縮尺1/1地図に関する議論
まとめ:遠隔チェックインを許すと、場所に結びつけられる思念の量が大幅に増えると予想。必ずしもハッピーな結果にならない。ただ、技術的に不可能というわけではなくて、遠隔チェックインがOKでも成り立つようなサービスルールの設計が必要。
2010-12-09 15:26:08日本の中に日本の縮図がすっぽり入る図、一見して「ロイスの地図」じゃん! って思ったのに、裏取ろうとgoogleやtwitterで検索しても、行きたくもない店の情報とかばっかりで全然出てこず、「ええっ? ロイスじゃなかったかなあ、ロイズとか?」なんて調べてたら2時間くらいかかった。
2017-06-07 01:50:58ボルヘスで読んだはずなんだけど、本棚にあるボルヘスをいろいろひっくり返しても出てこない。困ってwebの海をさ迷ってたら、西田幾多郎が引用してることが判明。ロイスで良かった。ジョサイア・ロイスか。西田幾多郎、はじめて感謝するぞ。いつか読んでやってもいいかなって気分にすらなってきた。
2017-06-07 01:57:25しかもロイスがこの譬えを思いついたのが、デデキントの「デデキント無限」に関する議論の影響らしいことも分かったことは少し収穫だ。西田幾多郎はそこから「自分が自分を認識するとは」みたいな話に持っていこうとしているらしい。ますますデデキント直系じゃないか。明らかなどんづまりだと思うがな
2017-06-07 02:01:20で「Josiah Royce map」でググって漸く「Map–territory relation」なる一般意味論の用語が出てきて、以前読んだボルヘスの文章も判明。『続審問』。やはり持ってる本だ。一般意味論は疑似科学的にもSF的にも影響強いのでいつか調べたいと思ってたが苦痛そうで
2017-06-07 02:17:11で「ロイスの地図」に言及したボルヘスのエッセイは『続審問』の中の「ドン・キホーテの部分的魔術』だった。ボルヘスは地図の話もよくするので、それを重点的に調べてたら、まさか「ドン・キホーテが『ドン・キホーテ』を読むこと」との関連で語られてたとは。覚えてるわけねえだろ!
2017-06-07 02:18:49若林先生の『地図の進化論』に「原寸大地図」の項があり、ネット検索したら、こんな面白いまとめに到着。職場の人を含め(当時はまだ違っていたが(^_^;))、何人も知人が議論に加わっていた。 togetter.com/li/75877 #1分の1地図 #地図
2018-01-29 18:25:22若林芳樹『地図の進化論 地理空間情報と人間の未来』(創元社、2018年)の「第1章 地図の起源を訪ねて」に、「原寸大地図」のパラドックス」の節あり。
togetter.com/li/75877一分の一地圖不用論はhttps://t.co/gcJ8S1H3R5、ボルヘス「学問の厳密さについて」(『創造者』『怪奇譚集』『汚辱の世界史』所收)が典故だったがs33tt.web.fc2.com/is/ocr/shiryou…、それもルイス・キャロル『シルヴィーとブルーノ完結篇』1893=longuemare.gozaru.jp/hon/carroll/SB…の換骨奪胎か?
2020-03-17 14:23:07@shomotsubugyo s33tt.web.fc2.com/is/ocr/shiryou…一分の一の地圖は役に立たぬとは、忠實に眞であらうとするあまり精細に過ぎる記述に陷った民俗學徒に對する指導教官の言だったが……書物において縮約版や縮刷版が異版であるのと同樣、現尺との比率がそれぞれに異なる縮尺版は異本を成し、それらは既に別世界の創造でもある。
2017-11-10 21:51:02他にボルヘスの讀みさうな典據でラッセル『数理哲学入門』1912も、ロイスの「英国の地図を英国の地表の一部に描く」例を擧げる。J.Royce『世界と個人』1899はgiffordlectures.org/books/world-an…、西田幾多郎1912論文dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid…や1917著https://t.co/DbAi7S1nDUも參照するhttps://t.co/4aqZDtPLmd。
2020-03-17 14:23:08西田幾多郎がジョサイア・ロイスを引用して論じている「地図自身が描き込まれた地図」について。ロイスはThe World and the Individual Vol. 1の付論でデデキントを引いてこの話をしているが、パースの証言によると、すでに1873年頃にパース自身がロイスと
2017-06-08 17:37:19西田幾多郎がジョサイア・ロイスを引用して論じている「地図自身が描き込まれた地図」について。ロイスはThe World and the Individual Vol. 1の付論でデデキントを引いてこの話をしているが、パースの証言によると、すでに1873年頃にパース自身がロイスと
2017-06-08 17:37:19同じ論脈で「地図自身が描き込まれた地図」の話をしている(EP2:161-62)。ロイスはおそらくパースからこれを借用したと思われる。しかしパース自身はガウスの"Allgemeine Auflösung der Aufgabe" (1825)という論文からこのアイデアを得た模様。
2017-06-08 17:39:21『シルヴィーとブルーノ完結篇』11章の實物大地圖は、松浦寿輝『知の庭園』「八×八の迷宮」=初出tenplusone-db.inax.co.jp/backnumber/art…も引くが、ボルヘスその他含め詳しいのは田中純「地図のメランコリー 地図制作(マッピング)の喪」『10+1』 No.23=tenplusone-db.inax.co.jp/backnumber/art…。だがロイスまでは遡及してない。
2020-03-17 15:11:16「一九二一年頃のこと、ラッセルの著作の中で、私はジョザイア・ロイス〔一八五五ー一九一六、アメリカの哲学者〕がこれと似た着想を抱いているのに出くわした。」――ボルヘス「フィクションがフィクションの世界を生きるとき」『すばる』1999年9月號「特集 生誕100年 ボルヘスを読む新世紀」p.218
2020-03-17 16:09:23