2014→2015

らいむさんは移転済み @RIME3726

こんにちは、こんばんは。アメリカではあと残すところ30分で2014年が終わります。

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まあ正確にはあと40分くらいですが。

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というわけで去年、一昨年と続けてきたこの年末年始をまたぐ振り返り、今年もやっていきたいと思います。

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一昨年と去年の文はこちら 2012→2013 - Togetterまとめ togetter.com/li/432587 2013→2014 - Togetterまとめ togetter.com/li/610433

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さて、去年のテーマは結合と展開でしたが、今年のテーマは展開からの昇華だということでした。しかしこう振り返って見ると、昇華というのはなかなかどうして妙といいますか、肩が凝るような言葉であります。そのような言葉遣いを好んでいた事を見るに、体の節々に無駄な力が入っていたように感じます。

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というのも、何かを始めたばかりの頃は体のあちこちに力を置きすぎてしまうもの。どこに力を置くべきなのかも、どのようにするべきなのかもわからない、だからこそ思い思いの動作から初めて行くわけです。そしてそれは自分が何をしたいのか明確に脳裏で思い描けていないということでもあります。

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僕もその例に外れず、余計なところに力を置きすぎていたのだと思います。あるべき姿を模索して自分をそこに当てはめようとしたり、当てはまれない自分を責めてみたり、いろいろ遠回りをしました。もちろん違和感はあったけれど、自分はただ流される以外のことが出来ませんでした。

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しかし今では結果として、その視野狭窄からは距離を置くことが出来るようになりました。他にもこんな風に思索の中では既に見つけたものを実生活に適用できるようになってきたのが今年の大きな特徴だったと思います。その影響もあって、自分の目的を見失いづらくなった事も大きな成果だと言えます。

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また今年は、いろいろな人との縁に恵まれた年でもありました。相変わらず自分はお人好しなので、頑張ってる人にがんばれとか、そういうことは言いたくなくて、ついつい飴ちゃんとかココアとか投げまくってましたが、よくよく考えると色んな所でそんなことをしていたように思います。

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それが新しい縁につながったりとか、誰かの支えになったりして、数年経ってから感謝されることなんかもあったりして。自分がそういうふうになれるなんて思っていなかったので、我ながら奇妙な動揺と、すこしの誇らしさが胸に残っています。

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とはいえ基本、自分は見返りを求めてそういうことをするわけではなくて、ほっとけなかったり、楽しい物はみんなでシェアしたほうが面白いよね、みたいなそんな感じでいるだけなので、「君のおかげで楽になった」とか「君と会えて良かった」とか、言っていただけるのは正直こそばゆいものがありますね。

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そんなふうにお礼を言われたり、作ったものを凄いとか言ってもらえるのとか、自分の好きな物が仲いい人に好きって言ってもらえるのとか、なんだかいままで本当になかったことなので戸惑いつつも嬉しくて、二年前とか三年前の自分からは本当に想像もできないところに来たなあ、と言う感じです。

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三年前には本当になにもなくて、高3になるまでに自殺することを夢見て、しかし高3を過ぎても死ねない自分は、いつか奨学金としがらみを精算してひっそり消えていくことを夢見て生きて来ました。 少なくとも、母親の奴隷として一生を終わるよりかは、救いのように思えたのです。

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もちろん、母や大人から押し付けられた役割も、それを黙々と被りなりきる自分も、すべて自分の一部ではあるのです。けれどそれは一部でしかなく、自分が心地よいあり方ではありませんでした。そもそも、そのようなあり方をするのにふさわしい人間ではないと、堅く信じていましたから。

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しかし今年になって、その絶望も苦難もすべて鬱病による思考回路の癖だということが分かりました。小学校に入ってからまもなく抱いた死にたいという意識は常に、親よりも身近にある存在でした。常に冷たく優しくあったそれはでも救いではなく、脳が見せた虚構の自分の拠り所だった、と。

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そこに押しやられるように設計された自分という人間の思考回路を自覚した時、視界が開けたような感覚を覚えました。自分は宗教を嗜んではいないのですが、あの感覚は宗教的なものだったと思っています。なんだか、目が醒めたような。

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とはいえ渡米をした時点で自分の思考の違和感には気付いていて、自分を侵略して蹂躙するものがいないこの場所で既に自分の分解と修理は始めていました。その過程で自分がどれだけの呪いや戒律に雁字搦めになっていたのかを自覚して、自分の中にある悲しみや呪いは、自力で殆ど解毒することができました

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けれど、鬱病が発覚してからは自分の見ていた世界が音もなく、でも紛うことなく徐々に変わっていきました。目が醒めるまえに見ていた夢が、今につながったかのような。その感覚はもしかしたら、昇華だったかもしれません。

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それからはなんだか、今までの認識が夢だったのか曖昧な状態でしたが、目の前のことをどうにかするのに必死でした。それこそ、二ヶ月病に臥せったり、友人を自殺で、または寿命で亡くしたり、いろいろな出会いや困難がありました。

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けれど、今では好きに体に力を置いて、生きていくことができていると思います。まるで水面に顔を出したような、地面を割り開いて出てきた芽を出したような、そんな感覚を覚えています。

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2014年という今年はそんな、救済と困難に満ちた一年でした。それでありながら、自分という芽が出た年でもあります。一言で言うならば、定着と昇華の一年でしょうか。

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そうして今年、2015年は出たばかりの芽を大事にしながら進んでいく一年に出来たら、と思っています。キーワードは、Cherish。

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単語の意味としては、慈しみを持って大事にする、というような意味です。そして大事にするとは、一つ一つを大事のように扱い、向き合うことだと心得ています。そんな風に、人も自分も、大事にできたらと思います。もちろん、全部は選べないけれど、やり方はこれから見つけていこうと思います。

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というわけで、檻のようで澱のような過去から、過ぎていく毎日と、生きていく自分を育む一年へと進もうと思います。

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以上をもって新年の抱負と挨拶とさせていただきます。今年もよろしくお願いします。