難聴の経験を通じて「目に見えない障害」のことを考えた話。

酷暑に負けた、哲学と梟 @2960sophia

先週に罹患したインフルエンザの影響で、左耳が聴こえない。片耳だけなら、と思っていたが読唇や相手の表情を見ないと会話が出来なくなってきた。右耳は無事な筈なのだが。私には難聴の友人が居て、彼女も補聴器で僅かに聴こえる音と表情・読唇で会話している。今、彼女の聴く世界に近いのだろうか。

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（インフルエンザで難聴になるの？→なります。中耳炎や内耳炎は、ウイルスが要因で罹患することもあるそうです。私は、咳と洟をかんだ際に「カサカサカサ……バリッ！」と云う音と共に、激痛と難聴に襲われました。慢性化することもあるそうです） nannchou.com/chuuzien/kyuus…

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私が経験したのは、内耳炎による感音性難聴だったのだろう。曖昧な表現をしているのは、耳鼻科で先生の発言を全部覚えきれなかったからです…熱で朦朧としていたし。私が楽観的だったのも、身近に「楽しく生きている難聴の友人」が居たからだろうなぁ。 home.att.ne.jp/grape/take3/na…

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現在の難聴具合（正常な聴力以外の症状全部）を、視覚に例えて図にしてみました。家族に説明するのに、とても役立ったので、突発性難聴の方にも役立つかもしれません。症状がひどいのは左耳ですが、時折、右耳も同様の状態になります。少し不便です。 pic.twitter.com/Uv8FFi0Kfm

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「少し不便」とは言ったけれど、仕事をするには結構不便でした。テレビやラジオ・スピーカー越しの音がハウリングして聴こえるので、理解が難しかった。だから、電話・ライン通話・スカイプ通話が（納期が短い案件で要打ち合わせ）出来ず、幾つかの仕事を請けることが出来なかったからです。

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大分良くなったのですが、先月から難聴気味だ。その事で今日、人様にご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳なさと、注意不足だったことで深く恥じ入っている。 駅で「危ないので線の内側に～」との放送に気付かず、線の上でボーッと立っていた。駅員さんが駆け付け、大声で注意されて漸く気付く位に。

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「下がってと放送しているでしょう？！他の人のことも考えてください！！」とまで言わせてしまった。この豪雨で遅延が発生したりしていたので、駅員さんもピリピリしていたのだろう。乗客の方にもご迷惑をお掛けしてしまった。 体調が万全ではないのだから、いつも以上に周りに気を配るべきだった。

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反省と反芻を、帰宅しつつ考えた。私は軽度の一時的な難聴（特定の音が聞き取り難いとか）だけれど、そうでない方は同じような場面に何度もあい、傷付いたりしているのかもしれない、と。 赤と青が判別出来ない方が、気付かずに信号を渡ろうとするなど。私も視力が悪く、近付き過ぎて怒られたりした。

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（あまり認知されていないけれど、視力矯正器具がなければ、視覚障害に当て嵌まる方も多い。私は裸眼だと3級に当たる。眼鏡をかけていても、よく見ようとして相手や物などに近付き過ぎて「恥ずかしい・迷惑でしょう」と、叱られたことも多々ある） ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%96…

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「すみません、〇〇が悪くて」とは、言い訳のようで言えず、ただ謝ることしか出来ない。自分の注意不足に反省したり、落ち込んだりするしかなかった。そんな方が、多いのではないだろうか。 私のような注意力散漫な方は少ないだろうけれど、天災など突発的な何かが発生した際には、特に。

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私の友達と、以前付き合っていた方のお兄様が難聴だけれど、補聴器と読唇で何とか会話ができるので、手話を覚えなかったそうだ。しかし、手話＝耳が聴こえないと考えている方には「ちゃんと話を聞け」など言われたかもしれない。敢えて、補聴器を見せて出歩く方も少なく、目に見えない障害は多い。

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帰宅して、家族に今日の出来事を話した。すると、眼鏡販売員の妹が義手の方に気付かず「片手で眼鏡を外す癖はございませんか？」と、問診したことがあると教えてくれた。本当に見事な義手で、思わず「綺麗ですね！」と感嘆する程だったと。そして、片手でも歪みにくい眼鏡の外し方を一緒に考えていた。

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妹は、その義手のお客様には一度しかお会いしてないそうですが「今度機会えたら提案してみる」と言っていた。 目に見えない障害のある方が、その事を声高に云うことは少ないけれど、教えて頂けたとき、自然に「どうしたら、一緒に過ごしやすいだろう」と考えられたら、それもバリアフリーだろうなぁ。

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twitter.com/2960sophia/sta… この呟きの絵は、中耳炎と内耳炎で一時的に難聴になった際に描いたものです。家族が私に話し掛けても、私が聞き取れず話し掛けられたことに気付かないでいると、無視をされていると感じ、イライラとしていたからです。「片耳は聞こえるでしょ？」と。

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前述の友達と、以前付き合っていた方のお兄様は重めの難聴（先天性）でした。その際には触れませんでしたが、私の実妹も軽度の難聴（先天性）です。ただ、低音が聴き取りにくい程の軽度のもので、実生活に支障はほとんどありません。けれども、時折聴き取れない音があり、聞き直すことも多いそうです。

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そんな妹でさえ、突発的難聴（状態）になった私に「なんで無視するの！？」と怒ってきました。「お前（妹）だって、聴こえにくくて困った時もあるだろうに、そんなことを言うのか」と言い返したら「今まで普通に聞こえていた人が、どんな風に聞こえないか分からない。無視されているように感じる」と。

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私の難聴具合を図説してみたら、妹よりも悪い状態だったことがお互いに分かった。妹以外の家族や友人にも見せて説明したら、会話によるストレスが減った。今でも、電話やスピーカー越しの音がハウリングして聞こえたり、気圧の関係で聞こえが悪くなることもあるけれど、大分良い状態には戻っている。

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そういえば「聾唖（今では使われないらしいけれど）」と云う言葉を、ずっと不思議に思っていた。「耳が聞こえないから喋れない、とは？」と。生まれつき全ての音が聞き取れないのであれば仕方がないのだろうけれど、ヘレン・ケラーのように聞こえていたことがあった人も喋れなくなることが疑問だった。

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過去形なのは、去年インフルエンザに罹患して突発性難聴になった時に理由が分かったからだ。自分の発音した言葉（体内で響く音）も聞こえなくなり、明確な発音が出来なくなったからである。家族に何度も聞き返され「呂律が回ってないよ」と、指摘されて気付いたことだった。 @2960sophia

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ちょっと眠過ぎて、今は書けそうにないのですが、起きたら色々とまとめていきたいと思います。先述の難聴の友達にした質問の話とか。悪意や敵意のない、障害に歩み寄るための「純粋な疑問」を発することは、何も悪くはないのだと。その実例を伝えたいです。

酷暑に負けた、哲学と梟 @2960sophia

難聴の友人との対話をまとめようかと考えておりましたが、140文字で収めながら書くと時間が掛かりますので、ブログやツイロンガーなどで、長文にしてまとめて発表しようかと思います。ご興味をお持ち頂きまして、本当に有難うございます。このまとめ（とコメント一覧）がお役に立てますと幸いです。