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伊藤克己 @katsumi_itoh さんが紹介する「日本の温泉寺」(バージョンβ)パート2

温泉の歴史は古く、その成り立ちは信仰と深く関わっています。 温泉場を訪ねると同時に、先人たちの信仰の痕跡を訪ねてみませんか? 日本中世・近世温泉史の研究者、伊藤克己さんによる、日本各地にある温泉寺に関するツイートのまとめ、そのパート2です。 続きを読む
歴史
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パート2、はじまります。

※このまとめで紹介する温泉と寺院の番号は紹介順に振っています。

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伊藤克己 @katsumi_itoh
【日本の温泉寺(28)】福島県いわき市:いわき湯本温泉の“惣善寺”(浄土宗) (写真:2011年4月撮影) 以下、『日本歴史地名大系 福島県の地名』(JapanKnowledge)より引用。 pic.twitter.com/oEQCoKslnr
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伊藤克己 @katsumi_itoh
「観音山北麓にあり、下の寺で俗称される。涌泉山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。大永2年(1522)良恩の開山で、領主若松紀伊守が建立したと伝える。本尊の木造阿弥陀如来坐像は県指定重要文化財。寄木造で膝裏墨書銘によれば、
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比丘善来が両親の菩提のため元徳2年(1330)造立を始め、建武2年(1335)完成した。(下略)」 なおここでは、惣善寺の山号を「涌泉山」と記載していますが、写真からも明らかなように、正しくは「温泉山」です。
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惣善寺の裏、観音山より見た公衆温泉浴場「さはこの湯温泉保養所」。修復中だったが、入湯することが出来た。 pic.twitter.com/MwQFKKSfP1
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【日本の温泉寺(29)】静岡県伊豆市:吉奈温泉の“善名寺”(日蓮宗) (写真:2014年12月撮影) 山号は医王山。本尊は十界曼陀羅。 pic.twitter.com/kAN1H4M7zj
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こちらは吉奈温泉善名寺の薬師堂。堂に掛けられた扁額には「館山薬師如来」と記されている。本尊薬師如来坐像は、静岡県指定の文化財で、平安時代後期の造立(元禄2年<1689>の修理銘あり)。 pic.twitter.com/v7OP0lYWcY
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吉奈温泉善名寺の由緒はこちら。と言っても見にくいと思いますので、要点を掻い摘んで示しておきます。 ・善名寺は神亀元年(724)この地を訪れた行基菩薩が創建。 ・その折「妙湯権現」の霊夢を感得し、境内の傍らを掘ったところ霊泉滾々と湧出。 pic.twitter.com/nnTtCrffHT
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・吉奈は往古「善名(よしな)の郷」と呼ばれていた。 ・鎌倉時代には幸賢大徳が十二神将の像を刻んで伽藍を整備し、真言宗の巨刹となる。その後荒廃。 ・江戸時代の初め、徳川家康の側室養珠院(お万の方)が吉奈の温泉に入湯し善名寺で祈願。紀伊頼宣(和歌山藩祖)と水戸頼房(水戸藩祖)を生む。
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・元禄2年、養珠院の遺志により伽藍を大改修。日蓮宗に改められる。(以下省略) 写真は、行基が感得したという「妙湯権現」の参道石階段。現在は「湯(の)宮神社」となっている。 pic.twitter.com/E0pX1HzyPd
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湯宮神社(妙湯権現)の拝殿。 pic.twitter.com/jQrO7E4fhl
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【日本の温泉寺(30)】三重県三重郡菰野町:湯の山温泉の“三岳寺”(天台宗) (写真:2010年5月撮影) 山号は「冠峯山」。 pic.twitter.com/7qMD23sXgi
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三重県・湯の山温泉三岳寺の扁額(寺号額)。 pic.twitter.com/QDwqVfKKl0
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三重県・湯の山温泉山岳寺の由緒はこちら。 pic.twitter.com/KUHm3gujiq
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三重県・湯の山温泉の三岳寺(「三嶽寺」と書くこともあります)には、『恋結びの「折鶴伝説」』が伝えられているそうです。 pic.twitter.com/63hYgpUDs8
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『恋結びの「折鶴伝説」』解説はこちら。 pic.twitter.com/5jja0XjFmF
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さてさて、三重県三重郡菰野町に所在する「湯の山温泉」の「温泉寺」は、この「天台宗冠峯山三岳寺」と理解出来ます。ただ、この「三岳寺」の歴史は、かなり複雑です(解説板には書かれていない)。近世宗教史のテーマとしても面白い寺歴があるのですが、煩雑になりますので、ここでは省略します。
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ですが、これだけは。写真は、同じく三重県三重郡菰野町の千草という集落にある真宗大谷派(本山は京都の東本願寺)の寺院です。山号は「冠峯山」。 pic.twitter.com/hvfc7Htels
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そして寺号は、これ。つまり同じ菰野町内に、宗派は異なりますが「冠峯山三岳寺」というお寺が、2ヶ寺あることになります。古代寺院である三嶽寺が廃絶し、江戸時代に復興される段階でこのような同じ山号寺号を持つ寺院が出来ました。面白い事例です。 pic.twitter.com/k4XNFe4eHC
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【日本の温泉寺(31)】静岡県伊豆市:土肥温泉の“安楽寺”(曹洞宗) (写真:2014年12月撮影) 山号は吉祥山。元は密教系の寺院で大泉寺と号した。天文年中(1532-55)に改宗し寺号も改められた。門前のクスは静岡県指定天然記念物 pic.twitter.com/RzO5wuMTg9
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静岡県伊豆市 土肥温泉安楽寺の境内。南北朝時代の石塔や板碑がある。 pic.twitter.com/nQCbgC5End
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だが、何と言っても土肥温泉や安楽寺の名を知らしめたのは、「まぶ湯」。写真は、その入口。庫裡で拝観料150円を納めてから、入洞すること。 pic.twitter.com/lRhTGjDJug
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こちらが、「まぶ湯」。言うまでもないが、ここで入浴することは出来ない。 pic.twitter.com/7b69jB6eXm
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土肥温泉では、安楽寺・温泉街等を巡見の後、温泉史を研究する上で重要な「稲宮神社」に参拝し、その後写真の「屋形温泉(屋形共同浴場)」に入湯しました。わかりにくい場所にあったのですが、中年のご婦人が親切に案内してくれました。身も心も暖かに pic.twitter.com/64UULvTQ3f
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コメント

Kazuo Uozumi @forthman 2014年12月17日
私も日本全国200湯近くを訪づれ、一応「温泉好き」を自認しているんですけど、それでも行ったことのない温泉がほとんど。日本の温泉の多さにあらためて驚きです。
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