裕福な人は貧乏を想像出来ない

裕福な家庭に育った人が語る貧困。
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ファン広崎 @natsukihirosaki

僕が小学2年生のときに「みんなはプレゼントもらったのにうちはサンタさん来なかった」ってことになってたら、すごくショックを受けただろうし惨めな気持ちになっただろうな。全ての生徒がプレゼントをもらえるわけではないんだから、先生も配慮すべきだっただろうに。

2014-12-24 23:19:42
ファン広崎 @natsukihirosaki

子どもの頃クリスマスの夜中に目が覚めたときにまだプレゼントが枕元に置かれてなかったことがあるんだが、「プレゼントがない…良い子にしてなかったからか!?なんで!」と落ち込んで泣きながら寝たという可愛らしい記憶がある。

2014-12-24 23:22:07
ファン広崎 @natsukihirosaki

今思えばかなり裕福な地域で育った。クラスメイトは皆が学習塾に通っており、入学式に皆ランドセルを背負っていることは当たり前だった。大学に入ってからできた友人の「貧乏でランドセルが買ってもらえなくて小学校の入学式はリュックだった」という言葉で、初めて「貧乏」の話を聞いた。

2014-12-24 23:28:20
ファン広崎 @natsukihirosaki

「貧乏」があまりに遠くの出来事だった。例えば「アフリカの子どもたち」が僕にとっての貧乏だった。同じ国の同じ世代の人は皆僕と同じような生活をしていると思っていた。周りの友人の小遣いと比べ自分は家の方針で小遣いが少なかったため、むしろ自分はそんなに裕福だと思ってもいなかった。

2014-12-24 23:32:16
ファン広崎 @natsukihirosaki

大学でできた友人たちが「金がねえ」と言っているのを見て、無駄遣いをしているんじゃないか、何故金が無くなるまで使うのだ、管理能力の欠如だ、などと思っていた。しかしそうじゃなかった。彼らは学費ローンと自分のバイト代で学費や生活費を賄う生活をしていたのだった。

2014-12-24 23:35:14
ファン広崎 @natsukihirosaki

そこで僕は自分が「裕福」なのだと気が付いた。学費も生活費も全て親が出してくれて、自分はバイトをする必要もない。仕送りも十分過ぎて口座には余分な金が貯まる一方だった。僕はバイトをしない時間で勉強ができるが、友人たちは時間が足りず留年していった。これが「格差」なのかと感じた。

2014-12-24 23:37:55
ファン広崎 @natsukihirosaki

かの友人たちは学費ローンの返済に追われている。「持たざる者」はいつまで経っても何も持てない。こんな社会でいいのか?格差がいつまでも是正されぬ社会が今後豊かになるとは思えない。

2014-12-24 23:42:54
ファン広崎 @natsukihirosaki

個人的な経験からの推測にすぎないが、裕福な者は「貧乏」が想像できない。というより、「貧乏」が何であるか知らないのではないか。社会の仕組みをつくるのが「富める者」なら、果たして彼らに根本から「貧乏」を救い格差を是正することはできるのだろうか。

2014-12-24 23:50:12
ファン広崎 @natsukihirosaki

今裕福だとしても、貧乏が社会に存在する限り誰もが貧乏になる可能性があるわけでして、格差是正は今の貧困層のみを救済するわけではなく、将来的な貧困層生産を防ぐことも期待できるような気がするが。まあ経済は専門でないのでわからんです。

2014-12-25 00:10:46
ファン広崎 @natsukihirosaki

そも貧困は自己責任ではない。貧困から抜け出す努力をするにも金が要るのだ。節約ひとつとったところで、まず節約するために金がかかる。自炊すれば食費が節約できようが、自炊するためにはコンロと食器が必要であり、そのようなものを揃える初期投資のための金がないなら弁当を買うしかないのだ。

2014-12-25 00:16:50
Natsuki Hirosaki @72hirosaki

ヒト科・ヒト目・ドウセイアイシャ