踊ってみた(ニコ動)が抱える問題と、「群」という集合の在り方について

踊ってみたのオフ会や人が集まる界隈、あるいはそのイベントでは毎度様々な問題が発生したり、その陰でとやかく言われることが多い。 その結果として個人攻撃にはしりがちで、軋みがちな界隈について、その人の集合の在り方・人間関係の方向性から、目指すべき方向性を考えてみた。
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イベント・界隈・オフ会における、二種類の集合の在り方

りべす @rebasicer

最近は、ヒエラルキーのない「群」として全体を持つイベントにはむしろ肯定的にとらえている。ダンマスや超(町)会議みたいに順位付けのもと特定の何かがフィーチャーされるのではなく、ヒエラルキーのない個々がごった煮となって群を作るようなイベントであれば、むしろ体を活性化させる気がする。

2014-12-27 17:50:30
りべす @rebasicer

コミケなんかは、まさに「群」による活性化なんだと思う。群として全体が活性化の方向を向いているから、例えば大手一人が炎上しても自浄作用で何とかなる

2014-12-27 17:52:25
りべす @rebasicer

けれども、超(町)会議やダンマスは、ヒエラルキーの頂点の個のみがフィーチャーされた結果、頂点の僅かな「個」自体が全体の体系・方向性を定めてしまう。そうなってしまうと、そこに変化に対する柔軟性は生まれず、せっかくの活気を食いつぶすだけのものになってしまう。

2014-12-27 17:54:58
りべす @rebasicer

一部のデカい声をもったクラスタがその方向を決めるような体系になってしまうと、変化に対する柔軟性や自浄作用が生まれず、様々な軋みを発生させていく。必ずしも大きなイベントにかぎらず、それこそ代々木っていう小さな場所ですら慢性的に発生している気がする。

2014-12-27 17:57:23
りべす @rebasicer

個人のモラルの問題というよりかは、それを構成している人間関係のシステムのかたち・集合体の在り方が問題。同じような人間関係のシステムの場所では同じ問題が発生する。 例えば、代々木の問題代々木的な人間関係の場所、例えば人間関係からなるイベントならば同じ問題が発生する。

2014-12-27 18:00:54
りべす @rebasicer

そういう強烈なヒエラルキーのもとに成り立つ、「個の方向性が全体の体系となるような集合体」は、成長・変化・多様性を認めずに、その文化を食いつぶしていくような癌的なはたらきをする。だから、私は代々木的な人の集合や、超(町)会議・ダンマスを否定する。

2014-12-27 18:04:28
りべす @rebasicer

一方で、ヒエラルキーから解放された個々が「群」をつくって活気をつくる主体がそれぞれの個々にあるから、その人間関係の隙間を縫うように変化や多様性が生まれる。そういうイベントや人の集合ならば、もっとあっていいと思う。

2014-12-27 18:06:36
りべす @rebasicer

よく「代々木のモラルが〜」って言われるけど、大抵の諸問題はこの「強い個体が変化を拒む」アレルギー反応だと思う。 ここで「個体」って言ったけど、必ずしも一個人じゃなくて、「仲良しグループ」みたいな集まりも含むのが難しいんだけどね。

2014-12-27 18:27:33
りべす @rebasicer

この群の考え方だと、特定の誰かをフィーチャーするようなオフ会は、変化を拒む消費するだけのオフ会になりがちなのかもね。 そういう場所って、実際にかなり軋んだ雰囲気があるのは否定出来ない気がする。

2014-12-27 19:05:43

結局のところ、要約すると

りべす @rebasicer

要約 ・代々木・ダンマス・超(町)会議→ヒエラルキー頂点の個体の指向が文化の体系を構成するため、その個体以外の存在・変化を拒み、活気を消費する。 ・コミケ→個々それぞれが主体で、その間で変化を柔軟に受け入れるから、成長して活気が生まれる。群をつくる集合。 後者を目指すべき。

2014-12-27 18:25:46

参考にした考え方、『群造形』

りべす @rebasicer

ま、これは槇文彦の「群造形」を建築・都市から「こっちの界隈」に引っ張ってきた考え方なんだけど、ネジメントやイベントのオーガナイズをするなら、「群造形」の考え方ぐらいはチェックしていて欲しいなぁ。

2014-12-27 18:08:23
りべす @rebasicer

最近の踊ってみた(ニコ動)がつまらなくなったみたいな考えを持っている人に対しては、この「群造形」の考え方はかなりクリティカルに本質を突いているんじゃないかって思う。

2014-12-27 18:13:16
槇文彦の『群造形』の概念図

左からコンポジショナル・フォーム、メガ・フォーム、グループ・フォーム。 特定の個体の指向が体系をつくるダンマスや代々木の関係性はメガ・フォームに近く、個々の主体性が集まって「群」をつくるコミケの集合体はグループ・フォームに近い。 (画像出典:10+1データベース)

参考になる書籍として、槇文彦『記憶の形象』(筑摩書房)に収録された『集合体とアーバン・デザイン』が挙げられる。この中で317ページから「群造形」の概念が語られている。