【戦後最低の投票率】を考える

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屋代 聡 @yashirosatoru

戦後最低の投票率の理由には、争点を不鮮明にした、野党の準備不足につけこんだ、若者の政治過信、メディアの事前報道、悪天候などがありますが、”戦後、もっとも市民が1票の権利を行使しようと思わなかった選挙・政治”を招いた責任はどなたがお取りになるのでしょう? ねぇ、安倍さん。

2014-12-18 08:11:14
屋代 聡 @yashirosatoru

政治家は「政治不信の払拭に尽力していきたい」とすぐ言いますけど、払拭できない時の責任を誰も取りません。それゆえ政治不信は続いたままです。 この場合、権力を握っている政治家に政治不信を払拭する気はなく、むしろそこ(低投票率、市民の政治的無関心)から利を得ていると考えるべきでしょう。

2014-12-18 08:11:53
屋代 聡 @yashirosatoru

中学、高校において政治―選挙、政党、デモ、政治文化、民主主義の意味―について学び、1票の権利行使が当然であり、市民として半ば義務であることを自覚する機会を保証しなければ、若年層の投票率は決して向上しないと思います。

2014-12-18 08:12:17
屋代 聡 @yashirosatoru

日本国憲法が定められ選挙権は20歳以上とされた時から、 その年齢は変わっていません。しかし1950年の時点で高校進学率は42.5%であり、成人のおよそ6割は5年以上の社会経験があったのです。 5年は自分の懐と政治の関係に思い至り、1票の重みを考えるには十分な成熟期間です。

2014-12-18 08:13:31
屋代 聡 @yashirosatoru

しかし今や高校進学率は97%です。日本の教育制度、教科内容に照らし合わせて考えた時、彼らが「政治」について考える時間があるでしょうか? 同じく大学進学率は1950年に10%ほどでしたが今は57%。これに専修学校を含めれば、20歳の多くは学生です。 政治に無関心なのは当然でしょう。

2014-12-18 08:14:28
屋代 聡 @yashirosatoru

20才=成人=政治的意思表明が可能としたのは1946年の発想なのであり、これを維持するのであれば、1946年のティーンエイジャーが得たであろう政治・社会経験、もしくはこれに匹敵する教育が欠かせないはずです。これを看過したままで若者の低投票率を責めても、好転は難しいでしょう。

2014-12-18 08:15:11
屋代 聡 @yashirosatoru

私たち大人が日々の政治活動を可視化すること、そして中高における社会科教育充実の訴え。迂遠ですが、これらを並行するしかないのでしょう。そして既存の権力はこれを「妨害」するか、更には投票年齢の低下という手段さえ採ってくるでしょうから、いっそうの注視が必要だと思います。

2014-12-18 08:16:08