切腹の人のSS 【スパロボOG×アイドルマスター】 『歌え、誰よりも熱く』

切腹の人. @HarakirimanEX

ケネス「なに、基地際にアイドルを呼べと？」 ミツコ「ええ、そうよ。基地周辺住民へのアピールと地球を守るスーパーロボットのお披露目を兼ねたイベントですもの。きっと色んな人が来るでしょうね」 ケネス（ふん、大方基地際に乗じてスパイを多数送り込むつもりか雌狐め）

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ミツコ（イスルギの名前で呼ぶと男性アイドルに警戒されるから、なんとかして美少年の群れを一か所に。ふおおおお） ケネス「まあ毎年何らかの芸人を呼んではいたのだ。アイドルでも別に構うまい」 ミツコ「そうよね！　それじゃあ早速」 ケネス「うむ、こちらで適当に選んでおくとしよう」

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ミツコ「え、あ、う」 ケネス「貴様のところのスタッフを基地際で運営アルバイトとして優先的に雇えば良いのだろう？　では招待するアイドルが決まったら連絡する」 ミツコ「ちょっと待って、ジュp」 ぷつん。ツー。 ミツコ「キレた……冬馬きゅん……」

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ケネス「とはいうものの、ワシはアイドルの事などなにも知らんぞ。えーと、確か詳しいものと言えば」 ショーン「お呼びですかな」 ケネス「うむ。次の極東基地祭でアイドルを呼ぼうと思うのだが」 ショーン「では軍広報の一環としてラトゥーニ嬢とシャイン王女にも参加を呼び掛けておきましょう」

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ケネス「プロのアイドルを呼ぶなら誰が良い？」 ショーン「プロ、ですか。そうですなあ、全国的な知名度ならば氷川きよしは外せないところですな」 ケネス「ほう、どんなジャンルの歌が得意なのだ？」 ショーン「演歌の貴公子ですな。お年寄りの人気は絶大でしょう」 ケネス「なるほど」

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ショーン「ですが基地祭に呼ぶアイドルという点では、やはり華のある若い女性が望ましいところ」 ケネス「華のある、か」 トウマ「まいどー、お夜食の出前でーす」 ショーン「ほほう、湯豆腐ですか」 ケネス「あー、すまんがバイト君。君が知ってる女性アイドルを教えてくれないか？」

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トウマ「あ、アイドルですか。えーと、そうですね」 ショーン「おや？」 トウマ「バイトが忙しくてTVとかは疎いんですけど、配達バイトのお得意様でアイドルが在籍している芸能事務所さんがあって」 ケネス「ほう」 ショーン「ちなみに、その懇意にされている芸能事務所の名前は？」

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トウマ「ええ、７６５プロダクションっていうんです」 OP映像　【MAD】 アイドルマスターXENOGLOSSIA　「スーパーiDOL大戦XG」　 (1:30) #sm926669 nico.ms/sm926669 第XX話　【歌え、誰よりも熱く】

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春香「みなさーん、基地祭ですよ基地祭！」 赤羽根P「春香、騒ぎすぎ」 春香「だってロボットですよ、ロボット！　本物！　CGでも着ぐるみでも千早ちゃんでもないんです！」 赤羽根P「うん春香、あとで皆に謝ろうな」 春香「かーっこいい！　あれ、なんですか⁉」 赤羽根P「ああ、あれは」

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春香「あ、看板ありますね。なになにヒュ」 赤羽根P「ちょ、超念動思春期合体ロボ・エクスバイン！」 春香「え、でも看板にはヒュッ」 赤羽根P「え・く・す・ば・い・ん」 春香「アッハイ」 赤羽根P「いいかい春香、世の中には触れてはいけない傷があるんだよ」 春香（ほ、本気で泣いてる）

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千早「いまプロデューサーの悲鳴が聞こえたような」 小鳥「気にしたら負けよ千早ちゃん」 千早「は、はあ。それにしても、不思議な場所ですね」 小鳥「不思議？」 千早「映像の仕事でスタッフの人が言ってましたけど、兵器としてのロボットは不効率極まりないって。それなのに」 小鳥「浪漫よ」

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千早「ロマンですか」 小鳥「そう！　己の手足を武器に異星人の侵略兵器や謎のモンスターを蹴散らす鋼の巨人！　そして、それを操るのは見目麗しいミステリアスな美女にセクシーマッチョな殿方！」 カチーナ「……」 ラッセル「……」 千早「そうなんですか？」 小鳥「ゴメンナサイゴメンナサイ」

