【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」】

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」01】 横三講座、第39話でございます。前回は呂布の心を鷲掴みにした貂蝉。今度は董卓の心をも奪うことに成功しました。貂蝉を舞を見て、杯を落としてしまうほど見惚れてしまった董卓は、自分の後宮に迎えたいと言い出します。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」02】 王允はすぐさま、貂蝉を差し上げると言います。上機嫌で貂蝉をお持ち帰りする董卓。王允は涙を流して見送ります。美女連環の計、第二段階が終了します。呂布から董卓へと接待の順番や、貂蝉の扱いが間違ったら連環しません。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」03】 呂布に対しては後日向かわせると言い、董卓には即日お持ち帰りさせる。このへんの細かい段取りは、おそらく王允が考えたのでしょう。そして、貂蝉は王允が書いたシナリオ通りに、一世一代の大芝居を始めるのです。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」04】 夜になって、血相を変えてやってきたのは呂布です。兵を引き連れて押し寄せてきた呂布を出迎える王允。呂布はご立腹です。そうでしょう、自分の所に来るはずの嫁が、よりによって董卓のところへ行くとは。王允は約束を破ったのです。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」05】 しかし、王允は、貂蝉は董卓にさし上げたのではなく、呂布をドッキリにかけるためにわざと預けたのだと言います。テッテレー♪ドッキリ大成功、という図が頭に浮かんだ呂布は、すぐさま王允に詫びをいれます。疑いを解いた呂布は引き上げます。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」06】 王允の演技も必死ですが、見事、呂布をだますことに成功しました。ここまでやれば、あとは呂布と董卓が勝手に仲違いをしてくれると確信したことでしょう。呂布が去った後の王允の表情に注目です。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」07】 翌朝、呂布はビウ城に行き、貂蝉に会いに行こうとします。一刻でも早く貂蝉の顔が見たい呂布。しかし、城についた呂布は、董卓と貂蝉が一夜を共にしたことを聞きます。イライラする呂布。董卓なら手を出しかねんと思ったのでしょう。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」08】 董卓の寝室に行くと、そこには貂蝉がいました。董卓に逆らえる人はいおりません、という貂蝉は呂布のもとに駆け寄ります。しかし、董卓が出てきて、何事かと訪ねます。呂布は、董卓が病気になった夢を見たと言って切り抜けようとします。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」09】 朝から縁起の悪いことをいうなと一喝する董卓は、呂布を追い出します。せっかく昨日はお楽しみだったのに、気分を害してしまいました。 すごすごと帰った呂布は、酒浸りの生活が始まります。この頃からですかね。酒の量が増えたのは。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」10】 ビウ城にも出仕しなくなった呂布。貂蝉を取られた悔しさで、机を蹴飛ばしてしまいます。 何日かたって、呂布のもとに、董卓が病気になったとの知らせが来ました。知った事かという呂布に対し、部下は見舞いに行かなければならないと言います。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」11】 病気の見舞いもしないと、世間が何と考えるか。董卓と呂布が不仲だということが噂で流れたら、各地の大名が立ち上がると。というわけで、呂布はしぶしぶ見舞いに行くことに。今日ではなく、明日にでも、ということから気乗りしないことがわかります。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」12】 翌日、久しぶりに董卓のもとを訪れた呂布。ベッドで横たわっていた董卓がいました。その傍らには愛する貂蝉が。いろいろお世話してたんでしょうねえ。董卓は本当に病気だったみえ、咳き込んでいます。このまま死んじゃえばいいのに、と思ったかどうかは…

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」13】 失意の呂布に対し、貂蝉は心にもない董卓と一緒にいるのはつらいと言います。せめて姿だけでも毎日見せてほしいという貂蝉を思わず抱きしめる呂布。しかし、そこを董卓が、お前ら何してる、と横槍を入れます。寝てればいいのにねえ。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」14】 董卓にしてみれば、自分のお気に入りの女に手を出す部下です。二度と顔を出すなと言って呂布を追い出します。そんな呂布とすれ違った李儒。様子がおかしいと見た李儒は董卓を訪ねます。事情を知った呂布は、董卓に、少々の罪は笑って許せと言います。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」15】 李儒にしてみれば、国家の大計の前に、女のことでケンカする二人の姿は頭が痛いところでしょうが、そのへんは冷静に対処しようとしています。もし呂布が他国へ走ったらまずいことになります。董卓とてその辺はわかっていますが、後にはひけません。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」16】 しかし、李儒は、呂布というのは単純な男だから、優しくさとし、金銀の褒美を与えれば懐柔できると言います。呂布もなめられたもんですな。董卓はこの言を入れ、翌日呂布を呼び出します。呂布に対し、昨日は病気のせいでかんしゃく起こしたと弁明。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」17】 今までどおり仕えてくれと、財宝を渡します。呂布がおとなしく帰ったのを見て、李儒はこれでOKと董卓に合格印を与えます。やはり、李儒はやり手です。一方、この日以来、董卓と貂蝉との恋の板挟みとなって、呂布は無口になってしまいました。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」18】 月日が立ち、外に出ていた貂蝉は、一人の男の影を見ます。呂布でした。すぐさま駆け寄る貂蝉。抱きしめる呂布。貂蝉への想いをぶちまける呂布。想いはあっても叶わぬ身となったと、泣き崩れる貂蝉。呂布は、董卓を殺してでも貂蝉を救おうとまで言います。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」19】 それほどまでに想ってくれていることがうれしい、と貂蝉は呂布に身を寄せます。しかし、その姿は董卓に見つかってしまいます。 貂蝉をめぐって振り回される呂布。恋は盲目、あれほどの武勇を誇る呂布を手玉に取る貂蝉がすごいのか。

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【横山光輝「三国志」講座39「亀裂」20】 衝動的に貂蝉との逢瀬を果たした呂布。それを見た董卓。二人の亀裂は決定的なものに。この後の展開については、次回のお話でございます。 今回はこれまで。