ネオコンとキリスト教原理主義

岩上安身による上村静・尚絅学院大学准教授へのインタビュー。「『偽の神なる』国民国家と『政教分離』という擬制 ~マモン(富魔)との結託の果て~」について
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岩上安身 @iwakamiyasumi

以下、連投を行いますが、長くなるのでお邪魔な方は一時フォロー外しを。RT @IWJ_ch1: 1.2014年12月22日、東京都内で行なわれた「【饗宴アフター企画第1弾!】岩上安身による上村静・尚絅(しょうけい)学院大学准教授 インタビュー(前半)」の模様を報告ツイートします。

2015-01-02 14:17:53
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投2 RT @IWJ_ch1: 2.岩上「上村先生には昨日のシンポジウム『饗宴V』で、『偽の神なる』国民国家と『政教分離』という擬制 ~マモン(富魔)との結託の果て~、という人類史を貫くようなお話をしていただきました」

2015-01-02 14:24:26
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投3 RT @IWJ_ch1: 3.岩上「今日はアフター『饗宴』企画。質問も挟みながら、たっぷりとお話をうかがいます。今、宗教の違いや文明対立が国際紛争の一因にもなり、宗教の教義が、その集団の自己正当化の支えになっているように思えます」

2015-01-02 14:24:54
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投5 RT @IWJ_ch1: 5.上村氏「多くの先進国で定められている政教分離。これは宗教改革から生まれました。権力を持ったローマ・カトリック教会の免罪符の乱発などで、マルチン・ルターがカトリックに反抗し、プロテスタントが派生した」@iwakamiyasumi

2015-01-02 14:25:10
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投5 RT @IWJ_ch1: 5.上村氏「多くの先進国で定められている政教分離。これは宗教改革から生まれました。権力を持ったローマ・カトリック教会の免罪符の乱発などで、マルチン・ルターがカトリックに反抗し、プロテスタントが派生した」

2015-01-02 14:28:27
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投6 RT @IWJ_ch1: 6.岩上「罪の概念と免罪符の関係とは?」 上村氏「罪の問題はとても複雑です。キリスト教徒にとって、死後に救われないことはものすごい恐怖。そこに目をつけて、金で解決できる免罪符が利用された」

2015-01-02 14:33:18
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投7 RT @IWJ_ch1: 7.上村氏「キリスト教が新興宗教の頃、パウロは世紀末思想(ハルマゲドン)を説いたが、いつまでたっても世界は終わらない(笑)。そこで信者をごまかすため『死ぬと天国に行ける』というストーリーが作られた」

2015-01-02 14:33:52
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投8 RT @IWJ_ch1: 8.上村氏「ローマ・カトリックは、神と信者の間を金を取って仲介した。そこでプロテスタントは、信者が神と直接つながれるようにした。そのため、プロテスタントでは信仰の証として聖書を用いたんです」

2015-01-02 14:34:17
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投9 RT @IWJ_ch1: 9.上村氏「ところが、聖書は言葉で書かれているので多様な解釈が生まれ、宗教戦争が起こった。その後、聖書の言葉が統一されると、それは民たちの共通意識に発展、国民・民族集団を核とする国の意識へと成長しました」

2015-01-02 14:35:31
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投10 RT @IWJ_ch1: 10.上村氏「また、神に救済される人間は最初から決まっているという『予定説』を唱えたカルヴァンという人がいます」 岩上「そこがわかりにくい。ならば、カルヴァン以前は、キリスト教徒は何によって救われたのですか」

2015-01-02 14:36:21
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連投11 RT @IWJ_ch1: 11.上村氏「良い行いをすると救われる、という考え方のほか、パウロの信仰義認論(キリストを信じることにより神に義と認められる)の影響を受けていたルターは『信仰によってのみ救われる』と強調しました」

2015-01-02 14:37:12
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投12 RT @IWJ_ch1: 12.上村氏「行いより信心が大切というパウロの考えは、親鸞の他力本願にも似ていますね」 岩上「日本人には、良い行いには相応の報いがあるという因果応報の考え方がありますが……」

