中森明夫さんによる、人間関係に悩む人へのアドバイス(「芸能界志望の人に必要な心がまえについて」)

「芸能人は何をする仕事か?」の第二弾、「芸能界志望の人に必要な心がまえについて」。芸能界を例にした人間関係についての、非常にためになるアドバイス。 中森明夫氏が見つけた「芸能人とは何をする仕事か?」の答え http://togetter.com/li/69570
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中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

以前「芸能人は何をする仕事か?」という連続ツイートをしたら大きな反響をいただきました。ニッポン放送の、よっぴーさんが「芸能界志望の人は必読!」と推薦してくれました。ちょっとその続き的なツイートをしたいと思います。芸能界志望の人に必要な心がまえについてです。

2010-12-03 18:40:43
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

実は芸能界志望の人に限りません。一般の方々にも充分に役に立つ考え方だと思います。ただ芸能界は極端な世界です。以前のツイートで記したように芸能界は実は歌や演技を競う業界ではない。それだけに当人の考え方や心がまえが成功するかどうかに大きく作用します。

2010-12-03 18:46:13
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

それでは記します。皆さん、覚えておいてください。…「人生は不公平だ」ということです。えっ、何それ? そんなのあたりまえじゃん! と思われたかもしれませんね。そうですか。あたりまえですかね。ではお聞きします。今、いったい誰がそれを教えてくれますか?

2010-12-03 18:50:33
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

学校の先生ですか? 政治家ですか? マスコミですか? 誰も絶対にそんなこと言わないでしょう。人間はみんな平等だ。憲法にだって書いてあるって。だけど現実は違うでしょ? 全然平等じゃない。金持ちの子供と貧乏人の子供がどうして平等なんですか? 美人の子と不美人の子は平等ですかね。

2010-12-03 18:56:11
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

本当は親が子供にそれを教えなきゃいけないんでしょうけどね。今の親は違うでしょ。我が子が学校で不公平な扱いを受けたら、すぐにクレームつけるんじゃないですか? もちろんそれが間違ってるとは言えない。だけど、そうして育った子供が社会へ出て、どうなるかということ。

2010-12-03 19:00:49
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

社会は不平等と不公正に満ちています。もちろんそれはいけないことです。しかし人はその社会で生きていかなければなりません。するといわゆる建前的な言葉を信じていた子供のほうがへこたれます。すぐにやる気をなくしたり落伍していきます。

2010-12-03 19:05:51
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

「人間は不平等だ」そんなことは知ってるよ。しかし「知る」と「わかる」は違います。皆さん、クジラは知ってるでしょ? でも生きてるクジラの実物を目の前で見たことありますか? 本物のクジラに触ったことありますか? 「わかる」とは本物のクジラに触るようなものです。

2010-12-03 19:10:04
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

たとえば今、小中学校でバレンタインのチョコ渡し禁止のところが多いそうです。理由は「もらえない子が傷つく」から。そりゃ、傷つくでしょうよ。だけど社会へ出たらもっと傷つくこといっぱいありますよ。小さい頃から傷つく練習をするべき。実際に傷ついて覚えるしか「わかる」ことにはならない

2010-12-03 19:15:13
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

スポーツにはルールがあります。それでも判定がおかしい、ルール改正が不公正だとか言われます。芸能界にはスポーツのようなルールがありません。不平等、不公平、不公正が日夜まかりとおっています。いけないことかもしれませんね。でも、これが今の芸能界です。今の現実社会がそうであるように。

2010-12-03 19:19:53
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

私が数多く会ったアイドルや芸能人で成功するタイプは二種類あると思いました。不平等や不公正についてあまり考えずひたすら信じきってがむしゃらにがんばるタイプ。それと、不平等や不公正の存在をわかりつつなんとかその中で乗り越えていこうとするタイプです。

2010-12-03 19:26:39
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

不平等や不公正があるのはおかしい。私がうまくいかないのはそのせいだ。こんなんじゃやってられないよ! と怒るタイプが一番多い。そして、そういう人たちは芸能界を去っていきます。芸能界に少し関わって辞めていった人と親しくなるとそんな話がいっぱい聞けます。

