T-34とKVの英国での生産
ブンゾー先生の「おはよう英国戦車」で英国戦車生産のわやくちゃ具合のお話が出ていたけども、そういえば44年頭頃には英国はT-34やKVの生産も検討していたはずだったなあと。どの程度真面目な話だったのかはよくわからないけど、少なくともソ連から人を呼んで検討した記録がソ連側にあるようで
2014-12-20 13:57:41もし英国でT-34とKVの生産するのなら、前者は17ポンド砲、後者は6インチ榴弾砲を搭載すべしとされていた。他に、変速機や操向装置、エアフィルタも改善する事になっていたし、間接射撃能力も要求されていた
2014-12-20 14:06:54@FHSWman 何ですか、その英国面的な魔改造計画は…w しかし、英国がT-34とKVを生産するつもりだったとは。どう見ても17ポンド砲装備のT-34って、第二のチャレンジャーにしか見えないのですがwww
2014-12-20 14:28:14@Seto_Zyunin 生産上のメリットが行方不明ですし、たぶん本命の計画ではなかったろうとは思いますけどもね。チャレンジャーだかアベンジャーになるか、それとも普通のT-34砲塔に無理やり17ポンドを積んでしまうか……
2014-12-20 14:35:06@FHSWman 本命以前に半ば興味本位で検討した気がしますね。あとは17ポンド砲の砲尾長次第ですが、ファイアフライみたいにT-34の砲塔に17ポンド砲が積めたのかな?T-34は76mm→85mmへ換装時に砲塔を作り直しているからなぁ…。
2014-12-21 12:33:20それでは肝心のエンジンはどうするつもりだったのか? これについては全く話がない。V-2の量産体制を今から英国で確立するなんてそうホイホイできる気もしないし、かといってミーティアはきっと数がないし、謎である
2014-12-20 14:10:18@sudo_simoigusa T-34のほうはともかく、どうせ快速は期待しないであろうKVだったらチャーチルと同じエンジンで済ませちゃってもいいかも知れません(じゃあチャーチル作ってりゃいいじゃんと言ってはいけない)
2014-12-20 14:37:10そも、T-34とKVの英国仕様を生産することが、クロムウェルとチャーチルに比べて何か優れているかというと、ちょっと謎である。勝手に想像するに、「一応ちょっとだけ考えてみた」程度以上のお話ではなかったんじゃないかなあ
2014-12-20 14:13:17実際T-34に17ポンド砲が載るかってえと……たぶん85mm砲塔でなくとも、どうにかこうにか無理とも言えない。76mm砲装備T-34には76mm 3-K高射砲系の砲を積む案もあって、これは割と良好だったようなので、同様に17ポンド砲も弾薬サイズ的には問題なさそうなんである
2014-12-20 14:25:09そんでも英軍は赤軍に比べて戦車の砲発射速度を重視するきらいがあるし、T-34に17ポンド砲を積むなら85mm砲塔のほうが余裕があって良かろうという気はする。好き勝手想像していいなら、砲塔はソ連のをやめて英国オリジンのを積んじゃっても面白いかもだ
2014-12-20 14:27:51ほら、自由に想像してごらん。TOGII砲塔を積んだ英国生産型T-34を。むりやり6インチ榴弾砲を押し込んだ英国生産型KVを……
2014-12-20 14:31:43@FHSWman お話を聞いてイメージ図をクソコラしてみました(やっつけ) pic.twitter.com/H6hBXTjhci
2014-12-20 14:35:18M3リー 近接支援対空戦車(CSAA Tank)
みんな大好きリー先生ことM3中戦車には車体配置の75mm主砲と砲塔配置の37mmがある。多分だれもが一度は「副砲塔要らなくない?」と思いつきそうだけども、当時もやっぱりそう思った人がいたらしい。カナダでは副砲塔を外して対空機銃を置いた「近接支援対空戦車」にする提案が出てるんである
2014-12-20 16:24:55カナダが提案した「M3リー 近接支援対空戦車(CSAA Tank)」は、M3中戦車から副砲塔を外し、そこに防盾つきのエリコン20mm機関砲を連装 or ベサ15mm機銃を3連装で付けるという計画。撤去に伴い空いた空間には主砲弾を追加し、また主砲照準機は間接射撃に対応したものに変更
2014-12-20 16:30:35こうした提案の裏には、リーの75mm砲には満足しているけども37mm砲はあまり効果的でないとの考えがあった。またリーの主砲照準機は潜望鏡式ではあるけども、砲兵用のパノラマ照準機のように左右に独立して首を振れる物ではない。シャーマンと違って方位盤もないので、間接射撃に不適だったわけ
2014-12-20 16:33:41リーはシャーマンのように主砲が全周旋回しないので、砲塔旋回と方位盤でもってパノラマ眼鏡の代用にする手が使えないのが難点だったようで。仰俯に関しては、リーの75mm砲にはもともと象眼儀が取り付けられるので問題無し。射程は8200mが見込まれたというから、ちょっとした野砲並ね
2014-12-20 16:43:35対空機関砲については、当時のカナダ(というより英軍)の対空戦車が、軽戦車に7.92mm BESA機銃を4連装で積んだ軽対空戦車Mk.Iなんて程度の物しかなかった事を思い出して頂きたい。その点リーの副砲塔跡地なら20mm機関砲でもスペース十分、大柄な車体は機関砲弾搭載にも有利、と
2014-12-20 16:47:26M3リーCSAA戦車は42年4月頃に提案され、試作のためにエリコンとBESAの提供も要求される。カナダ軍上層部はこの提案を好意的に見て、カナダAFVユーザー委員会が監督する事になる。けども、同委員会はこの時期はラム巡航戦車にかかりきりで、リーCSAAに携わる余裕がない
2014-12-20 16:58:33また同委員会は、M3リーの37mm砲はそう悪いものでもなく、リー自体そのままでも十分に効果的な戦車であると考えていた。そうして5月6日には、M3リーCSAA戦車の提案は拒否されてしまう。もしこれ以上この計画を進めたいのなら、カナダではなく英国で行うべきだ、とも示唆されていた
2014-12-20 17:01:42そのあとM3リーCSAA戦車の計画がどうなったのかは、私にゃよくわからない。英国で続けられたという話も特に聞かないけども……
2014-12-20 17:03:13