「チャブドメイン・カーネイジ」 #3

B・ボンド&P・モーゼズ作。ネオサイタマを舞台としたサイバーパンク・ニンジャ活劇「ニンジャスレイヤー」の私家翻訳物 詳細はこちら http://togetter.com/li/73867
ニンジャスレイヤー
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Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
モンタロとコタロがカウンターに殺到する。滅茶苦茶な破壊音と震動、土煙。頑丈なオーク材がひしゃげ、飛び散り、相撲チョコと共に四散する。土煙の中、ニンジャスレイヤーは果たしてどうなったのか……!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「フーン、ホム、残念、残念」インフェクションは腕組みして、晴れつつある土煙の中を見守り、嘆息した。「ま、これで終わるようなら、さそもそもこれまでかように我々を出し抜くような真似などできんからな。想定しておるわ」
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
彼がカウンターと相撲チョコの四散する残骸上に認めたもの、それは、右手でモンタロの頭部を、左手でコタロの頭部をがっちりと掴み、頭突きの突進を押しとどめるニンジャスレイヤーの姿であった!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「忍」「殺」と彫られたメンポ、赤黒いニンジャ装束。ニンジャスレイヤーの背中が筋力の緊張で膨れ上がる。「フンー!」「ノコッタフンムー!」モンタロ、コタロはバッファローのごとき唸りをあげ、ズシリズシリとさらなる前進と圧迫を試みる。しかしニンジャスレイヤーは動かない!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
インフェクションはこめかみに指を当て、命じた。「殺れ!スモトリもろとも、蜂の巣だ」途端に、激烈な銃撃の嵐が再開された。しかし、おお、なんたる事か!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはモンタロとコタロの仮面を鷲掴みにし、その巨体を同時に吊り上げた。そしてその巨体を肉の盾として、四方八方からの銃撃を遮った。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
銃撃の雨あられを受け、血みどろのモンタロとコタロは水揚げされたハマチよろしく、じたばたと苦しんだ。しかしカウンターの残骸の上に立ってスモトリを吊り上げるニンジャスレイヤーのニンジャ握力はびくともしない。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
二人のスモトリが絶命し、もがくのをやめても銃撃は続いた。やがてこのミート・シールドも役に立たなくなるであろうと思われたその時であった。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは、モンタロの巨体を放り投げた。狙いは二階バルコニーの支柱である。巨大な肉塊が叩きつけられると、歴史ある木製の支柱にひび割れが走った。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは、コタロの巨体を放り投げた。狙いは二階バルコニーのもう一方の支柱である。巨大な肉塊が叩きつけられると、歴史ある木製の支柱にひび割れが走った。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは垂直にジャンプした。銃撃がそれを追うが、ニンジャスレイヤーには届かない。彼は背後の壁を蹴って斜めに跳んだ。モンタロが刻みつけたバルコニーの支柱に、飛び蹴りが突き刺さった。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは支柱を蹴り、その勢いで、コタロがダメージを加えた反対側の支柱に弾丸の如き飛び蹴りを加えた。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
ニンジャスレイヤーは六連続でバク転し、銃撃を躱しながら相撲スクリーンの真下まで後退した。バルコニーの支柱が嫌な軋み音とともに、ひび割れを広げながらかしぎ始める。「なに!?これは…」インフェクションが慌てて頭上を見上げた。天井が…バルコニーが、落ちてくる!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
重みに耐えきれなくなった支柱がついに粉砕した。続けて、バルコニーの床がめちゃくちゃに崩れ、銃器を構えた二階のカネモチ客、コタツや相撲チョコもろともに、瓦礫となって一階のホールに降り注いだ。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「グワーッ!」あえなく崩壊に巻き込まれたインフェクションのか細い悲鳴を、ニンジャスレイヤーのニンジャ聴覚は轟音の中で聞き取っていた。バルコニーが完全に崩落し、彼の眼前には瓦礫と死体が残るばかりだった。かろうじて崩落に巻き込まれなかった人々が我に返り、口々に悲鳴をあげた。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
虫の息のインフェクションは、瓦礫から這い出ようともがいた。彼のニンジャ能力はパラサイト・ムシのコントロールに特化されている。バルコニーを崩された時点で、彼のチェック・メイトだった。震える手が突き出し、周囲の木屑と相撲チョコを押しのけようとする。その手は無慈悲に踏みつけられた。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「グワーッ!」「ストラテジー・ゲームはおしまいだ、ソウカイヤ」ニンジャスレイヤーはインフェクションの手の甲を踏みにじった。「グワーッ!」「せいぜい這い出すがいい。その後カイシャクしてやる」「グワーッ!」
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
インフェクションは祈った。ヴィトリオール=サン、今だ、この時を逃すな。奴がワシをいたぶる今この時だ。お前のリキッド・ソードの出番だ……
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」「イヤーッ!」叫び声と叫び声が重なった。ヴィトリオール=サンがおそらくニンジャスレイヤーの背中にアンブッシュを仕掛けたのだ。任せたぞ、ヴィトリオール=サン。インフェクションはその結末を待つ事なく、死の闇に落ちた。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「グワーッ!」ニンジャスレイヤーの振り向きざまの回し蹴りを受け、ヴィトリオールは真横に吹き飛んだ。ステルス装束のカモフラージュ機構が衝撃を受けてバチバチと明滅する。アンブッシュに失敗した新手ニンジャは空中でくるくると回転し、着地した。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「グワーッ!」ニンジャスレイヤーは両腕から煙を吹き上げ、苦しんだ。ヴィトリオールのカタナ攻撃を躱しつつの回し蹴りを淀みなく行ったニンジャスレイヤーであった。何が起きたのか!?飛沫である。飛沫がニンジャスレイヤーに降りかかったのだ。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン、ヴィトリオールです」明滅するステルス装束のニンジャの、頑丈な小手を嵌めた右手から無色の液体が溢れ出す。そしてそれが、おお、見よ!それが空中で固体化し、刃を形作ったではないか。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「ドーモ、ハジメマシテ、ヴィトリオール=サン。ニンジャスレイヤーです」ニンジャスレイヤーはアイサツを返した。腕の火傷傷を意に介さず、ヴィトリオールのもとへ歩を進める。「イヤーッ!」ヴィトリオールが仕掛けた。右手の刃でニンジャスレイヤーの肩口に切りつける。
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