ストーリー2-4　決戦　完

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蒼雪「さて、作戦をはじめるか」 胡蝶「…桜花たち、移動してる」 ヒマワリ「どこに？」 胡蝶「わからない」 蒼雪「仕方ない…胡蝶も連れていくか」 アゲハ「アヤサキの能力は封じられる。あとは実力に頼るのみ」 ヒマワリ「そうね」 蒼雪「よし、いくぞ」

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胡蝶「…この先」 蒼雪「千本鳥居の先か」 ヒマワリ「千本？どう見ても百そこらじゃない？」 蒼雪「この世とは違う世界に行くとかそんな言い伝えがあって、そこに行く際にそれだけの数を通るという由来から来ているらしい」 アゲハ「この先に…アヤサキが」 扇舞「…行こうぜ」 楓香「待って」

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楓香「隠れているつもり？」 鳳月「気配を殺していたのに、よく気付きましたね」 楓香「化粧品の匂いでわかったわ」 アゲハ「す、スゴイ」 蒼雪「何者だ」 ヒマワリ「待って……鳳月。あなたの頼んだ通りあなたが殺した人はみんな蘇生したわ」 蒼雪「いったい何の話だ？」

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ヒマワリ「彼は鳳月。アヤサキに大切な人を捕えられていて協力しているの…アヤサキの代わりに人を殺し生命力を得る。ただ、私は殺してすぐに蘇生するよう頼まれていたの」 蒼雪「なるほど…アヤサキを止めれば生命力が戻りすぐに生き返ると」 鳳月「ヒマワリさん。ありがとうございました」

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ヒマワリ「戦う必要はないわ」 鳳月「残念ですが、蝶さんが囚われている以上あなたたちとは戦います」 蒼雪「邪魔するなら…斬るだけだ」 アゲハ「…そうね」 鳳月「……では、遠慮なく」 楓香「いえ、ここは私一人でやります」 蒼雪「楓香？」 楓香「鳥居に隠れて襲われたら大変です」

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楓香「何より、私は匂いでわかりますから」 蒼雪「…頼むぞ」 ヒマワリ「おねがいね」 鳳月「……」 楓香「では、そういうことで私が相手です」 鳳月「いいでしょう…あなたの匂いで居場所をあばくというのは今後邪魔になりそうですし、ここで始末しましょう」 蒼雪「よし、みんないくぞ」

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アゲハ「アヤサキ」 アヤサキ「ご到着…か」 ヒマワリ「今、助けるからね」 アヤサキ「ふん…助けるね…あいつの意識はもうほとんど支配した。助けることなんて出来ないさ」 ヒマワリ「それでも、諦めない」 アヤサキ「ふん」 アゲハ「みんな…下がってて」 蒼雪「一人で大丈夫か？」

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アゲハ「この剣は持ち主に対して能力の影響を防ぐ…実質戦えるのは持ってる人のみだから」 蒼雪「そうか」 扇舞「俺たちの分も頼むぜ」 ヒマワリ「アゲハ…がんばって」 アゲハ「うん」 アヤサキ「さて…お前らを倒して生命力を……ぐっ」 アゲハ「アヤサキ？」 アヤサキ「アゲ……ハ」

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アゲハ「アヤサキ？！」 アヤサキ「アゲハ……わりーな…こんなことになって……ぐっ、出て、くるな」 ヒマワリ「……」 アゲハ「アヤサキ…しっかり！！」 蒼雪「意識がまだ…」 アヤサキ「アゲハ……迷うな…俺を、ころ、せ……ぐぅ…やら、せるか」 アゲハ「…アヤサキ」

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ヒマワリ「…往生際が悪いわね。そんなんで油断させてアゲハを倒そうったって無駄よ」 アゲハ「…そうね。芝居が上手な妖怪ね」 アヤサキ「……くくくく。案外状にはもろくないか。そうさ、演技だ。こいつの魂は支配しているからな」 アゲハ「…許さない。アヤサキのために…あなたを倒す！！」

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楓香「この…」 鳳月「勘はいいみたいですが、実戦経験は少ないみたいですね」 楓香「…っ！！（横に飛ぶ」 鳳月「位置がわかっているのがせめてもの救いですね」 楓香（攻撃の方向はわかる…ただ、ここじゃ鳥居が邪魔で薙刀が思いっきり振れない。おまけに相手はカードを投げて攻撃してくる）

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楓香「そこっ！！（ﾋｭﾝ」 鳳月「…っ！！」 楓香「…おしい」 鳳月（実力は低いがセンスがある。おまけに位置が常にばれているから移動をする隙を突かれる。肉弾戦に持ち込むか？） 楓香「次は当てる」 鳳月（…いや、ここは） 楓香「……そこ……っ？！…石」 鳳月「かかりましたね」

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鳳月「匂いに頼り過ぎでしたね…」 楓香「しまっ……」 鳳月「終わりです（掌底」 楓香「きゃああぁぁぁぁ」 鳳月「さて…あとは先に行った方たちを」 楓香「ま、まだよ…」 鳳月「……まだ立ちますか」 楓香「だって、負けられないもの」 鳳月「…死にますよ？」 楓香「…かもね」