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カチーナ「そういう連中も、いるにはいる」 ラッセル「我々のように軍属の者も平和を守るために日夜努力しております」 千早「いつもありがとうございます」 小鳥「え、えーと。それじゃ打ち合わせ通り、千早ちゃんと特機の組み合わせで撮影会を。確か用意されていた機体はアンジェルグという」

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千早「チェンジ」 ラッセル（顔、怖ッ） 小鳥「ぴ、ピヨッ⁉」 カチーナ「代表曲が『青い鳥』だから、鳥っぽいイメージの機体を用意したんだけど」 千早「翼はばっちりですが、それ以外の部分がセクハラです」 ラッセル（揺れるもんな、アレ） カチーナ（揺れるどころかビームも出るしな）

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小鳥「で、でも千早ちゃん。撮影会に使える特機なんて他には」 ジョナサン「いやいや、お嬢さんの怒りもごもっとも」 ラッセル「博士！」 ジョナサン「鳥のイメージからは外れるが、壱式を引っ張ってきた。機体の色はキサラギ・チハヤに合うと思うがどうかね？」 小鳥「で、伝説の超闘士！」

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千早「伝説……なんですか、この青い巨人は」 小鳥「それはもう！　私の世代でグルンガストの活躍を知らないなんてモグリもいいところ！」 カチーナ（どんな世代だ） ラッセル（見た目は若いのになぁ） 小鳥「博士、ここはもうウィングガストに変形をリクエストしちゃいます！　これで完璧です！」

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伊織「撮影会のブースが騒がしいわね」 律子「小鳥さんが暴走しかけたって」 伊織「はぁ⁉　軍事基地で暴走ってなによ」 やよい「青いロボットが空を飛んで、飛行機になって落ちてきました」 伊織「げ」 律子「嘘、機体変形デモは午後のイベントでって予定なのに」 伊織「あれが小鳥の暴走⁉」

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フォルカ「案ずるな。撮影用の機体を変更しただけだ」 やよい「あ、護衛のフォルカさん！」 フォルカ「竜宮小町のミニコンサート、メンバーの一人が迷子と聞いてな。手の空いたものを探索に向かわせている」 律子「本当、すいません。基地が広いからあずささん道に迷わないように注意してたのに」

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伊織「迷子も何も、基地関係者に案内を頼んでいたんでしょ。それがどうして行方不明になるのかしら」 やよい「可愛い猫さん二匹連れた、優しそうなお兄さんと一緒だったんですよね。すごい基地に詳しそうだったし安心してたんですけど」 フォルカ「……」 律子「あの、物凄い汗ですよ？」

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ショウコ「ね、ねえ。もしかして、三浦さんと一緒にいる人って」 フォルカ「マサキ・アンドー、か」 コウタ「うおおおお、ショーンさんに連絡！　非常事態発生っ！」 やよい「え」 伊織「ちょ、ちょっと。なによそれ、そいつ変質者か何かなの⁉」 フォルカ「彼自身の人格に問題はない、人格は！」

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ショウコ「そ、そうなの。ちょっと人より方向音痴で、それを助長するようなロボットに乗ってるだけで！」 律子「あの、いま基地の端っこから白っぽい鳥のようなメカが空の彼方に飛んで行ったんですけど」 フォルカ「さいばあああど！」 コウタ「やべえ、全速力で飛んでやがる！　アイビスを呼べ！」

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伊織「どういうことなのよ！　説明！しな！さい！よ！」 フォルカ「アッ、アッ、踏ま、踏み、ふぉおおっ⁉」 ショウコ「急いで呼び戻すスタッフに連絡しますので、落ち着いてえ！」 コウタ（野郎めっちゃ嬉しそうだな） 律子（何も見ていない、何も見ていない、何も見ていない）

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リム「お兄ちゃん、いまフォルカさんの悲鳴が」 ウェントス「彼からは喜びの感情しか伝わってこない。安心していいよ、リム」 ジョシュア（それはそれで問題あるような） グラキエース「この基地でサイバードに追い付ける機体などハイペリオンかヴァルストークくらいだろうな」 リム「あ、うん」

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ウェントス「出来る事をしよう。食堂に届けるオニギリは一個でも多い方が良いよ」 ジョシュア「合成食じゃない食糧の無償提供だからな。握り飯と豚汁だけど、自然の味だ。俺たちの仕事も意味のあることだよ」 美希「なの！」 グラキエース「ジョシュア、オニギリの数が足りない」 美希「なの！」

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ウェントス「知ってる。午前中のミニコンサートで大活躍だった子だよ」 リム「星井美希TVとかで見てるアイドルだよ」 ジョシュア「その有名なアイドルがオニギリを出来た端から食べていると」 美希「ご、ごめんなさいなの」 ジョシュア「オニギリだけだと栄養が偏る。漬物と豚汁も食べなさい」