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中森明夫氏による呟き「空気を読むこと」と「ほどほどにすること」

作家 中森明夫さん@a_i_jpが、市川海老蔵さんの会見報道と絡めて、「空気を読むこと」と「ほどほどにすること」を対比させながら語られていたのでまとめてみました。
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中森明夫☆最新小説『キャッシー』 @a_i_jp

遂に病み上がりで記者会見に出てこざるをえなくなった海老蔵の過熱報道を見ていて…ああ、またやってると思った。ワイドショーはいいとして一般ニュース番組がトップで報じるネタなんですかね? 他局がやるからウチもやる、それがどんどんエスカレートしてゆく…日本のマスコミでよく見られる光景だ。

2010-12-08 09:09:50
中森明夫☆最新小説『キャッシー』 @a_i_jp

いったい誰のせい? 「空気」のせいってことになる。日本は空気に支配されている。それを1970年代に論じたのが山本七平の『「空気」の研究』だ。が、今、その本を読み返してみても「空気を読む」という表現は出てこない。いつから空気は読まれるものになったんだろう?

2010-12-08 09:15:23
中森明夫☆最新小説『キャッシー』 @a_i_jp

Reading air! とか言っても西欧人にゃ何のこっちゃ!? でしょ。まったく日本人にしか通用しない。ただ「空気、読め!」って言い方が出てきてからより我が国の空気支配がひどくなったと思う。近頃の若者は…とかよく言うけど、いや、若い奴ほど空気読みまくってるんじゃないですか?

2010-12-08 09:20:11
中森明夫☆最新小説『キャッシー』 @a_i_jp

空気を読むのがすべて悪いとは思わない。いわば「周囲に配慮する」って意味で、それは他者に対する想像力、平安を維持したいという志向につながり、たとえば日本が他国と比べてこれほど治安がいいのは空気を読んでるせいってこともあると思う。すると問題は何か?

2010-12-08 09:25:07
中森明夫☆最新小説『キャッシー』 @a_i_jp

空気を読み「すぎる」ことじゃないか? それがエスカレートして誰にも止められなくなる。…つまり「ほど」が問題なのだ。なるほど日本には「ほど」という言葉があった。ほどを考えろ、とか、ほどほどにする、とか言った。「空気」は「ほど」とセットでうまく機能していた。しかし…。

2010-12-08 09:30:09
中森明夫☆最新小説『キャッシー』 @a_i_jp

いつしか日本人の「ほど」が壊れてしまった。空気がアクセルなら、ほどはブレーキだ。それで空気ばかりが暴走してしまう。たとえばイジメは昔からあった。イジメはいけないことだけどなくならない。問題はイジメられっ子が死んでしまうまで「ほど」なくイジメてしまうことじゃないか?

2010-12-08 09:37:41
中森明夫☆最新小説『キャッシー』 @a_i_jp

あるところで「ほどほどにしよう」「もういい加減にしよう」と言いだす奴がいなくなった。昨日の夜のニュース番組でもそうだ。海老蔵の記者会見がトップニュースに…番組スタッフの誰かが「いい加減にしよう」と言う「ほど」を完全に失ってしまった。イジメがエスカレートする教室のように…。

2010-12-08 09:43:23
中森明夫☆最新小説『キャッシー』 @a_i_jp

「ほど」は言葉でうまく伝えられない。肌でわかる…つまり経験則だ。何世代をも経て長い歴史の中でつちかわれたものだろう。我々は言葉を使って言葉以上のものを伝えあう。たとえば「適当にやっといてくれ」と言われれば、人はその内実は問わずに「適当」にやったものだ。やれたものだ。

2010-12-08 09:48:24
中森明夫☆最新小説『キャッシー』 @a_i_jp

今やその「適当」も「いい加減」も「ほど」も失われた。年長の上司が若い部下に指示を出す時、すべてを明文化しなければいけない。「適当」では済まない。外国人に指示するように。一度、失われた「ほど」は、もうなかなか元へは戻らない。「空気」と「ほど」…失われてその価値がわかった。

2010-12-08 09:53:46

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