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楓香「でも、それくらい…何ともないわ」 鳳月「自分が死ぬというのに…」 楓香「死んででも守りたいものがあるのよ…私の居場所だから」 鳳月「……」 楓香「あなた、大事な人が囚われているから協力してるんだっけ？私たちも、桜花ちゃんが囚われている。でも、戦っている」 鳳月「……」

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楓香「あなたは…ただ、怖いだけよ。あんなに強い相手に立ち向かうのが…怖いだけの臆病者」 鳳月「……」 楓香「私は、そんな臆病者には負けない」 鳳月「臆病…ですか。たしかにそうかもですね。でも、それが私の選んだ道です」 楓香「そう…なら、決着をつけるしかないわ」

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鳳月「この距離でそんな突きの姿勢をとって、どうやって攻撃するか知りませんが何を？」 楓香「この薙刀ね…ちょっと特別なのよ」 鳳月「特別？」 楓香「こんな感じに（突き出す」 鳳月「……っ？！（柄が伸びて…」 楓香（少しズレた） 鳳月「…ぐっ、驚きました…そんな、からくりが…」

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鳳月「ですが…あと、一歩でしたね（ｼｭｯ」 楓香「うっ……（バタン」 鳳月「…油断、しましたね……ぐ、体に…力が」 楓香「えへへ…残念…でした」 鳳月「痺れ…」 楓香「私…力じゃ、勝てないから…神経毒…塗ってあるんだ」 鳳月「なるほど…（しっかり急所を突いているくせに」

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楓香「えへへ…これで、ひき…わ、け」 鳳月「……見事…ですよ（バタン」 雨「鳳月！！」 鳳月「雨…なぜここへ」 雨「心配でね」 鳳月「雨…そこの方を、病院へ…」 雨「あんたも連れてくわよ」 鳳月「…すみ、ません」 雨「まったく…無茶ばかりして」

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アヤサキ「ちぃ…」 アゲハ「能力に普段頼り過ぎたわね」 アヤサキ「はっ…なめんじゃねーよ」 ヒマワリ「今のとこ互角」 蒼雪「むしろわずかにアゲハが押している」 扇舞「がんばれ、アゲハ」 胡蝶「…がんばって」 アヤサキ「このっ！！」 アゲハ「てやああああぁぁぁぁ」

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アヤサキ「ぐ…この」 アゲハ「さよなら…アヤサキ（振り下ろす」 アヤサキ「…ありがと…アゲハ」 アゲハ「……っ？！（寸止め」 ヒマワリ「アゲハ？！」 アヤサキ「ほんと甘いよな」 アゲハ「…ぐっ……しまっ、た」 ヒマワリ「アゲハ！！（駆けだす」 アヤサキ「死にな」 アゲハ「…！！」

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アゲハ「……っ？！」 アヤサキ「ちっ…」 アゲハ「ヒマ…ワリ？」 ヒマワリ「バカ…騙されちゃ、ダメじゃない」 アゲハ「ヒマワリ…」 ヒマワリ「まったく、手の…かかる、わね」 アゲハ「ヒマワリ…ん」 ヒマワリ「…ん……おまじ、なぃ……だ、よ」 アヤサキ「…ふん」

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アゲハ「きさまぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」 アヤサキ「はん…来いよ。そんな手負いの状態でやれると思うな」 アゲハ「ああああああ」 アヤサキ「……ぐっ…あ」 アゲハ「はああああ（突き」 アヤサキ「ぐ…（貫かれる」 蒼雪「やったか？」 扇舞「剣が…光って」 アヤサキ「くそ…くそぉぉぉぉ」

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アヤサキ「……（バタリ」 扇舞「剣の光が…」 アゲハ「……ヒマワリ…終わったよ」 蒼雪「すぐに病院に」 扇舞「蘇生する刀で応急処置は？！」 アゲハ「あれはヒマワリにしか使えない…」 蒼雪「どうすれば…」 扇舞「助からないのか？」 アゲハ「……」 サイレン「諦める必要はないわ」

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蒼雪「誰だ？」 サイレン「気にする必要はない…どいて」 アゲハ「何を……」 サイレン「……」 ヒマワリ「……ん？……わた、し」 アゲハ「ヒマワリ！！」 サイレン「応急処置よ…アヤサキも」 蒼雪「これは、いったい…」 アヤサキ「ん、おれ…」 アゲハ「アヤサキ！！」

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アヤサキ「アゲハ…なに、泣いてんだ？」 アゲハ「…バカ」 サイレン「それじゃ…私はこれで」 蒼雪「待て…お前はいったい？」 サイレン「その答えを得ることが、あなたの望み？」 蒼雪「……」 桜花「みなさん」 扇舞「桜花！！無事だったか」 桜花「…扇舞さん…私、汚れてますから」