2010-12-03 19:32:01
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

不平等や不公正があるのはおかしい。私がうまくいかないのはそのせいだ。こんなんじゃやってられないよ! と怒るタイプが一番多い。そして、そういう人たちは芸能界を去っていきます。芸能界に少し関わって辞めていった人と親しくなるとそんな話がいっぱい聞けます。

2010-12-03 19:32:01
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

政治は社会の不平等や不公正を正すべきです。しかし私たちは現に今日もその不平等で不公正な社会で生活しています。。一人一人が日夜めちゃめちゃ傷つきながら。それが「生きる」ということです。芸能界とは「より極端に生きる」人たちの場所です。それでもいい…という人だけにお勧めします。

2010-12-03 19:46:45
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

昨日の「芸能界志望の人のための心がまえ」ツイートの続きです。もちろん芸能界志望ではない方にも役に立つ考え方です。芸能界は「より極端に生きる」人たちの場所だと記しました。「生きる」という上では一般人と同じ。ただその現れ方が極端であるという違いです。

2010-12-04 15:22:23
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

これから大切なことを記します。よく覚えておいてください。それは…「この世には完全にいい人も完全に悪い人もいない」ということです。また何だ、それ! あたりまえじゃないか!? という声が聞こえてきそうですね。そうでしょうか。皆さんは本当にこのことを心底理解していますかね。

2010-12-04 15:27:49
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

たとえば、あなたの一番嫌いな人の顔を思い浮かべてみてください。どうですか。その人は悪い人だとは思いませんか? 人間とは弱いものです。誰も自分が悪い人間だとは思いたくない。そういう思考に耐えられない。それで自分の嫌いな相手を悪い人だと思い込もうとする。

2010-12-04 15:33:18
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

しかし相手の立場に立てば、その人も自分が悪いとは思っていない。実際、どれほど評判の悪い人でも大抵はいいところがある。愛する家族がいたりする。が、その人を嫌っているあなたは、そういういいところは決して見ようとしない。どうしてこのことが問題になるのか?

2010-12-04 15:38:33
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

客商売をやってる方ならわかると思います。お店は客を選べません。この人は嫌いだからうちの店に来るなとは言えない。で、芸能人とはすべての人たちに対して身をさらした客商売なんです。人間だから当然好き嫌いはある。しかし、それを善悪の価値にすり替えてしまってはいけない。

2010-12-04 15:43:42
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

たとえば新人芸能人にマネージャーがつくとします。とても嫌な人でその人と仕事をするのが嫌で嫌でたまらない。けれど新人だからマネージャーを代えろなんて言えない。そういうことで気持ちがめいって事務所や芸能界を辞めたりというのは実はよくあるケースです。

2010-12-04 15:49:17
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

どんな職場でも人間関係の悩みがもっとも深刻だと言われています。ましてや人生経験にとぼしい年若い新人アイドルなどが常に仕事の現場で嫌いなマネージャーと一緒だと、たちまち参ってしまいます。けれど、断言しておきます。そこでリタイアしてしまう人はもともと芸能人には向いていません。

2010-12-04 15:55:20
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

芸能人というのはマネージャーどころかもっと嫌な大勢の人たちに常に身をさらさなけれはいけない仕事なんです。すべての人を好きになれとは言いません。ただ、どんな嫌な人にもいい部分はある。そのいい部分とつきあうようにする。それが大事だと思います。

2010-12-04 16:03:40
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

芸能人は究極の客商売です。誰に対しても本物の笑顔を見せなければなりません。偽物ではすぐバレてしまう。この世に完全な善人も完全な悪人もいない。どんな悪い人、嫌な人にもいい部分はある。そのいい部分に対してなら本当の笑顔で笑うことができるんじゃないでしょうか?

2010-12-04 16:16:22
中森明夫☆新作小説「TRY48」 @a_i_jp

小中学校でバレンタインのチョコ渡し禁止の件は複数の知人から聞きましたが、小学校教師の経験のある乙武洋匡氏がテレビで話していて事実だと確認しました。単にお菓子もちこみ禁止にしてる学校もあるでしょうが問題の本質はそこにない。学校は子供たちに傷つく練習をする機会を奪っていると思います。

2010-12-04 21:28:07