浮世絵における“赤色”についての小話

幕末から浮世絵で流行した染料「洋紅」についてのちょっとしたお話です。
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腐ってもエビ@2023年コンテンポラリーミュージック破壊活動分子 @kusattemoevill

今日は浮世絵における“赤色”の話でもすこし。 浮世絵で色というと、専ら広重や北斎らが使ったベロ藍(ベルリンブルー)が話題に上がる。でもその少し後の時代。彼らの弟子の弟子あたりが活躍する“幕末”と呼ばれる時代になると、これまたベロ藍と同じく海外からやってきた『洋紅』が流行し始める

2014-12-29 22:08:27
腐ってもエビ@2023年コンテンポラリーミュージック破壊活動分子 @kusattemoevill

洋紅とはアニリン系の染料で、かなりドギツイ感じの発色が特徴。この派手さと、価格の低さ(他の赤系染料は高かった)から様々な絵師が使い始める。 たとえばこの月岡芳年の一枚。要所に使われる発色のいい赤が、鮮烈な印象を放っている。 pic.twitter.com/QQfHFTgfDb

2014-12-29 22:12:38
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腐ってもエビ@2023年コンテンポラリーミュージック破壊活動分子 @kusattemoevill

一応それまでの浮世絵にも赤を主体とした絵はたくさんあったけど、そもそもの発色などの問題と同時に、退色がはげしいものも多く、当時の輝きを今も放つ絵は少ない。 pic.twitter.com/6QcVJsnzBr

2014-12-29 22:17:20
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個人的に洋紅絵の代表格は豊原国周だと思ってる。実際グーグル先生で画像検索してみても、赤の目立つ絵がかなり多いことがわかるはず。 この絵は織田信長を描いたもの。 pic.twitter.com/XAtT0BRY55

2014-12-29 22:23:45
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腐ってもエビ@2023年コンテンポラリーミュージック破壊活動分子 @kusattemoevill

こっちは信玄。役者絵はもちろん、背景を真っ赤に染めた風景画なんかも見られる。 ただ藍摺絵という単色で摺られた作品も多いベロ藍と違い、洋紅は単色で摺られた作品をあまり見ない。これはベロ藍ほど綺麗なグラデーションにならないからかもしれない pic.twitter.com/Ogc1NyjAsP

2014-12-29 22:32:42
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腐ってもエビ@2023年コンテンポラリーミュージック破壊活動分子 @kusattemoevill

ちなみに藍摺絵とはこういう感じの作品ね。北斎の富嶽三十六景。このシリーズはもともと多色摺りだけど、藍摺絵バージョンも十図ほど摺られてたりする。これはその中の一枚 pic.twitter.com/DkD1ZphciP

2014-12-29 22:37:13
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