2015-01-02 14:37:38
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連投13 RT @IWJ_ch1: 13.上村氏「因果応報の考え方は伝統的にユダヤ教には強くあった。律法を守れば救われるし、守らなければ罰せられる。その中でパウロは『律法の実行では救われない』と、すごくラディカルなことを言ったユダヤ人だった」

2015-01-02 14:38:15
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投14 RT @IWJ_ch1: 14.上村氏「パウロは、善行を手段にしてはいけないと説いたのです。当時のキリスト教は新興宗教。信者も少なく、うさん臭かった。ゆえに善行に力を入れ、信用を求めたのではないでしょうか」

2015-01-02 14:38:32
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投15 RT @IWJ_ch1: 15.岩上「やがて少数派だったキリスト教は、ローマ帝国の国教になる。なぜでしょう?」 上村氏「よくわかっていませんが、裏がいろいろあると思います。皇帝の地位争いを巡る資金提供など、政治的な側面もありました」

2015-01-02 14:39:10
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投16 RT @IWJ_ch1: 16.上村氏「また、キリスト教はお祭りのない暗い宗教だったのが、民衆に浸透するためイースターを北欧神話から取り入れるなど、わかりやすくして広めていった」

2015-01-02 14:39:30
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投17 RT @IWJ_ch1: 17.岩上「カルヴァンの『まず神ありき』の考え方が、のちに偏向してしまった?」 上村氏「勤勉、努力、蓄財が推奨されて金持ち層が生まれた。すると、貧しい人は努力しないからだと解釈されるようになった」

2015-01-02 14:39:48
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投18 RT @IWJ_ch1: 18.上村氏「カルヴァンの予定説で自分が救われるか不安で蓄財に励むが、努力に終わりがない。同時に自分より下の人間を見ると、あいつよりマシだと安心できる。そういう考え方が現れて、資本主義発展の原動力になっていった」

2015-01-02 14:40:11
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投19 RT @IWJ_ch1: 19.上村氏「背景にあるのは大航海時代の植民地主義。ヨーロッパは外国から奪ってきた富と、国内で信者が作った富を貯めていく。それにより資本が国家に集中し、国家はより堅固に、資本はのちの産業革命へとつながっていく」

2015-01-02 14:40:57
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投20 RT @IWJ_ch1: 20.岩上「16世紀は日本にとっても重要な時代です。イエズス会のフランシスコ・ザビエルが日本にキリスト教をもたらした。同時に戦国大名たちはヨーロッパ文明ともつながり、交易で鉄砲などの武器を手に入れていった」

2015-01-02 14:41:24
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投21 RT @IWJ_ch1: 21.岩上「この時、日本は16世紀最大の世界戦争(文禄・慶長の役)をやっている。豊臣秀吉の海外挙兵には、キリスト教の後押しやヨーロッパ帝国主義の影響があったのではないか」

2015-01-02 14:42:01
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投22 RT @IWJ_ch1: 22.上村氏「それはあるでしょう。この時代に、日本人は他民族に対する上から目線(ヘイト)を、宣教師から学んだ。その意味で西洋化はすでに始まっていた。明治維新よりずっと早い」

2015-01-02 14:42:20
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投23 RT @IWJ_ch1: 23.岩上「日本書紀の時代から他民族を征服する過程で、支配民族側に『自分たちは上』という観念はあったのでしょうが、16世紀のキリスト教との接触により、同質性を見い出しつつ、帝国主義、植民地主義を学習していった」

2015-01-02 14:45:40
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投24 RT @IWJ_ch1: 24.上村氏「政教分離を考える時、明治の日本の例はわかりやすい。国体の創造のため、版籍奉還、廃藩置県、解放令、戸籍法などで、藩に属していた人々を一度バラバラにしてから、日本人としての意識統一を図っている」

2015-01-02 14:46:38
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投25 RT @IWJ_ch1: 25.上村氏「最初は政教一致を目指したものの、廃仏毀釈は寺からの抵抗が強く、政教分離になった。だが、明治憲法3条で天皇を神に祀りあげたので、天皇に従属すれば宗教の自由を認める、という詭弁が生まれた」

2015-01-02 14:46:54
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