天使の格好してはしゃぐ神通ちゃんマジ天使

MIB＠C103土曜日(1日目) 東ユ61a @MIBkai

神通さんが羽根っ子のコスプレをして、エルフ耳とかも作ってみたんですよ！ほらほら！とか何時もとは違う笑顔で話してるのとか見たいです。

一条和城@C102は欠席…ではなく委託よ @ichijou_kazuki

「提督、見てください！」今まで聞いたことも無いような弾んだ声で、神通が私に話しかけてきた「見てくれ、って何をだ？」「これですよ、これ」まるで幼子のようにぴょんぴょんと跳ねながら、神通はくるりと私に背を向けた。真っ白い翼がそこにはあって、ああやっぱりこの子は天使だったんだな、なんて

一条和城@C102は欠席…ではなく委託よ @ichijou_kazuki

胡乱な考えが私の脳裏をよぎったのだ。私の考えなど知る由もない神通は続ける。「次の作戦が終わったら仮装パーティでお祝いをしましょうって、水雷戦隊の子たちと話し合って。がんばって作ったんですよ」なるほど良く見れば真っ白な翼は良く出来た作り物で、目の前に居るのは年相応の少女だった

一条和城@C102は欠席…ではなく委託よ @ichijou_kazuki

呆けた顔で彼女の顔を見続けるだけだった私に、弾んでいた神通の表情もも、いつもの落ち着いたものに戻り――と言うよりは、より落ち込んだような感じに沈んでしまった。「…ごめんなさい、少し、はしゃぎ過ぎてしまいました」申し訳なさそうに神通は言う。そうじゃない、私が君に言わせたかったのは

一条和城@C102は欠席…ではなく委託よ @ichijou_kazuki

そんな言葉じゃなかったはずだ。 「ごめんなさい、自室に戻らせて頂きますね」深々と頭を下げて私に背を向けた神通の手をはっしと掴むと、私はその腕ごと、神通の体を引き寄せる「あ、あの…何を」当惑から漏れた神通の言葉を遮って、私は「本当にすまなかった！」と深々と頭を下げた。

一条和城@C102は欠席…ではなく委託よ @ichijou_kazuki

へ？と間の抜けた表情でこちらを見返す神通に、私はなおも言葉を続ける。 「神通があんなに楽しげに話す姿なんて見た事無かった――正直、とても美しいとさえ思った」 私の言葉からしばらくして、ぼんっ、と音が聞こえて来そうなほどに神通の顔は真っ赤になっていた。 「あの、提督。先ほどの――」

一条和城@C102は欠席…ではなく委託よ @ichijou_kazuki

「正直、知らなかった。君が年相応の少女と同じくはしゃいだり、喜んだりする姿を見せてくれるという事を」 彼女の言葉を遮って、私は詫びの言葉を続ける。 「真面目で職務に忠実な君の事だ、きっと自分の気持ちを押し殺してまで、私に従ってくれたのだろうな」 だけど、私は――

一条和城@C102は欠席…ではなく委託よ @ichijou_kazuki

「先ほど私に見せてくれたような、君の笑顔をもっと見てみたい。その障害となるものがあるのなら、私の力で以て取り除いてしまいたいとさえ思ってる」 言って、耳朶が焼けるように熱くなっているのを感じた。きっと今の私の表情は 彼女のものに劣らず、真っ赤になっている事だろう。

一条和城@C102は欠席…ではなく委託よ @ichijou_kazuki

「―-提督。私は艦娘です。私たちの脅威である深海棲艦を退けるのがその責務です」 神通は語る。 「ならば、それを退けて、君がさっきのように屈託なく笑える日が迎えられるように、私はここで指揮を振るっているよ」 はっ、と神通が私の顔を見る。そして少しだけ悲しげな笑顔を浮かべて

一条和城@C102は欠席…ではなく委託よ @ichijou_kazuki

私の手に自分の手を重ねてきた。 「提督なら、きっとできると思います。私なんかの言葉じゃ信じられないかも知れないですけれど…私は、信じていますから」 「そうだ、絶対にやり遂げてみせるさ」 私はきゅっ、っと彼女の手を握り返した――

一条和城@C102は欠席…ではなく委託よ @ichijou_kazuki

「またさっきのように、嬉しそうにはしゃぐ君の姿が見たいからね」 握った手の先にある神通の顔が、また火が付いたようにぽっと赤くなった（了）

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

クリスマスの道具を物置で探してたらハロウィン用の仮装道具が出てきてエルフ耳とか羽っちょを冗談半分でつけて鏡の前でポーズとってたら手伝いに来た提督に見られてしまった神通ちゃんというのでひとつ