ヤズ劇場まとめ

ヤズ @yZJRtWQFk

ヤズ劇場とは…ひょんなことからレクイエム中のディアボロを拾ったごく普通のＯＬ（通称養い人）が一つ屋根の下で暮らしていくハートフルストーリーである。なおボス養いが正式名称である

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ヤズ劇場ではボスが普通に養い人を信用して懐いているように見えるが、「最初は怯えられたり信用されなかったけど紆余曲折あって養い人に懐いたボス」という設定なのでそこは勘弁してね

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養い人「はっぴばーすでーとぅーみー♪」 養い人「はっぴばーすでーとぅーみー♪」 養い人「はっぴばーすでーでぃーあわーたしー♪」 養い人「はっぴばーすでーとぅーみー♪」 養い人「いえーい」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ ボス「自分で言ってて虚しくならないか？」 養い人「だってボス歌ってくれないし！」

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養い人「ケーキおいしいねボス」もぐもぐ ボス「去年と同じケーキだがな」もぐもぐ 養い人「そういえばボスの誕生日っていつなの？」 ボス「それを知っておまえに何か得があるのか？」 養い人「ボスの誕生日が祝えるし、合法的にケーキが食べられる」 ボス「ケーキなどいつ食っても合法だろうが」

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養い人「誕生日がわからないと祝いようがないしなあ。ついでに今日ボスの誕生日も祝っちゃう？」 ボス「あいにくオレは夏生まれだ」 養い人「おっ、そうなんだ。じゃあこうしよう！夏に私がケーキ買ってきたら、その日がボスの誕生日」 ボス「おまえの食欲でオレの誕生日を操作するのはやめろ」

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恐怖番組『こちらは視聴者からの投稿映像……画面右側にご注目』 恐怖番組『……あなたはお気づきになっただろうか？』 養い人「えっ、お気づきになってない！　何か映ってた？」 ボス「窓に映った女の顔じゃあないのか？」 養い人「窓？　……うわっ、これか！」 ボス「どう見ても合成だがな」

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養い人「合成でも面白ければいいの！　それにもしかしたらホンモノが映ってるかもしれないし……」 ボス「おまえはオレのキング・クリムゾンを写真に映せば一般人にも見えると思うか？」 養い人「……映り加減によっては」 ボス「見えん」 養い人「ええ～～～。じゃあ幽霊も同じようなものかあ」

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養い人「あ、でもポルターガイストならホンモノもあり得るかな？」 ボス「なくはないが、スタンドの仕業のほうが圧倒的に多いぞ」 養い人「えっ、スタンドなの？」 ボス「撮影者がスタンド使いの茶番心霊映像も少なくないな。それを売って稼ぎにするわけだ」 養い人「夢が壊れる……」

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養い人「でもまあ小遣い稼ぎにはちょうどいいかもしれないね……ボス」 ボス「なんだ？」 養い人「（ビデオカメラを取り出し）試しに撮ってみない？」ﾆｯｺﾘ ボス「１ミリ秒でも撮影したらカメラか命のどちらかを失うがそれでいいか？」 養い人「冗談ですごめんなさい」

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養い人「おはようボス、朝ご飯だよ♥」 ボス「……クッキーか？」 養い人「テレビでやってたよォ、朝食はクッキーをカプチーノに浸して食べるのがイタリアの定番なんだって？」 ボス「フン、馴染み深いものを出せばオレが喜ぶとでも思ったか」ﾊﾟｸﾊﾟｸ 養い人（と言いながらめっちゃ食べてる）

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養い人「こうしてイタリアの文化に触れると、一度行ってみたいなあって思うんだよね」ｸｯｷｰﾊﾟｸｰ ボス「行って何をするんだ」 養い人「そりゃあ観光地巡りでしょ！」 ボス「おまえのようなスットロいヤツはサイフをスられて終わりだろうな」 養い人「も～～、またそういう生々しい話～～～」

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養い人「そういえばネアポリスに旅行に行った友人が、空港出てすぐ置き引きに遭ったって言ってたな～」 ボス「金持ちで危機管理の甘い日本人はいいカモだからな」 養い人「お人好しだからなあ、彼。犯人もまだ中学生くらいの男の子だったらしいし」 ボス「ガキのスリはこすずるくてタチが悪いぞ」

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養い人「いや、カバン盗んだけどさわやかなヤツだったって言ってたよ？」 ボス「さわやかな置き引き……なんだそれは」 養い人「さあ？　まああとでちゃんと返してもらったらしいけどね」 ボス「見つかったのか、大したことのないガキだな」

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出張でとある離島にやってきた養い人＋α。だが夜になり宿泊先に帰る途中で突如天変地異が発生、偶然にも地底に眠っていた一匹の屍生人が街に解き放たれる！　夜の暗闇の中で逃げ惑う人々を次々とその牙にかけ、瞬く間に数を増やしていく屍生人達。どうする養い人！

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養い人「ハァーッ……ハァーッ……」 ホームセンターの屋上で物陰に身を隠す養い人。 彼女は他の生存者達と共にこのホームセンターに立て籠もっていたのだが、一人のババアがバリケードを開けたために屍生人の侵入を許してしまったのだった。 右手には携帯電話が大事そうに握られている。

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養い人（あと少し……あと少しだけでいい、時間を……） 屍生人「……ウヒヒヒヒ！　ここにもう一人いるぜェ！」 養い人「あっ！」 ついに見つかってしまった！　目の前の獲物を喰らおうと飛びかかってくる屍生人。 養い人は隠し持っていたライトのスイッチを入れ、屍生人に向けて照射した。

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屍生人「……ギャヒィィィーーーー！！　なんじゃあああこりゃああーーーー……」ﾄﾞﾛﾄﾞﾛ 養い人「へ……へへーん！　かかったなアホが！」 青い光を照射された頭部からドロドロに溶けていく屍生人。 護身用に店からブラックライトを持ってきておいて正解だったようだ。代金はレジに置いた。

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養い人「ゲッ」 顔を引きつらせる養い人。 先程の屍生人の声を聞きつけたのか、なんと５体もの屍生人が屋上に上がってきたのだ。 単体だけならまだしも、複数の屍生人をこのライト１本で倒せるとは思えない。 すぐさま逃げ出すが、屍生人の群れはそれ以上のスピードで追ってきた。

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ついに屋上の縁まで追い詰められてしまった養い人。 屍生人「ウヒヒヒヒヒ……女だァァ～～～～」 屍生人「血ィィィィ～～～～～～～」 屍生人「女のあったけェー血ィィィ～～～飲みてえええええ～～～」 屍生人の群れは長い舌を揺らしながらじりじりと近づいてくる。

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ここは地上３階。落ちても死にはしないかもしれないが、大怪我は免れないだろう。 そのままヤツらのエサになるだけに違いない。 前方は屍生人の群れ。後方は屋上の手すりと、コンクリートの地面。 もう逃げ場はない―――ついに万事休すか。絶体絶命のピンチだ。