやり方だよな、って思った。超原始的。
2014-12-10 11:00:49業務の報酬が公的機関から出ないので、反乱鎮圧した所が報酬として潰した所の財産利権を分け取りにするのよね( ’ω’) 討伐軍と警察(捜査)と司法と行政が全部同一というカタチ。 アメリカの話が事実なら、あの国にはいまだに中世が生きてる訳で、さすが自由の国だね
2014-12-10 11:05:44アメリカだと民間刑務所が安価な労働力として囚人を活用しているために、警察や保安官でばんばん微罪で捕まえた奴に民間刑務所がバックリベートを出す、みたいな話を見た覚えがあるのだけど、なんだその、中世?w
2014-12-10 12:38:54江戸幕府ってなんだかんだで財務会計の分かる(どころか信用経済のノウハウもある)官僚団を長いこと擁していていた(明治政府はわりとまるっとそれを受け継いだからチート成長出来た)から、江戸幕府的財務体制が異世界中世のスタンダードに思われるのかもしれぬのう
2014-12-10 12:44:32@aramotokei 建前の米本位制経済で、貨幣&信用経済を回すという離れ業やってますから無能な訳無いんですよね>幕府や藩の経済官僚
2014-12-10 19:25:24>…異世界NAISEIチートスレって、プレイ開始時点で中央集権体制&租税完全支配になってる… 最初から中央集権じゃないと内政ゲーにならんからね。ギャルゲになる。 国力値を数字として管理できないと、国力値を握ってる人とひたすら会合を繰り返す偉い人ギャルゲになる。
2014-12-10 18:16:24ちなみに「公の経費と担当者の財布が分離してない請負的な会計制度」は地方豪族に限った話ではない。首都お膝元でもよく見られる。有名人の例をあげよう。人足寄場の運転資金を銭相場で稼いできた長谷川平蔵とか、銃士隊の服飾費でひいひい言ってたダルダニャンとか。
2014-12-10 19:23:46