さて、新年一発の視聴感想。時は2015年というだけはありまして、今からジェッタ―マルスの視聴感想について書いていきます。
2015-01-01 21:00:07まず、ジェッターマルスのOPフレーズにも時は2015年~というものがあり、第1話のサブタイトルも「2015年マルス誕生」というもので、冒頭は20世紀の歴史から2015年までに及ぶ科学の進歩が扱われる。
2015-01-01 21:02:06ジェッターマルスと同期に放送されていたロボットアニメは以下の通り ・グレンダイザー→ダンガードA ・コン・バトラーV→ボルテスⅤ ・グロイザーX→メカンダーロボ ・マシーンブラスター→ギンガイザー ・ガ・キーン→バラタック ・ヤッターマン(一応)
2015-01-01 21:03:59これらの作品についての共通点は、舞台となる時代が特に設定されていない事になる。ボルテスⅤは一応1990年とビデオソフトなどで記されていたが、本編中に1990年という時代であることは出てこない。
2015-01-01 21:05:02また、ヤッターマン辺りは微妙だが、当時のロボットアニメでは平穏な日常に侵略者の魔の手が迫り、侵略者から守る特別な存在として主役ロボットが扱われるパターンが基本。ジェッターマルスの場合は2015年の未来が人とロボットがほぼ当たり前のように共存している舞台が用意されている。
2015-01-01 21:06:46この試みを見ると、他のロボットアニメとは一線を画す存在としてジェッターマルスの舞台は設定されていたかもしれない。ちなみにヤマトやテッカマンなどSFもので時代設定が明確な作品は一応前に存在してはいる。
2015-01-01 21:07:47なお、ジェッターマルスの後の「機動戦士ガンダム」では、宇宙世紀0079念という舞台設定が明確に設定され、人とロボットとの共存ではないが、ロボット同士の戦争がある程度当たり前になっている世界だった。ここら辺は少し面白い共通点だろう。
2015-01-01 21:08:50また、ジェッターマルスの放送された1977年は「氷河戦士ガイスラッガー」や「飛び出せ!マシーン飛竜」などといった往年の名作をオマージュした同じ原作者の作品が存在している。
2015-01-01 21:10:44ガイスラッガーやマシーン飛竜などについては、前番組が急遽別の枠に流れた、スポンサーとの確執が発生したなどといった事情で急遽ピンチヒッター的な役割で送り込まれた作品ではある。ちなみにこの2作品はどちらとも東映本社枠であり、前後番組は共に特撮作品だった。
2015-01-01 21:12:57ジェッターマルスは東映本社ではなく東映アニメ作品であり、前後は共にアニメ作品。そんでもって手塚先生の作品をアニメ化する試みに関してはうっすらとお膳立てがされていたのではないかともふと。
2015-01-01 21:14:11ジェッターマルスの前番組が「大空魔竜ガイキング」。この作品は東映アニメオリジナルのロボットものの建前だが、キャラクター原案の杉野昭夫さんや演出の高屋敷英雄さん、構成の丸山正雄さんなど虫系のスタッフが参加されており、虫系のマッドハウスも製作に協力している
2015-01-01 21:16:01また、ガイキングはダイナミック企画側も前半でデザイン協力などで携わっている。ダイナミック×東映アニメの組み合わせはジーグとグレンダイザーで一旦途絶え、デザイン協力の立場でガイキング、望月先生のプロデュース的な協力でマシンハヤブサと傍系の作品が翌年にあるのみ。
2015-01-01 21:18:35そのガイキングがダイナミック系と手塚系をちょうど繋ぐ存在になるのだろうか。ジェッターマルスの頃にはちょうどグレンダイザーが終わってダイナミック作品が途絶え、手塚系のスタッフが一部噛んでいたガイキングから、手塚先生原作のジェッターマルスへと移行する。
2015-01-01 21:19:40また、同年に放送されたバラタックも手塚系の池原先生が原作にクレジットされており、ジェッターマルスほどではないが手塚系の色が強い東映アニメ作品だ。
2015-01-01 21:20:20ダイナミック系がちょうど途絶えた時期で、ジェッターマルス・バラタックの手塚系、またダンガードAの松本系といった形で東映アニメ作品が二つに分かれていた時期かとも。その後ハーロックやスタージンガー、999などで 松本先生の作品が主流となっていく。
2015-01-01 21:21:48ジェッターマルスの作風は一代で途絶えてしまうが、この件は主流のロボットアニメの流れに抗えなかった事の他に、スーパーカーブームがすでに迫っていた事情もあるかとも。
2015-01-01 21:22:57ジェッターマルスの後番組もスーパーカーアニメ「アローエンブレムグランプリの鷹」ではある。実質オリジナル作品だがこちらも杉野昭夫さんやりん・たろうさんがキャラ原案、監督で携わっており若干手塚系の流れを引いた作品になっていた。
2015-01-01 21:24:04ジェッターマルス全27話の構成は、おおざっぱに分けると ・1~11話までのマルスが成長していく過程 ・12~21話までのマルスが出会う様々なロボット ・22~27話までのマルスとアディオスの関係 になるかと思う。
2015-01-01 21:25:47まず、すでに視聴が完了した1~11話までを中心に述べていくと。ジェッターマルスはアトムと違って完成された時点では常識を知らない本当の生まれたばかりの子供であるような精神年齢で物語が始まる。優等生というよりも最初のほうはやんちゃ坊主と呼んだほうがよいかとも。
2015-01-01 21:27:16キャラクター構成の面では、山之上博士、川上博士が天馬博士、お茶の水博士といった立ち位置。途中からマルスの弟として出てくるメルチはウララちゃんのポジションか。そしてヒロインポジの美理はアトムの世界では不在のお姉さんロボットポジだ。
2015-01-01 21:29:35このお姉さんロボット美理の件は、マルスが序盤の時点ではやんちゃ坊主で常識知らずの件から、社会の常識や道徳性を身につけていく意味で必要なキャラクターとして置かれたのだと思う。中の人と緑のブルマ―スタイルからして、ザンボットの恵子を思い出させてしまうのは偶然か。
2015-01-01 21:31:02なお、同じ東映アニメの手塚作品だったミクロイドSとは違い、ジェッターマルスは手塚系の絵柄や表現が意識した作品作りとなっている。そんでもってスターシステムも踏襲しており、OP以外にこんな面々が登場する。 pic.twitter.com/HnQRkCjeQC
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