日韓安保協力の進展に期待を込めて。

今年は東アジアの秩序の面でも日本外交にとっても「酷い年(annus horribilis)」であったが、日韓安保協力の進展の兆しが見えただけでも希望があった。今後、日韓は米国を仲介役としてますます安保協力を深めてゆくべきである。共通の価値観を持つ民主主義国同士、独裁国家や権威主義国家には共同で対抗してゆかねばならない。
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fj197099 @fj197099

米韓演習に日本参加を要請 訪韓の米統合参謀本部議長(http://bit.ly/dIS718)…素晴らしい提案。日韓は地政学上の脅威を共有しており、本来同盟関係にあるべき存在。だが歴史と領土の問題がそれを阻んで来た。米国の仲介で日韓が自然に安保協力できるようになれば大変結構だ。

2010-12-08 22:59:51
fj197099 @fj197099

今年は東アジアの秩序の面でも日本外交にとっても真に「酷い年(annus horribilis)」だったが、一つだけ希望があるとすればそれは日韓間の安保協力の進展だ。お互い、地域では貴重な民主主義国(台湾は地域故に除く)。独裁・権威主義国の脅威に共同して対抗しない手はない。

2010-12-08 23:02:46
fj197099 @fj197099

今年、日韓関係ではエポックメイキングな出来事が二つも既に起きている。七月に行われた日本海での米韓演習に四人の海上自衛官が参加したこと。そして現在行われている日米共同統合演習に韓国軍のオブザーバーが参加していることだ。いずれも過去には考えられなかったことである。時代は変わった。

2010-12-08 23:04:34
fj197099 @fj197099

日韓がそのような表現を好むと好まざるとに係らず、韓国での哨戒艦撃沈や砲撃の問題は必然的に日本の安保を危機に晒し、日本での普天間移設を巡る同盟の揺らぎや尖閣での日中衝突は必然的に韓国の安保を危機に晒す。両国の安全保障はお互いにリンクしている。この現実を無視し続ける限界が来ている。

2010-12-08 23:06:41
fj197099 @fj197099

英仏では国防予算の制約からかつて無い防衛協力が着手されつつある。ムダを省き国防の努力を効率化しようという事だ。東アジアでは同種の選択肢がこれまで存在しなかった。だが台頭する中国を相手に今後はダブーなき議論が求められよう。共通脅威の出現はこの地域に多国間同盟を生み出すかもしれない。

2010-12-08 23:09:59
fj197099 @fj197099

無論、たとえ米国が仲介しても日韓間の安保協力は到底容易には進むまい。当座は相互の演習へのオブザーバー参加などの限定協力のみしか着手し得ないだろう。だが1904年の英仏協商も最初はそうだった。それが10年後には肩を並べて共通脅威と戦っていた。物事は変わるべき時には大きく変わるのだ。

2010-12-08 23:12:05
fj197099 @fj197099

今後5~20年の間、東アジアの米国の同盟国は中国の台頭と米国の相対的な衰退の影響をモロに受けるだろう。米国は地域に関与し続けるが、同盟国の自助努力をも求めるだろう。日本も韓国も単独では中国の圧力には抗し得ない。米国との二国間協力のみならず、同盟国同士での安保協力が不可欠となる。

2010-12-08 23:23:57
fj197099 @fj197099

日韓の安保協力強化はこの現実への正しい解答だ。問題はその方向にどこまで踏み込めるかである。今後の安保環境は日本に対してこれまで通りの対応を許容しない。新防衛大綱が動的抑止を新たに打ち出すのもその変化の最初のステップである。日本はいずれ過去のタブーを打破してゆかねばならないだろう。

2010-12-08 23:24:14
fj197099 @fj197099

尤も、韓国との協力を真の意味で「同盟」と呼べる形に近づける上で最後まで障害となるのは領土問題であると思われる。領土の問題は主権国家にとって本質的に重要な問題であり、日本側も妥協はできない。ただ、日韓が民主主義国であるということに北方領土や尖閣とは異なる希望を見出せると期待したい。

2010-12-08 23:24:23