井野博満さん 講演「原発の危険性を技術で抑え込めるのか ?」

井野博満さん 講演「原発の危険性を技術で抑え込めるのか ? 新規制基準は到底世界最高水準ではない」 原子力市民委員会 12.20 関西研究集会 (12月 20日) 細川弘明さんの ツイートから。
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HOSOKAWA Komei @ngalyak

関西研究集会「脱原子力政策大綱をどう活かすか」(エル・おおさか)始まりました。雨のなか、80名くらいの方が集まって下さっています。ひとりめ大島堅一さん、お話中 ow.ly/FGaya #ccne

2014-12-20 14:06:19
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関西研究集会 ow.ly/FGaya #ccne 続いて、井野博満さんのお話「「原発の危険性を技術で押さえ込めるか?」 「脱原子力政策大綱」の第4章をふまえ、また、大飯原発差し止め判決の論点もふまえて解説。

2014-12-20 14:38:30
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井野さん2: 技術というものの性質。技術をすべて知り尽くして設計・製作・運転するわけではない。未知なことがあっても物はつくられる。また、安全性の観点だけから作られるわけではない。安全性・コスト・性能などのバランスで決まる。それが現実の技術。#ccne

2014-12-20 14:39:57
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井野さん3: 大飯原発差止判決の意義3つ。 ①具体的危険性が万が一にもあれば、人格権の侵害。「その判断に高度の専門技術的な知見を要しない」としている。要するに、誰だって分かりますよ、市民が分かりますよ、ということ。思い切った表現だ。#ccne

2014-12-20 14:42:57
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井野さん4: 差止判決の意義 ②基準地震動の設定が不十分であること。 ③原発の設計思想がだめだ、ということ。「外部電源や主給水ポンプが(基準地震動で)壊れてもよい」ことを前提するのは設計思想の欠陥。関電は、壊れても「止めて冷やせる」と主張。#ccne

2014-12-20 14:43:50
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井野さん5: 主給水ポンプの系統は復水器その他へずっとつながっている。すべてを「Sクラス」(基準地震動でも壊れない)にはできないというのが原発設計の「常識」。その常識がおかしいというのが福井地裁の判断。#ccne

2014-12-20 14:51:37
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井野さん6: 新規性基準の欠陥(大綱4-2〜)。設計基準を変えずに「過酷事故対策」をしていること。 立地審査基準を「適用しない」としたこと。津波基準は改善されたが、地震基準の決め方は依然として不透明。#ccne

2014-12-20 14:52:22
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井野さん7:普通郵便が届かない確率を仮に 1/1,000とする。書留が届かない確率は 1/100,000 とする。普通郵便が2通、届かない確率は1/1,000の2乗で1/1,000,000となる。書留を送るより確実?しかし、同じポストに2通いれた場合は、どうか。#ccne

2014-12-20 14:56:52
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井野さん8: 同じポストに2通いれたら、両方とも(同じ事故で)届かないことがある。「共通原因故障」を考えないことが問題なのは、こういうこと。新規制基準は旧基準と同じく「単一原因故障」の考え方にしか立っていない。#ccne

2014-12-20 14:57:51
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井野さん9: 川内原発の適合性審査で明らかになった問題点。炉心の「著しい損傷」の防止措置で、想定している事故シークエンス。配管大破断がおこなわれると冷却が失われる。全交流電源(通常電源+非常電源)が失われる。両者が重なった場合どうなるか。#ccne

2014-12-20 15:04:53
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井野さん10: 外から発電機を持ち込んでつないで、格納容器スプレイを起動させるという九電の言い分を、(いろいろ議論はしたが)規制委は認めてしまった。更田委員は問題をいろいろ指摘した。PWRに共通の弱点。炉心破損は防げないと考えるべき。#ccne

2014-12-20 15:05:23
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井野さん11: 水素燃焼対策、有効でない。九電の解析ソフトの誤差も含めて考えると、水素爆発は防げない。このように、過酷事故対策は不確実性に満ちている。設計基準の見直しに踏み込まなかった新規制基準の限界。新規制基準は、要するに、既存炉がなんとか動かせる程度の基準。#ccne

2014-12-20 15:06:04
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井野さん12: 本来とるべき対策: コアキャッチャー、格納容器に窒素充填(BWRではやっているが、PWRは容器が大きいのでしていない)、クロスチェック評価をすること、実証実験を公開ですること。#ccne

2014-12-20 15:06:31
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井野さん13: 防災対策の不備(大綱4-8)。本来は、規制委が審査すべき。安全協定にもとづく事前了解が、立地自治体に限られている。 美浜の会による兵庫県自治体アンケ: 避難所が危険地域に建っているケースが多い。#ccne

2014-12-20 15:06:59
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井野さん14: 原子力市民委員会による鹿児島県自治体アンケ: 要援護者の避難計画ができていない。国の防災会議のガイドラインが全然反映できていない。詳細はccnejapan.com/?p=4344 #ccne

2014-12-20 15:08:08
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井野さん15: 新潟県技術委員会での議論: 泉田知事「福島事故の原因が解明されなければ(柏崎刈羽原発の)運転再開はあり得ない」。技術委員会で課題別検討チームをつくり、東電を追及中。国会事故調の続きを新潟県でやっているような感じ。#ccne

2014-12-20 15:14:56
HOSOKAWA Komei @ngalyak

井野さん16: フィルターベントのタイミングと避難計画の関連について、新潟県は東電に事前協議を求めた。規制庁は横やりを入れている。自治体としては当然の要求。#ccne

2014-12-20 15:15:38
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井野さん17: 「事故は確率だが失業は確実」(朴勝俊さん)とは、どういうことが。「事故は確率」つまり、めったに起こらない、という意味だが、どうなのか。大事故がめったに起こらないならば再稼働もやむをえない、との意見は市民のあいだにもある。では「めったに」とは、どのくらい?#ccne

2014-12-20 15:16:07